『高剛性ホットフォーミング』で特許を取得
概要
欧米で主流となり、ようやく日本でも普及が拡大し始めたプレス部品の高強度化技術“ホットフォーミング”(ホットプレス、ホットスタンプ、或いはダイクエンチとも呼ばれます)
しかし、ホットフォーミングに関わらずハイテンなどの高強度化技術には、強度は上げられても、剛性を司るヤング率はスチールである以上ほとんど変化が無いことから、板厚を薄くした際の剛性低下を補うため、設計的に断面二次モーメントを高める処置が必要であり、思うような軽量化効果を得ることが難しい局面に差し掛かりつつあります。
そこで当社の薄板・軽量化技術 embrella® (エンブレラ)と、ホットフォーミング技術を組み合わせることで、従来に無い高い剛性を有するホットフォーミング製品を得るための技術について、この度特許が成立致しました。
【特許第4861518号】
【エンボスが成形された鋼板の加圧成形方法】
これにより1,500MPaという超高強度と、平板比で大幅な剛性向上の実現が可能となりました。この技術を当社では『高剛性ホットフォーミング』と名付け、車両骨格部材への適用を目指して更なる開発を進めて参りたいと考えております。
しかし、ホットフォーミングに関わらずハイテンなどの高強度化技術には、強度は上げられても、剛性を司るヤング率はスチールである以上ほとんど変化が無いことから、板厚を薄くした際の剛性低下を補うため、設計的に断面二次モーメントを高める処置が必要であり、思うような軽量化効果を得ることが難しい局面に差し掛かりつつあります。
そこで当社の薄板・軽量化技術 embrella® (エンブレラ)と、ホットフォーミング技術を組み合わせることで、従来に無い高い剛性を有するホットフォーミング製品を得るための技術について、この度特許が成立致しました。
【特許第4861518号】
【エンボスが成形された鋼板の加圧成形方法】
これにより1,500MPaという超高強度と、平板比で大幅な剛性向上の実現が可能となりました。この技術を当社では『高剛性ホットフォーミング』と名付け、車両骨格部材への適用を目指して更なる開発を進めて参りたいと考えております。


特徴
当社の特許技術である embrella® (エンブレラ)に代表されるようなエンボスパネルを用いて、ホットフォーミングを行うことで従来に無い高い剛性を有する超高強度プレス成形部品を実現することが可能です。また、エンボスを残存させながら焼入れを成立させるため、金型に積極的に設けた隙間(クリアランス)を水路に見立て、直接冷却水を強制循環させることで、極めて短時間での速やかな冷却ができホットフォーミングの課題の一つであるプレスタクトタイムの短縮にも大きく貢献します。
用途・実績
◆用途
特に曲げ剛性の大幅な向上が望めることから、バンパービームやサイドシル等への適用が考えられます。その他、キャビンを構成する骨格部材の大半は、既にホットフォーミング化されている事例が多数あり、こうした部材への適用についても可能性があるものと思われます。
◆実績
現状は提案段階であり実績はございません。
特に曲げ剛性の大幅な向上が望めることから、バンパービームやサイドシル等への適用が考えられます。その他、キャビンを構成する骨格部材の大半は、既にホットフォーミング化されている事例が多数あり、こうした部材への適用についても可能性があるものと思われます。
◆実績
現状は提案段階であり実績はございません。
その他価格等自由記入欄
エンボスによる高剛性を活かして、板厚を薄くすることが可能であり、その分材料コストを削減することができます。また、速やかな冷却によりタクトタイムが短縮できるため、生産性向上によるコスト効果も見込めます。エンボス加工は汎用設備のロールによる転写が主な工法となるため、エンボス加工に伴う加工費のアップは極僅かで済みます。
会社情報
会社名
株式会社深井製作所