Zhejiang Vie Science & Technology Co., Ltd.[浙江万安科技股份有限公司] 2022年12月期の動向
業績 |
(単位:百万元) |
2022年12月期 | 2021年12月期 | 増減率(%) | 要因 | |
売上高 | 3,364.06 | 2,713.12 | 23.99 | -新エネルギー市場の拡大が影響したほか、油圧ブレーキシステムの販売数量が前年比62.59%増、サブフレームの販売数量が同76.73%増と大きく増加した。 |
営業利益 | 67.09 | (1.02) | - | |
経常利益 | 66.04 | 7.87 | 739.14 | |
純利益 | 66.79 | 10.02 | 566.57 |
受注
-2022年12月期は、Ford、蔚来 (NIO)、小鵬汽車(Xpeng)、理想汽車 (Li Auto)、合衆新能源 (Hozon)、零跑汽車 (Leap Motor)などに向けフロント・リアシャシーサブフレームを受注。蔚来 (NIO)、合衆新能源 (Hozon)、零跑汽車 (Leap Motor)向けにアルミキャリパーを受注。一汽、東風、陝西重型汽車 (Shanxi Heavy Automobile)向けにEBS、ESCを受注。
-子会社の浙江万安智馭汽車控制系統有限公司が、浙江零跑科技股份有限公司(零跑科技)からC11、C01、T03等の車両プロジェクトにおいて、フロントブレーキアッセンブリなどの開発提携サプライヤーに選定されたと発表した。(2022年10月21日付プレスリリースより)
-また、同じく子会社の浙江万安智馭汽車控制系統有限公司が中国の大手新エネルギー車(NEV)メーカーからサプライヤーに選定されたと発表した。アルミニウム合金フロントブレーキキャリパー、リアEPB (電動パーキングブレーキ)キャリパーなどの製品を開発、生産する。(2022年10月21日付プレスリリースより)
事業動向
-上海安亭実業発展有限公司[Shanghai Anting Industrial Development Co., Ltd.](安亭実業)との合弁企業である、上海同馭汽車科技有限公司[Shanghai Tongyu Automotive Technology Co., Ltd.](同馭科技)が安亭実業から4,000万元の追加出資を受けた。その結果、万安科技の同馭科技に対する持ち株比率は16.2266%から15.5015%となっている。(2022年2月24日付万安科技のプレスリリースに基づく)
-万安科技は、傘下の瀚徳万安(上海)電控制動系統有限公司(上海瀚徳万安)が蘇州瀚徳万安電控制動系統有限公司(蘇州瀚徳万安)を吸収合併したと発表した。(2023年5月16日付万安科技のプレスリリースより)
-同社は、完全子会社である浙江諸暨万宝機械有限公司の社名が「浙江万安智馭汽車控制系統有限公司」に変更されたと発表した。登録住所、電話番号、FAX、メールアドレス、公式サイトなどその他の情報の変更はない。(2022年3月8日付プレスリリースより)
研究開発費用 |
(単位:百万元) |
2022年12月期 | 2021年12月期 | 2020年12月期 | |
研究開発費用 | 169.25 | 132.14 | 97.06 |
売上高に占める割合 (%) | 5.03 | 4.87 | 3.85 |
-2022年末現在、同社は研究開発員525名を擁する。総従業員の12.89%が研究開発人員。
研究開発プロジェクト
プロジェクト | 進捗 | 目標 |
アルミキャリパー | 蔚来 (NIO)、零跑汽車 (Leap Motor)、合衆新能源 (Hozon)向けに供給開始。 | アルミキャリパー生産拠点の建設を完了し、中国国内NEV市場向けに供給を開始する |
ボールナット式電動ステアリング | 20の納入先の30モデルに搭載。一部モデルは小ロット生産を開始。 | マイクロトラック、ピックアップ、小型トラックなどの商用車用電動ステアリングシステムの中国国内市場シェアの獲得 |
特許
-2022年は177件を新たに申請し、131件の特許を取得した。
-IATF16949品質管理体系認証、ISO14001環境管理体系認証、OHSAS18001職業健康安全管理体系認証を取得した。
研究開発体制
-電動コントロールシステムの開発に重点を置き、北京にコネクテッドカー技術R&Dセンターを設立。空圧/油圧ABS、EBS、商用車用横滑り防止装置 (ESC) の開発を行い量産を開始。電動パーキングブレーキ (EPB)、電子制御エアサスペンションシステム (ECAS) などの開発及び完成車への搭載試験を完了。現在、電動ブレーキシステム (EMB) の試験を実施しているほか、先進運転支援システム (ADAS) は開発テスト段階。
-2009年、同社は南京理工大学と「南京理工大学-万安科技自動車シャーシ部品共同研究所」を設立。自動車用電子パーキングブレーキシステム(EPB)の研究開発を共同で実施した。
-同社は、中国浙江省、北京、上海、ハンガリーに研究開発センターを保有。浙江省に夏季自動車試験場、黒竜江省黒河市に冬季自動車試験場を保有している。
-このほか清華大学、上海交通大学、中国自動車技術センター、中国第一汽車技術センター、東風自動車技術センター、重慶自動車研究所と協力して新製品の共同開発を行っている。