Zhejiang Asia-Pacific Mechanical & Electronic Co., Ltd.[浙江亜太機電股份有限公司] 2020年12月期の動向

業績

(単位: 百万元)
2020年12月期 2019年12月期 増減率(%) 要因
売上高 2,921.02 3,183.49 (8.24) -2020年は新型コロナの感染拡大が生産の再開遅延、上下流産業の着工遅延、受注減少、コスト上昇などを招き、減収要因となった。
営業利益 16.20 (87.21) -
経常利益 21.22 (88.29) -
純利益 17.29 (95.69) -

 
 

受注

PSAへCMPプラットフォームのフロントキャリパーを提供
-当社は、PSAグループと製品供給契約を締結したと発表した。浙江亜太はPSAのCMPプラットフォームのフロントキャリパーサプライヤーとして、2023年から欧州市場に製品を供給する。CMPプラットフォームはPSAグループの新型モジュール化マルチエネルギープラットフォームで、PSAグループの主要な戦略的市場向けのモデルに採用される。(2020年12月15日付プレスリリースより)

 

戦略的提携

-当社は、黒芝麻智能科技(上海)有限公司[Black Sesame Technologies]と戦略提携協定書に署名したと発表した。両社は自動運転、先進運転支援システム (ADAS)、車載センサーなどの領域で連携を強化し、長期的、安定的なパートナーシップを構築し、各社の強みを生かしてADAS及び自動運転市場を共同で開拓するという。(2021年1月19日付プレスリリースより)

 

受賞

-2020年度、下記の通りOEM各社より各賞受賞:

授賞者 賞名
SAIC MAXUS 優秀サプライヤー賞
GM 2019サプライヤー品質優秀賞

研究開発体制

‐EV回生ブレーキ&ABS統合技術、ペダル位置検出機能付きクラッチ技術、統合型ブレーキシステム技術、緊急アシスト機能付きバキュームブースター技術、電磁ブレーキ、ギャップ自動調整ブレーキ、貫通型ブースター、超短型ブレーキマスターシリンダーなどで多くの知財権とコア技術を保有。

‐電動パーキングブレーキ(EPB)、電動スタビリティコントロール(ESC)、ブレーキバイワイヤ、新エネルギー車回生ブレーキなど自動車電子製品の領域で一部の項目が国家発明特許を取得。

-当社は、同社が開発した「インテリジェント統合ブレーキシステム」が浙江省科学技術庁の認証に合格したと発表した。この開発プロジェクトには約3年が費やされ、ESCとEPBなどの電子コントロールユニットの統合、ブレーキ回路の油圧の迅速な立ち上がりと正確な制御、通常ブレーキと回生ブレーキの協調制御など鍵となる技術研究を通して、統合型パーキングブレーキシステムEPBi、統合型電子油圧ブレーキシステムIEHBなどが独自開発された。開発した製品はすでに商品化され、多くの自動車メーカーに供給されている。また、発明特許9件を申請し、そのうちの1件が発明特許権を取得、実用新案は12件取得している。(2020年7月16日付プレスリリースより)

研究開発費

(単位:百万元)

2020年12月期 2019年12月期 2018年12月期
金額 159.36 164.16 157.58
売上高に占める比率(%) 5.46 5.16 4.04

-2020年末現在、同社は研究開発員358名を擁し、総従業員の13.61%を占める。
 

特許

-QS9000、VDA6.1、ISO/TS 16949、IATF 16949などの品質体系認証を取得。自動車ブレーキシステムは中国自動車製品認証センターの製品認証、上海GM、東風神龍のQSB及びQSB+認証を取得。

‐2020年12月31日現在、特許権928件を保有。うち、発明特許は64件、実用新案は586件、外観特許は278件。

-当社は、同社が起草に参与した国家標準「乗用車用自動緊急ブレーキ(AEBS) 性能要求及び試験方法」標準No. GB/T 39901-2021が国家市場監督総局 (国家標準化管理委員会) から承認されたと発表した。この標準は、2021年10月1日から実施されるという。(2021年3月17日付プレスリリースより)

-当社は、先進運転支援システム (ADAS) 開発プログラムがASPICE CL3 (Automotive SPICEの自動車業界ソフトウェア開発プロセス改善と能力評価レベル3)国際認証を取得したと発表した。ASPICE CL3 認証の対象となったのは、インテリジェントドライブシステム、死角モニタリングシステム、自動パーキングアシストシステムなどを含むADAS開発プログラム。(2020年11月23日付プレスリリースより)