(株) ユタカ技研 2020年3月期の動向
業績 |
(IFRS、単位:百万円) |
2020年3月期 | 2019年3月期 | 増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上収益 | 163,435 | 181,264 | (9.8) | 以下に記載 |
営業利益 | 4,589 | 8,599 | (46.6) | |
税引前利益 | 4,546 | 9,010 | (49.5) | |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | 1,049 | 4,662 | (77.5) | - |
要因
(日本)
-受注減や売上構成差、償却費負担増のほか、生産基盤再編に伴う費用発生や新型コロナウイルス感染症を原因とする海外からの収入減により、減収減益。
(北米)
-米国での受注減の一方、効率改善効果により減収増益。
(アジア)
-インドネシアでの受注増の一方、タイやインドでの受注減による減収減益。
(中国)
-構成部品の価格変動に伴う増収の一方、受注減や売上構成差、競合による利益低下や経費負担増に加え、新型コロナウイルス感染症の拡大影響により、減収減益。
(その他)
-受注減や、英国での労使協議の合意による解雇給付に伴うリストラクチャリング費用の計上に加え、新型コロナウイルス感染症影響があり、減収減益。
海外事業動向
-英国連結子会社UYSの工場閉鎖を行うと発表した。同工場は、主要顧客であるHonda of the U.K. Manufacturingの完成車生産終了に伴い、既存主幹製品の生産拠点としての自立化が困難な状況であると判断し、顧客の生産終了に同期して生産を終了する。2021年を目途に工場の閉鎖を行う。
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2020年3月期 | 2019年3月期 | 2018年3月期 | |
日本 | 2,567 | 2,509 | 2,740 |
北米 | 154 | 160 | 179 |
合計 | 2,721 | 2,669 | 2,919 |
研究開発体制
-栃木開発センターが主体となり、世界各拠点で生産する製品の研究開発および生産技術開発活動を展開。北米では、Cardington Yutaka Technologies Inc. (米国オハイオ州) が主体となり、主に北米市場向け製品の研究開発を実施。
研究開発活動
<日本>
排気系部品
排気ガス浄化性能、燃費、静粛性向上の環境対応技術をより進化させ、生産性向上と併せ製品競争力を高める排気システムの研究開発、生産技術開発を実施。
ーホンダ新型「フィット」用のキャタリテックコンバーターおよび排気サイレンサーの開発を完了し、三重製作所にて量産を開始。
ーホンダ新型「CITY」用キャタリテックコンバーターおよび排気サイレンサーの開発を完了し、YS Tech (Thailand) にて量産を開始。
熱マネジメント系部品
燃費性能、環境技術を高める研究開発、生産技術開発を実施。
駆動系部品
小型軽量化、燃費向上および生産性向上など製品競争力を高める研究開発、生産技術開発を実施。
モーター系部品
電動化等次世代の自動車に向け、高性能モーター部品の研究開発・生産技術開発を実施。
ーホンダ新型「フィットe: HEV」用のモーター部品の開発を完了し、豊製作所にて量産を開始。
<北米>
北米市場向け製品のうち、主に四輪車用排気系製品に関する製品開発を行っている。
ーホンダ新型「CR-V」用の排気サイレンサーの開発を完了し、Cardington Yutaka Technologiesにて量産を開始。
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2020年3月期 | 2019年3月期 | 2018年3月期 | |
全社 | 9,521 | 10,557 | 7,055 |
ーコスト競争力強化と新機種等の対応に向けて、自動車四輪部品事業を中心に設備投資を実施。
設備の新設計画 |
(2020年3月31日現在) |
会社名/事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定総額 (百万円) |
着手 | 完了予定 |
本社・豊製作所 (静岡県浜松市) |
自動車部品等生産設備 その他の設備 |
2,290 | 2019年5月 | 2021年3月 |
三重製作所 (三重県津市) |
自動車部品等生産設備 | 631 | 2019年9月 | 2021年3月 |
嵐山製作所 (埼玉県比企郡) |
自動車部品等生産設備 | 173 | 2019年10月 | 2021年3月 |
栃木開発センター (栃木県さくら市) |
研究開発設備 | 111 | 2020年4月 | 2021年3月 |
Cardington Yutaka Technologies Inc. (米国オハイオ州) |
自動車部品等生産設備 | 1,135 | 2020年4月 | 2021年3月 |