Wanxiang Qianchao Co., Ltd.[万向銭潮股份公司]（旧万向銭潮股份有限公司） 2022年12月期の動向

業績

(単位：百万元)

	2022年12月期	2021年12月期	増減率 (%)	要因
売上高	14,014.96	14,322.14	(2.14)	-2022年の乗用車販売の増加により、同社のブレーキシステムアセンブリの販売量と生産量は、前年比でそれぞれ52.93%と57.77%増加した。
営業利益	846.22	752.04	12.52
経常利益	855.30	759.38	12.63
純利益	817.74	701.23	16.62

社名変更

-同社は、社名を「万向銭潮股份有限公司」から「万向銭潮股份公司」に変更したと発表した。工商管理局への変更手続きは完了しているという。（2022年5月17日付プレスリリースより）

新プロジェクト

-同社は、10億元を投じて、浙江省紹興市浜海新区に万向銭潮(紹興)有限公司を設立すると発表した。万向銭潮が100％出資し、自動車部品を生産するスマート工場を紹興浜海新区に建設する。新会社は、自動車のスマート化、電動化、コネクテッド化、シェアリング化に加えて、クリーンエネルギー車の軽量化も推進していく。なお、今回の投資は主に区画内の工場建設関連に用られるという。(2022年7月14日付プレスリリースより)

-同社は、浙江省紹興市浜海新区管理委員会と戦略的提携枠組みに関して合意したと発表した。万向錢潮は紹興市浜海新区に自動車部品のデジタルスマート産業の新拠点を建設する計画。総面積は約66.7万平方メートルで、浙江大湾区における自動車部品の産業クラスターを構築し、自動車部品のイノベーション拠点及びスマート工場となることを目指す。具体的な実施内容やスケジュールは、今後決定される。(2022年2月15日付プレスリリースより)

受注

-2022年、同社は北京ベンツからMMAプラットフォームプロジェクト、BMWからプラットフォーム化プロジェクト、VWからMEBプラットフォームプロジェクト、AudiからC9プロジェクト、BYDからHCEECプロジェクトとPAHプロジェクトを受注。

-同社は傘下の浙江万向精工有限公司（万向精工）が海外の大手OEMから傘下の高級モデル向けホイールベアリングユニットを受注したと発表した。（2022年8月31日付万向銭潮のWechat公式アカウントより）

-同社は、自社の技術センターが顧客であるH社からACUの開発サプライヤーに指定されたと発表した。万向銭潮は9月15日までにH社に合格サンプルを供給し、2023年末から量産を開始する予定。2028年までの累計販売数は127.5万セット、売上高は2億元に達する見込み。(2022年6月9日付複数メディアの報道より)

研究開発費

(単位:百万元)

	2022年12月期	2021年12月期	2020年12月期
金額	530.48	498.50	471.59
売上高に占める比率 (%)	3.97	3.48	4.33

-2022年末現在、研究開発人員は639名で、全体の7.02%を占める。

特許

-2022年までに、同社は264件の発明特許を含む、合計2,983件の国内認定特許を取得。(2022アニュアルレポートより)

研究開発体制

名称	万向研究院 [Wanxiang Technical Center]
設立年	1994年
業容	-旧：万向グループ技術センター。 -グリーンデザイン、グリーンマニュファクチャリング、インテリジェントマニュファクチャリングをコンセプトに、スマートカーや新エネルギー車向けにモジュール化、軽量化、インテリジェント化した統合システムソリューション技術を提供。

子会社株式保有比率の変動

-同社は、傘下の海口通達排気系統有限公司(海口通達)の全株式を万向集団の完全子会社である上万清源智動車有限公司(上万清源)に譲渡すると発表した。海口通達は、排気システムや触媒コンバーターなどの生産を行うメーカー。譲渡価額は2,870.5万元。なお、万向集団は万向銭潮の筆頭株主である。(2023年1月12日付プレスリリースより)