Zhejiang Vie Science & Technology Co., Ltd.[浙江万安科技股份有限公司] 2018年12月期の動向
業績 |
(単位:百万元) |
2018年12月期 | 2017年12月期 | 増減率(%) | 要因 | |
売上高 | 2,255.22 | 2,274.93 | (0.87) | -製品構成比の見直しにより業務コストが増加し、売上高が減少。 |
営業利益 | (10.73) | 170.18 | - | - |
経常利益 | (11.99) | 170.80 | - | |
純利益 | (34.89) | 132.66 | - |
最新動向
-管理構造最適化及び運営コスト低減のため、子会社諸曁万安機械有限公司[Zhuji Vie Machinery Co., Ltd.](万安機械)を吸収合併すると発表。合併後、万安機械は独立法人格を失い、そのすべての資産、負債、業務、人員は万安科技が引き継ぐ。万安機械は2016年設立、金属加工機械及び部品の生産、販売を手掛けている。2018年12月31日時点の売上高は0万元、150.95万元の純損失となっている。(2019年4月25日付けリリースより)
受注
-完全子会社浙江諸曁万宝機械有限公司[Zhejiang Zhuji Wanbao Machine Co., Ltd.]は先ごろ、BYDから開発指定業者認定の通知を受領した。浙江諸曁万宝機械はBYDからMEF(開発コード)モデルのバキュームブースター(MEF-3540010)、VBEYモデルのバキュームブースター(VBEY-3540010、VBET-3540010B)のサプライヤーに指定された。これにより浙江諸曁万宝機械はBYDが指定した期限までに開発、量産に入ることになる。(2018年10月11日付けリリースより)
-2018年7月9日、子会社安徽万安汽車零部件有限公司[Anhui Vie Auto Parts Co., Ltd.]が小鵬汽車David 2.1のトーションビームアセンブリとフロントサブフレームアセンブリのサプライヤーになったと発表。今後双方は技術開発契約を結ぶとしている。(2018年7月26日付けリリースより)
- 2018年5月18日、東風商用車にフロントABSの電磁バルブASSY、ABS+ESCシステム、リアアクスル、ブレーキコントロールモジュール(EBS+ESC)、リアアクスルブレーキコントロールモジュール (EBS)を供給すると発表。これらの製品は主にN3類(最大設計総質量3.5トン超のトラック)トラックトレーラーに搭載される。(2018年5月21日付けリリースより)
新会社
-2019年4月9日、青島海通制動器有限公司[Qingdao Haitong Brake Co., Ltd.](青島海通)と青島に合弁会社を設立することで合意し、契約書に調印。合弁会社の登録資本金は30百万元。合弁会社は主に自動車ブレーキシステム部品及び関連部品の開発、製造、販売を手掛ける。万安科技が16.5百万元を出資し55%の株式を保有し、青島海通が13.5百万元を出資し45%の株式を保有する。(2019年4月10日付けリリースより)
-2018年10月25日、ハンガリーのブダペストに完全子会社を設立すると発表していたが、先ごろこの子会社のブダペストでの登記が完了した。社名はVIE Technology(Europe)Kft.、中国語名称は万安汽車技術(欧洲)有限責任公司。登録資本金は1百万ユーロ。主に自動車技術の研究開発とコンサルティング業務を手掛ける。(2019年3月12日付けリリースより)
戦略的提携
-2018年4月、同社は上海同馭汽車科技有限公司[Shanghai Tongyu Automotive Technology Co.,Ltd.]に837.50万元を投資し、33.50%の株式を取得することで合意し、同社と合意書に署名したと発表。同馭汽車は同済大学汽車学院[School of Automotive Studies, Tongji University]と国家級智能型新能源汽車協同創新中心[National Collaborative Innovation Center of Intelligent New Energy Vehicle]の協力を得ている自動車インテリジェントドライブシステムの一級サプライヤー。製品はブレーキ・バイ・ワイヤー、ステア・バイ・ワイヤー、高度運転支援システムなどで、自動車の知能化、電動化に寄与しているという。(2018年4月3日付けプレスリリースより)
その他
-上海同馭汽車科技有限公司[Shanghai Tongyu Automotive Technology Co.,Ltd.](同馭汽車)、同済創新創業控股有限公司(同済控股)、上海豊瑞投資集団有限公司(上海豊瑞)と調印した2018年2月9日付け投資協定書について、この出資者の一社である同済控股が同済大学に変更されたと発表した。その他の株主は変わらない。
2018年12月29日、万安科技と同馭汽車は新たな投資協定書に調印し、同馭汽車の株主構成と持株比率を次のように変更した。同済大学は1,086万元を出資し、43.44%を保有する。万安科技は837.50万元を出資し、33.50%を保有する。上海豊瑞は476.5万元を出資し、19.06%を保有する。そのほか、舒強氏が100万元を出資し、4%を保有する。同馭汽車は2016年設立。電子制御電動油圧式ブレーキ(EHB)、ブレーキ・エネルギー回生システム、先進運転支援システムなどの業務を手掛けている。(2019年1月4日付けリリースより)
受賞
-2018年、下記の各賞を受賞。
・上汽躍進の2017年度優秀サプライヤー賞
・成都大運汽車の品質改善賞と特別貢献賞
・一汽解放の品質優秀賞
・東風汽車と東風旅行車の優秀サプライヤー賞
(2018年3月24日付けプレスリリースより)
研究開発体制
-国家レベルの技術センターを有する。
-北京、上海にR&Dセンター2か所とニューマティックブレーキ研究所、ディスクブレーキ研究所、油圧ブレーキシステム研究所、シャシーエレクトロニクス研究所、ブレーキチャンバー研究所、及び国家認定実験室を置く。
研究開発費用 |
(単位:百万元) |
2018年12月期 | 2017年12月期 | 2016年12月期 | |
研究開発費用 | 88.12 | 77.25 | 69.19 |
売上高に占める割合 (%) | 3.91 | 3.40 | 3.10 |
特許
-2018年末現在、各種特許を235件保有。うち、34件は発明特許。
事業提携
-2009年、南京理工大学と「南京理工-万安科技自動車シャシー部品共同研究所」を設立。自動車電子パーキングブレーキシステム(EPB)を研究、開発。
-同社技術センターと清華大学、上海交通大学、中国汽車技術センター、中国第一汽車集団技術センター、東風汽車技術センター、重慶汽車研究所が新製品を共同開発。
設備投資 |
(単位:百万元) |
プロジェクト | 予算 | 2018年投資額 | 進捗 (%) |
自動車用電動ブレーキ装置の構成 | 266.58 | 35.12 | 67.86 |
自動車用シャシーモジュール拠点の建設 | 210.22 | 36.97 | 65.10 |
カーネットワーク、無線充電技術、高級運転支援システム(ADAS)の研究開発 | 103.46 | 6.47 | 17.90 |