Sapura Industrial Berhad 2017年1月期の動向

近年の動向

業績

(単位:百万マレーシアリンギット)
2017年
1月期
2016年
1月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 223.2 224.3 (0.5) 1)
営業利益 10.0 9.3 7.5 -


要因
1) 売上高
-2017年1月期の売上高は前年度比0.5%減の223.2百万マレーシアリンギット。マレーシア自動車市場の不振が影響した。

国内事業

-2014年、マレーシアのGo Automobile Manufacturing Sdn Bhd.から、部品サプライヤーの1社に選定された。Go Automobile Manufacturingは中国の長城汽車から製造ライセンスを受け、ケダ州Garun Industrial Estateでマレーシア初の環境対応車の生産を行なっている。同社は現地サプライヤー6社の中の1社として、Go Automobile Manufacturingの組立工場内で製品を製造し、サブASSYへの組み付けを行なう。

-2012年1月期、同社は冷間成形加工を導入し、より付加価値の高いサスペンション部品の製造を可能とした。すでにグローバルOEMメーカーに対してコイルスプリングの供給を開始している。

-2012年現在、環境対応車 (Energy Efficient Vehicles) 関連の製品を製造している。マレーシア政府は2020年までに、国内販売台数における環境対応車のシェアを10%に増加する意向を表明しており、同分野は将来の成長ドライバーになると考えられる。

海外事業

-2012年現在、同社の海外事業は、まずは強固な地盤を持つタイ、シンガポールおよびフィリピンにおいて市場シェアの拡大に着手。その後、グローバルサプライヤーとしてエクアドル、インドおよびインドネシア等の新たな市場に参入を図っている。

受注

-2017年1月期、Perodua、Proton、ホンダ、マツダの次期モデル向け部品を受注。2018年1月期の売上に貢献する見込み。

-2016年1月期、ホンダ 「City」 および 「HR-V」 向け製品を新たに受注。これにより、全社売上高に占めるホンダ向けの割合は前年度比2倍以上に拡大した。

-2013年1月期、Proton 「Preve」、Volkswagen 「Polo」、「Jetta」 向けのサイドロードスプリングを受注。

主な受賞

-2017年1月期、Peroduaの 「Excellent Quality Vendor」を受賞。

-2016年1月期、Peroduaの 「Excellent Quality Vendor 2015」、およびホンダの 「Quality Appreciation Award 2015」 を受賞。

-2015年1月期、Peroduaから 「Excellent Cost Reduction Contribution Vendor 2014」 を受賞。

-2014年1月期、以下賞を受賞:

  • ホンダ: Continuous Effort Award 2012
  • Proton: Best Quality Performance 2013
  • Perodua: Overall Excellent Performance 2013

研究開発拠点

-マレーシア セランゴール州Bandar Baru BangiにR&Dセンターを保有。

技術提携

(2017年1月31日現在)
会社名 所在地 製品/技術
アドヴィックス 日本 ブレーキシステム
丸紅オートモーティブ 日本 ナックル、ブレーキドラム
erae Automotive Systems 韓国 ブレーキシステム
World Industries Ace 韓国 等速ジョイント、フロントアクスル
ACT 韓国 デザイン、テスト施設
GKN Sinter Metals ドイツ 焼結鋳造
Ina Bearing ドイツ ころ軸受
Mahle Brockhaus ドイツ 鋳造クラッキング


-Universiti Malaysia Pahang (UMP) と研究開発、産業訓練、および生産能力強化の分野で提携を結んだ。これにより製品設計や製造プロセスを改善した。

設備投資額

(単位:百万マレーシアリンギット)
2017年1月期 2016年1月期 2015年1月期
全社 8.3 12.4 16.9

-Perodua、Proton、ホンダ、マツダからの受注に対応するため、2018年1月期は16.6百万マレーシアリンギットの投資を計画。

-2016年1月期、マレーシア経済が減速する中、コスト削減目標を達成するため、慎重に設備投資を実施。その結果、投資額は前年度比大幅減となった。