Ningbo Huaxiang Electronic Co., Ltd. [寧波華翔電子股份有限公司] 2014年12月期の動向

業績

(単位:百万元)
2014年12月期 2013年12月期 増減率 (%) 要因
売上高 8,712.81 7,291.83 19.49 -搭載モデル車の売れ行きが好調。
-新規受注の増加。
-リーン生産方式の採用と設備自動化の推進により生産効率がアップ。
-コスト管理の強化。
営業利益 835.42 545.70 53.09 -コスト管理、効率化による増益。
経常利益 859.88 575.84 49.33
純利益 721.92 477.14 51.31



子会社の動向

-寧波華翔電子股份有限公司は、イノアックの子会社 「Polyfoam Asia Pte. Ltd.」、台湾建上工業とイノアックの合弁会社 「Kenjou Investment Co., Ltd.」 とともに、それぞれ40.8百万元、17.3百万元、18.3百万元を出資し、合弁会社 「寧波井上華翔汽車零部件有限公司 [Ningbo Inoac Huaxiang Automobile Products Co., Ltd.]」 の増資を行うと発表。増資後合弁会社の出資比率は、寧波華翔 50%、Polyfoam 30%、Kenjou 20% へと変更される。また寧波井上華翔は寧波華翔が保有する以下資産を取得する:
・上海華翔汽車零部件有限公司 [Shanghai Huaxiang Auto Parts Co., Ltd.] の株式100%
・上海大衆聨翔汽車零部件有限公司 [Shanghai VW Lianxiang Automobile Products Co., Ltd.] の土地を除くすべての資産と業務
・成都華翔汽車零部件有限公司 [Chendu Huaxiang Auto Parts Co., Ltd.] の株式100%
・寧波華翔汽車飾件有限公司 [Ningbo Huaxiang Auto Trim Parts Co., Ltd.] の株式のうちFeigmei Deutschland GmbHの持ち分25%
また、寧波井上華翔はPolyfoamの保有する硬質、軟質発泡品業務と資産およびKenjouの保有する「東莞井上建上汽車部件有限公司 [Dongguan Inoac Kenjou Automotive Co., Ltd.]」の株式100%を取得する。 (2015年2月11日付け会社公告より)

新会社

-シンガポールの完全子会社を通じて、日本のイノアックおよび台湾建上工業股份有限公司 [Kenjou Industrial Co., Ltd.] と合弁会社 「井上華翔 (新加坡) 汽車部件投資有限公司 [Inoac Huaxiang (Singapore) Automobile Products Investment Co., Ltd.] (仮称)」 を設立する。出資比率は華翔 (新加坡) 50%、イノアック 30%、台湾建上 20%。その後、新合弁会社は寧波華翔とイノアックの合弁会社 「寧波井上華翔汽車零部件有限公司 [Ningbo Inoac Huaxiang Automobile Products Co., Ltd.]」 および寧波華翔の子会社 「寧波華翔汽車飾件有限公司 [Ningbo Huaxiang Auto Trim Parts Co., Ltd.]」 の株式を取得し、事業を統合する計画。投資金額は430百万元。(2014年10月25日付け会社公告より)

-江鈴汽車集団公司 [Jiangling Motors Group Co.] と江西省南昌市に合弁会社 「南昌華翔汽車零部件有限公司 [Nanchang Huaxiang Automobile Products Co., Ltd.]」 を設立すると発表。合弁会社の資本金は50百万元、出資比率は各50%、主にインストパネル、ドアパネル、センターコンソール、A/B/Cピラー、フロント/リアバンパーなどの自動車部品を生産する。(2014年6月21日付け会社公告より)

買収

-2014年12月、瀋陽峰梅塑料有限公司 [Shenyang Fengmei Plastic Co., Ltd.] と資産譲渡契約を結んだと発表。それによると、同社は瀋陽峰梅塑料の一部資産を27百万元で取得するとしている。瀋陽峰梅塑料の2014年9月30日までの売上高は71.55百万元で、純利益は49.4千元。2013年9月より寧波華翔電子は瀋陽華晨BMW、瀋陽GMなどへ短期間で製品供給する際に瀋陽峰梅と協業し、寧波華翔電子の子会社は瀋陽峰梅の生産現場や射出成型機などの生産設備を賃借するなどしており、両社は関係を深めてきた。(2014年12月24日付け会社公告より)

-2014年8月、取締役会において、同社の完全子会社 「NBHX Automotive System GmbH」 を通じ独Alterprodiaの株式75%を0.90百万ユーロで取得することを決議したと発表。Alterprodiaは主に自動車産業向けの天然繊維材料と天然繊維プラスチック製品の開発、生産を行っている。世界で唯一の木質系短繊維マットメーカーであり、木質系繊維による自動車部品軽量化においてトップクラスの技術を有する企業である。主にAudi Q7、A8、BMW 5シリーズ、7シリーズ、X5、VW BUS T5、Mercedes-Benz SシリーズおよびSLKシリーズなどに製品を供給している。2013年の売上高は16.14百万ユーロ、2014年1~6月の売上高は8.6百万ユーロを記録した。(2014年8月20日付けプレスリリースより)

研究開発拠点

寧波市汽車プラスチック金型技術研究開発センター
寧波華翔汽車研究設計院
上海華翔汽車部件設計有限責任公司
寧波華翔汽車零部件研究開発有限公司

研究開発費

(単位:百万元)
年度 2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
研究開発費 195.44 181.37 168.64
売上高 8,712.81 7,291.83 5,599.70
売上高比率 (%) 2.24% 2.49% 3.01%

 

国内投資

-2014年10月、BMWへの製品供給能力を強化するために、完全子会社 「瀋陽華翔汽車零部件有限公司 [Shenyang Huaxiang Auto Parts Co., Ltd.)]」 に対し増資を行った。増資額は30百万元で、増資完了後の資本金は50百万元となった。2015年2月、受注済み製品の今後2年間の生産計画を鑑み、「瀋陽華翔汽車零部件有限公司」 に対し更に増資し、生産能力の強化を行うと発表。増資完了後の資本金は50百万元から80百万元となる。瀋陽華翔は主にBMWに内装部品を供給している。(2015年2月11日付け会社公告より)

-予定していた投資案件 「内装システム東北生産拠点の建設」 を変更し、資金を子会社 「長春華翔轎車消声器公司 [Changchun Huaxiang Exhaust System Co., Ltd.]」 へ振り替え、「大型タレットパンチプレス自動ラインの改造」 を行う。投資総額は150百万元。フル稼働後の長春華翔轎車消声器の売上高は485.1百万元、純利益12.34百万元になると見込まれる。(2014年7月30日付け会社公告より)