Camel Group Co., Ltd. [駱駝集団股份有限公司] 2012年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万元)
  2012年12月期 2011年12月期 増減率 (%) 要因
売上高 3,972.78 3,068.16 29.48 -主力業務の売上が増加
営業利益 431.33 331.69 30.04 -販売、利益が増加
-原価管理
-マーケティングの拡大
経常利益 544.27 366.84 48.37
純利益 480.09 319.48 50.27

 

合弁事業

-駱駝集団はいずれも同社の全額出資子会社である「湖北駱駝蓄電池研究院有限公司 (略称:駱駝研究院)(Hubei Camel Storage Battery Academy Co., Ltd.)」と「湖北駱駝特種電源有限公司 (略称:駱駝特電)(Hubei Camel Special Power Co., Ltd.)」を整理統合すると発表。駱駝研究院が駱駝特電を吸収合併する形を取り、名称を「駱駝集団蓄電池研究院有限公司 (Camel Group Storage Battery Academy Co., Ltd.)」に改める。(2012年11月13日付け会社公告より)

-駱駝集団股份有限公司 (Camel Group Co., Ltd.) は2012年4月25日、広西豊業投資有限公司 (Guangxi Fengye Investment Co., Ltd.) および広西天鵝蓄電池有限責任公司 (Guangxi Swan Storage Battery Co., Ltd.) と広西チワン族自治区梧州市 (Wuzhou, Guangxi) に合弁会社を設立することで合意した。合弁会社の社名 (仮称) は駱駝華南蓄電池有限公司 (Camel Huanan Storage Battery Co., Ltd.)(略称:駱駝華南)。登録資本金は2億元を予定しており、駱駝集団はその内の70%、1.4億元を出資する。駱駝華南設立後、梧州市輸入再生資源加工パーク (Wuzhou Import Renewable Resources Processing Park) に新型大容量シールドバッテリーの生産工場を建設する。建設工期は約2年。完成後の年産能力は350万KVAH。(2012年4月26日付け会社公告より)

量産設備

-駱駝集団は工場の新設計画を変更した。年産600万kVAhで計画されていた新型の高性能低鉛メンテナンスフリーバッテリー生産設備として、極板生産の6つのラインを駱駝集団襄樊蓄電池有限公司 (Camel Group Xiangfan Storage Battery Co., Ltd.) に建設する計画であった。極板生産の4つのラインは計画通り襄樊蓄電池有限公司に設置し、すでに稼働している。残り2本について、ハイエンドの自動車にも対応可能なバッテリーが製造できるように変更を加え、2012年6月に設立した駱駝集団華南蓄電池有限公司 (Camel Group Huanan Storage Battery Co., Ltd.) に建設することとなった。(2012年11月13日付け会社公告より)

 

新工場

-駱駝集団股份有限公司 (Camel Group Co., Ltd.) の子会社「湖北駱駝海峡新型蓄電池有限公司 (Hubei Camel Haixia Strage Battery Co., Ltd.)」は環境問題により2011年6月20日より生産を停止していたが、生産再開の許可を得たため生産を開始することとした。(2012年9月13日付け会社公告より)

-2012年4月、Dairuimike襄陽電池隔膜有限公司は襄陽シンセン工業団地で工場の開所式を行った。Dairuimike襄陽電池隔膜有限公司は2010年6月に設立、生産設備や技術工程は海外工場から供給された。Dairuimike襄陽公司が正式生産を開始することより、駱駝集団に原材料を供給するとともに、駱駝電池の生産コストの低下や駱駝ブランドの市場拡大に貢献するとしている。(2012年5月30日付プレスリリースより)

 

-2012年2月、襄陽公司に導入した2台の新設備の受け入れ検査が実施された。同社は2002年にイタリアSavemaから"Plate punching and expanding"成型設備を導入した生産ラインに設備を新設するのは7回目となる。プレートの年生産能力は、年200万KVAH増強できる見込み。また、当初導入された生産ラインは低コストで製品を生産できるため、同年5月にはこの4本の旧ラインの改良を実施する予定。(2012年5月8日付プレスリリースより)

-2012年2月、駱駝電池工業団地で第2フェーズ目の動力電池生産を行う襄陽(XiangYang)経済技術開発区の工場の起工式を行った。第2期の建設面積は458エイカー。既存の駱駝集団襄阳蓄電池有限公司の工場に隣接する。総投資額は15億元で、ハイブリッド車用電池を年に200万KVAH、高性能密封蓄電池を600万KVAH生産する体制を整え、倉庫や物流拠点も同時に立ち上げる。これらにより、生産能力が24.5億元増強され、駱駝集団襄陽公司が自動車向けバッテリー生産の世界ナンバー1企業になることを狙うとしている。(2012年4月20日付プレスリリースより)

開発動向

開発拠点

名称 業務内容 所在地 設立 持株比率
湖北駱駝蓄電池研究院有限公司 電池技術の開発 湖北省襄樊市 2004年 100%
湖北金駱駝特種電源装備科技有限公司 各種電池の開発 湖北省
襄樊市
2011年 51%
湖北駱駝電気技術有限公司 電子製品の開発 湖北省
武漢市
2010年 55%

 

-湖北駱駝蓄電池研究院有限公司は、蓄電池技術の開発、電池生産設備、パッケージ技術、材料の開発に注力。

-湖北金駱駝特種電源装備科技有限公司は、ハイエンドグリーン電池、新エネルギー電池、特種電池、スターター、エネルギー貯蔵電源、特種電源の技術開発に注力。

-湖北駱駝電気技術有限公司は、充電器、インバーター、電源コントローラー、街灯管理システム、環境監視システム、太陽光発電システム、電力電子製品の開発と製造に注力。

知的財産
-特許では、新型8件、外観設計2件を取得。

設備投資

設備投資プロジェクト

(単位:百万元)
プロジェクト 予算 2012年の投資額 進捗 内容
年生産600万 kVAhの新型高性能低鉛消耗メンテナンスフリーバッテリーの生産 601.84 3.09 83.71% 合計生産能力が800万kVAh の全密封メンテナンスフリー電池の生産ラインを構築。これより、自動車スターターバッテリーの総生産能力は1,550万kVAhに達し、そのうち全密封メンテナンスフリーバッテリーの生産能力は1,300万kVAhになる予定。
ハイブリッド車向けバッテリーの生産工場 376.72 1.46 4.49% ハイブリッド車向けフラット式VRLA電池、純鉛巻き式蓄電池を生産。
年産能力400万の高性能低鉛消耗メンテナンスフリーバッテリーの生産ライン建設 346.20 83.17 52.81% -
駱駝華南による新型の高容量密閉型電池の生産ライン建設 670.65 1.05 4.76% -

駱駝電池工業団地第2フェーズ目の動力電池生産を開始

-駱駝集団股份有限公司は、同社が35%の株式を保有している合弁子会社「戴瑞米克襄陽電池隔膜有限公司(Daramic Xiangyang Battery Separator Co., Ltd.)」に175万米ドルの追加出資をすると発表。資金はバッテリーセパレータ生産ラインの増設に用いる。合弁相手側も持ち株比率に応じて追加出資する。(2012年11月29日付け会社公告より)

-駱駝集団股份有限公司 (Camel Group Co., Ltd.) は吉林省安図県 (Antu County, Jilin Province) に高性能新型シールドバッテリー生産拠点を建設することで、2012年9月6日、安図県人民政府と投資意向書を結んだ。投資総額は約10億元。第一段階として5億元を投じ年産400万KVAHの高性能新型シールドバッテリー工場を建設する。2014年末までに稼働を開始する予定。その後2年以内に第二段階としてさらに5億元を投じ年産能力を600万KVAHにまで引き上げるとともに、処理能力15万トンの鉛酸バッテリー廃棄設備を建設する。但しこれらの投資計画は社内の承認を経て確定される。(2012年9月7日付けプレスリリースより)

-2012年2月、駱駝電池工業団地で第2フェーズ目の動力電池生産を行う襄陽 (XiangYang) 経済技術開発区の工場の起工式を行った。第2期の建設面積は458エイカー。既存の駱駝集団襄阳蓄電池有限公司の工場に隣接する。総投資額は15億元で、ハイブリッド車用電池を年に200万KVAH、高性能密封蓄電池を600万KVAH生産する体制を整え、倉庫や物流拠点も同時に立ち上げる。これらにより、生産能力が24.5億元増強され、駱駝集団襄陽公司が自動車向けバッテリー生産の世界ナンバー1企業になることを狙うとしている。(2012年4月20日付プレスリリースより)