APM Automotive Holdings Berhad 2010年12月期までの動向

ハイライト

業績

(単位:百万マレーシアリンギット)
   2010年
12月期
2009年
12月期
増減率(%) 要因
全社
売上高 1,178 918 28.3 -
営業利益 184 100 84.0 -

 

事業概況

サスペンション部門
-2010年度の売上は前年より6.3%増加し、219.7百万マレーシアリンギット(2009年度:206.6百万マレーシアリンギット)であり、グループの売上の約14%に相当。
-2010年度の税引き前利益は前年より3.9%減少し、24.7百万マレーシアリンギット(2009年度:25.7百万マレーシアリンギット)。効率向上のための、製造設備の再編成にかかる費用が影響。

内装・プラスチック部門
-2010年度の売上は前年より40.9%増加し、713.2百万マレーシアリンギット(2009年度:506.3百万マレーシアリンギット)。
-2010年度の税引き前利益は前年より117.3%増加し、104.1百万マレーシアリンギット(2009年度:47.9百万マレーシアリンギット)。

-リストラと組織再編成が奏功し、利益増加に寄与。

電子部品・熱交換器部門
-2010年度の売上は前年より25.5%増加し、266.2百万マレーシアリンギット(2009年度:212.1百万マレーシアリンギット)。
-2010年度の税引き前利益は前年より289.6%増加し、26.1百万マレーシアリンギット(2009年度:6.7百万マレーシアリンギット)。
-生産量の増加と、マレーシアリンギット高による輸入コストの減少等で、間接費が減少したことが利益増加に寄与。

海外事業
-2010年度の売上は前年より45.7%増加し、160.0百万マレーシアリンギット(2009年度:109.8百万マレーシアリンギット)。
-インドネシア経済が上昇基調にあり自動車販売台数が増加しているなかで、日産、いすゞ、スズキ、三菱等のOEM先への売上が大きく伸びたことが業績に貢献。

<インドネシア>
-シート、内装部品、コイルスプリングの製造販売の合弁会社を3社保有。
-自動車販売台数が増加したことにより、需要が伸長したことがシート、内装部品の売上に大きく寄与。

<ベトナム>
-2010年度の税引き前損益は32.9万マレーシアリンギット(2009年度:1.4百万マレーシアリンギットの利益)。
-ベトナムは2009年の経済危機から完全に復調しておらず、自動車販売台数が前年に比べ6.0%減少。そのため売上が減少したこと、また新工場建設の経費が業績悪化の要因。

<オーストラリア>
-輸出製品、また現地販売製品が熾烈な市場環境のなかで苦戦したため、売上が10.9%、税引き前利益は29.5%減少。

新会社

-2010年、APM Engineering & Research Sdn Bhdを設立。グループの製品設計、研究開発を担う。現在の製造中心の事業形態から設計・開発までを担う包括的な事業体系に移行することを目指す。

事業再編

-2010年3月、100%子会社のAPM Components (USA), Inc.を清算。新規で取引がなかったため、2007年より休眠状態であり、管理コストを削減するために清算。

開発動向

研究開発費

(単位:百万マレーシアリンギット)
  2010年12月期 2009年12月期
全社 2.2 2.1

研究開発体制

-APM Engineering & Research Sdn Bhdがグループの製品設計、研究開発を担っている。
-Universiti Kebangsaan Malaysiaと研究開発活動において提携。人件費を除く、ソフトウェア、ハードウェア、試験、試作品製造等に3年間で約3.0百万米ドルの投資を予定している。

技術提携

製品 会社名
コイルスプリング ニッパツ
リーフスプリング ホリキリ
電子部品 三菱電機
ミクニ
空調システム Valeo
ラジエーター カルソニックカンセイ
シート タチエス
プラスチック部品 富士シート

設備投資

国内投資

サスペンション部門
-Port Klangに新しい工場建屋を建設。パラボリックスプリングの月産900トンの増産が可能となった。投資金額は40.8百万マレーシアリンギット。

海外投資

<ベトナム>
-内装部品、シート、空調製品の工場を新設。シートのOEM供給がすでに開始している。