日本プラスト (株) 2010年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2010年
3月期
2009年
3月期
増減率
(%)
要因
売上高 70,015 93,263 (24.9) -中国市場は高成長を維持したものの、国内および北米地域の顧客の減産や円高による為替の影響により減少。
営業利益 1,280 384 233.3 -
経常利益 1,209 (449) - -
当期純利益 (757) (3,556) - -

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

2011年3月期の見通し

(単位:百万円)
2011年3月期 2010年3月期 前期比(%)
売上高 78,000 70,015 11.4
営業利益 2,100 1,280 64.1
経常利益 2,000 1,209 65.4
当期純利益 1,600 (757) -
設備投資額 3,834 2,458 56.0

 

所在地別売上高

(単位:百万円)
2011年3月期 2010年3月期 前期比(%)
日本 39,235 37,935 3.4
北米 26,446 21,352 23.9
アジア 12,319 10,728 14.8

 

製品別売上高

(単位:百万円)
2011年3月期 2010年3月期 前期比(%)
ハンドル 13,791 11,775 17.1
エアバッグ 32,538 28,575 13.9
樹脂部品 31,648 29,611 6.9
その他 23 54 (57.4)

 

得意先別売上高

(単位:百万円)
2011年3月期 2010年3月期 前期比(%)
本田グループ 33,252 27,766 19.8
日産グループ 42,873 40,013 7.1
スズキ・他 1,875 2,236 (16.1)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
安全部品部門 731 867 1,009
樹脂部門 603 862 849
合計 1,334 1,729 1,859

研究開発体制

-研究開発部、第一設計部、第二設計部、生産技術部および北米子会社Neaton Auto Products Mfg., Inc.の実験室等により推進され、研究開発には全体で148名が従事。

研究開発拠点

テクニカルセンター 静岡県富士宮市
第2テクニカルセンター 静岡県富士宮市
第3テクニカルセンター 静岡県富士市

研究開発活動

安全部品部門
<ハンドル製品>
-マグネシウム芯金や低比重ウレタンによる軽量化や、フローティング機構による低ホーン操作荷重などによる高性能化開発に加え、金属調別体エンブレム付エアバッグカバー、高触感ハンドル、高品位木目加飾ハンドル等の高品質化開発を推進。
-インフレーターガスのクリーン化や、生産に使用するウレタン、塗料、革などからの有機溶剤低減等、環境への影響を極力減らす開発を実施。

<助手席エアバッグモジュール製品>
-切削テア加工によるハードタイプエアバッグを開発しシームレス化への展開を行い、表面加飾要求に対してはウレタンRIM工法を基にした独自NPSS(Nihon Plast Soft Surface)、NPFS(Nihon Plast Foamed Surface)工法を開発、更にソフト感を増す工法検討にも取り組み、 成長分野のエアバッグ一体パネルの品揃えを拡充。
-加害性低減を狙った独自のバッグ構造、折り構造を開発。

<側突対応エアバッグモジュール製品>
-縫製部のシール技術による車両横転時の長時間圧力保護タイプのカーテンエアバッグの開発や、膝を守るニーエアバッグの開発も推進。
-製造方法において、カーテンバッグ自動折り機を完成させ、車両に搭載されるすべてのエアバッグの性能向上開発とともに、製造工程の合理化開発も推進。

樹脂部品部門
<外装樹脂製品>
-超簿肉の射出成形によるフェンダープロテクターを開発し大型射出成形への展開を図り、特殊スライド構造金型を使った2色射出成形による柔軟性ラバー一体のカバーカウルトップを開発し、組立工程を無くすことによる品質の安定化を図る。

<内装樹脂製品>
-空調部品類であるベンチレーターのルーバー完全シャット機構、集中拡散切替機構、薄型化などによる品揃えを拡充し、自動組立ベンチなど合理化開発にも取組んでいる。
-樹脂パネル類に対しては、ソフトな表面触感が得られるクッション層付シートの射出プレス工法、接着工程無しで布貼りピラーが生産できる布インモールド工法等、多彩な加飾技術を開発し低コスト高品質化要望に応え、多部品の組合せによる高機能化設計が要求されるグローボックス、コンソール等を開発。

技術供与

(2010年3月31日現在)

名称 国名 契約内容 契約期間
Neaton Auto Products Mfg., Inc. 米国 自動車用部品の設計、実験、製造、検査技術の供与 2010年1月 - 2010年12月

業務提携

(2010年3月31日現在)

名称 国名 契約内容 契約期間
MollerGroup GmbH & Co.KG ドイツ 自動車の内外装樹脂部品の開発、設計、生産に関する業務の提携 2010年1月 - 2010年12月
カルソニックカンセイ 日本 自動車の内外装樹脂部品の開発、設計、生産に関する業務の提携 2009年9月 - 2010年9月

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
安全部品部門 1,075 3,610 4,529
樹脂部門 1,383 2,764 3,740
その他事業 0 0 10
合計 2,458 6,374 8,280

-モデルチェンジに対応した設備を中心に実施。
-安全部品部門では、モデルチェンジおよび受注確保のための設備投資等を実施。
-樹脂部品部門では、モデルチェンジに対応した金型投資等を実施。

重要な設備の新設

(2010年3月31日現在)

事業所名 所在地 設備内容 投資予定額
(百万円)
着手
年月
完了予定
年月
富士工場 静岡県
富士宮市
ハンドル・エアバッグの生産設備 198 2010年
4月
2011年
3月
伊勢崎工場 群馬県
伊勢崎市
エアバッグ・樹脂部品の生産設備 565 2010年
4月
2011年
3月
九州工場 福岡県
築上郡
ハンドル・エアバッグおよび樹脂部品の生産設備 234 2010年
4月
2011年
3月
テクニカルセンター 静岡県
富士宮市
ハンドル・エアバッグおよび樹脂部品の試験研究用設備 43 2010年
4月
2011年
3月
武漢富拉司特汽車零部件有限公司
[Wuhan Plast Auto Parts Co., Ltd.]
中国
湖北省
ハンドル生産設備 818 2010年
1月
2010年
12月
Nihon Plast Mexicana S.A.de C.V. メキシコ
ケレタロ州
ハンドルおよび樹脂部品生産設備 497 2010年
1月
2010年
12月