鬼怒川ゴム工業 (株) 2013年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2013年 3月期 |
2012年 3月期 |
増減率 (%) |
備考 | |
全社 | ||||
売上高 | 66,221 | 70,611 | (6.2) | - |
営業利益 | 6,383 | 8,340 | (23.5) | - |
経常利益 | 7,046 | 8,555 | (17.6) | - |
当期純利益 | 3,975 | 5,300 | (25.0) | - |
国内事業
九州の生産拠点で防振ゴムの生産を開始-九州の生産拠点で2012年度から防振ゴムの生産を始める。取引先が九州シフトを強めていることに対応し、関東から送っている防振ゴムの生産を現地化する。九州に生産拠点を持つメーカーでは、円高を背景に、関東や中部よりも距離が近い韓国、中国の部品を採用するケースが増えている。輸送費がかからない現地生産に切り替えることで韓国、中国の製品に対するコスト競争力を強化し受注を確保する。(2012年6月6日付日刊自動車新聞)
海外事業
自動車用ホースの海外生産を拡大-自動車用ホースの海外生産を2013年度後半から拡大する。中国で生産能力を倍増するほか、タイ、メキシコ、インドで現地生産を始める。これまでホース類は日本と中国でのみ生産していたが、自動車メーカーのグローバル展開に伴う現地調達化ニーズに対応し現地生産の地域を大幅に広げる。主力の車体シール部品に加えホース類の海外生産を拡大することにより、新車の需要が増大する新興国で売り上げ増につなげる。エアダクト、エアインレットホース、フィラーホースなどのホース類は日本を中心に生産しており、海外では中国・福州工場でしか生産していなかった。今後、主要取引先の新興国展開が拡大していくことに対応し、現地生産地域を広げる。13年度後半からタイ工場、メキシコ工場に加え、韓国の技術提携先のインド工場でも生産を始める。中国・福州工場ではホースの生産スペースを現状の2、3倍に拡張する。(2013年1月17日付日刊自動車新聞より)
<ロシア>
ロシアに供給拠点を設置
-2013年度にロシアに供給拠点を設ける。主要取引先の日産自動車など、日系メーカーがロシアで生産を拡大することに対応し、同国内で車体シール部品などを生産・供給できる体制を構築する。生産形態や進出方法を今後検討する。同社は12年6月にインドネシアと中国安徽省蕪湖で工場を稼働するほか、11月には、業務提携先の韓国和承R&Aに委託しインドで生産を始める。13年にはメキシコ工場の拡張や同年5月に中国河南省鄭州での工場稼働を予定している。ロシアのほか、ブラジルでも進出時期や形態について検討しており、日産が生産を拡大するほとんどの地域で供給体制を整備・拡充する。 (2012年6月4日付日刊自動車新聞)
>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
全社 | 995 | 998 | 1,052 |
車体部品部門 | 594 | 562 | 661 |
ブレーキ・型物部品部門 | 235 | 308 | 269 |
研究開発活動
車体部品部門-材料、新規断面構造の開発により付属品を削減し、価格競争力を向上させたウェザーストリップシール部品の開発
-軽量化を目的とした低比重ゴム、発泡TPVの車体シール部品への採用拡大
-意匠性向上を目的とした内装複合部品の採用拡大
-リサイクル性を考慮した高機能エラストマー材を採用したTPV G/RUNの採用拡大
-グローバルでコスト競争力を確保すべく各地域の特徴を生かした革新的物造りや材料の現地化体制を構築
-G/RUNのモジュール化による付加価値向上
ブレーキ部品部門
-次世代ブレーキゴム部品の開発およびコスト低減のための新材料・新工法開発などに取り組む
技術導入契約 |
(2013年3月31日現在) |
相手方の名称 (国名) |
内容 | 契約期間 |
(日本) |
ウィンドモールディングおよびその製造方法 | 2000年4月1日より当該製品の製造期間 |
技術供与契約 |
(2013年3月31日現在) |
相手方の名称 (国名) |
内容 | 契約期間 |
Metzeler (英国) |
自動車用ウェザーストリップの製造技術 | 1988年11月25日より当該製品の製造期間 |
Renault Samsung Mortors (韓国) |
車体シール部品の技術援助契約 | 2003年3月1日より当該製品の製造期間 |
設備投資
設備投資費 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
全社 | 2,700 | 1,100 | 900 |
車体部品部門 | 2,200 | 600 | 400 |
防振部品部門 | 200 | 200 | 200 |
ブレーキ・型物部品部門 | 100 | 200 | 200 |
-生産ラインのモデルチェンジ対応、合理化投資などを重点的に実施。
設備の新設 |
(2013年3月31日現在) |
会社名 | 所在地 | 設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完成予定 | 完成後の 増加能力 |
(株) キヌガワ郡山 | 福島県 郡山市 |
車体部品製造設備 | 50 | 2013年4月 | 2014年3月 | * |
(株) キヌガワ大分 | 大分県 中津市 |
車体部品製造設備 | 38 | 2013年4月 | 2014年3月 | * |
(株) キヌガワ防振部品 | 栃木県 真岡市 |
防振部品製造設備 | 58 | 2013年4月 | 2014年3月 | * |
(株) キヌガワブレーキ部品 | 栃木県 真岡市 |
ブレーキ部品製造設備 | 55 | 2013年4月 | 2014年3月 | * |
本社 | 千葉県 稲毛区 |
試験研究設備 | 100 | 2013年4月 | 2014年3月 | - |
Kinugawa (Thailand) Co., Ltd. | タイ アユタヤ県 |
車体部品製造設備 | 250 | 2013年1月 | 2013年12月 | * |
Kinugawa Mexico, S.A.De C.V | メキシコ グァナファト州 |
車体部品製造設備 | 893 | 2013年1月 | 2013年12月 | * |