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ユニプレス (株) 2019年3月期の動向

受注

ｰ2019年3月時点における同社受注状況は以下の通り

• 日産・三菱新型軽自動車「新型デイズ」「新型eKワゴン」の車体部品、トランスミッション用部品、樹脂部品を受注。
• メキシコにおいて日産「ヴァーサ」を新規受注。2019年5月より生産。
• 中国において日産「シルフィー」を新規受注。2019年5月より生産。
• 三菱「デリカD:5」向け、フロントアンダーカバー、フロントスプラッシュシールド、リアプラッシュシールドを新規受注。2019年2月より生産。
• 日野「デュトロ」向けエンジンサイドカバー、フロアーサイドフェンダーを新規受注。2019年5月より生産。同社において日野自動車からの受注は初。

ｰ2019年度はグローバルで21車種の新規立ち上げを計画している。

研究開発体制

-2019年3月31日現在、研究開発に携わる人数は700名。
-2019年3月31日現在、産業財産権を87件保有。

研究開発活動

<車体部品事業>

1. バッテリーケース強度向上
2. 小ピッチスポット溶接技術の開発
   2019年1月発売　日産「Leaf e+」より採用
   -小ピッチ溶接での溶接強度確保技術を開発。同面積におけるスポット溶接の打点数を2倍に拡大でき、部品強度を向上可能。部品の強度向上により補強材等が不要となり、軽量化・コストダウンに貢献。
3. ホットスタンプ技術
   • 超深絞り部品
     従来の2倍以上の深絞りを可能にする「超深絞り」技術を開発
   • 急速冷却技術
     金型の冷却効率を従来比40%向上。生産性2倍を実現。
   • めっき凝着耐性向上コーティング技術
     金型へのコーティングによりめっき凝着強度を向上させ、メンテナンスフリーでの生産可能台数を従来の60倍以上へ拡大

<トランスミッション部品事業>

1. 軽自動車用トルクコンバーターを2018年10月より生産開始
   ジヤトコ製新型CVT「Jatco CVT-S」へ採用
2. ガス軟窒化鋼板を採用したダンパープレートを日本製鉄と共同開発。
   熱による歪みを低減させることにより、品質向上を実現

<樹脂事業>

1. 電動化の加速における軽量化需要への対応として、樹脂製バッテリーケースを開発

ｰ2018年6月、同社は40百万ドルを投資し、米アラバマ州Steeleにある工場を拡張すると発表。ホットスタンプ加工設備を新たに導入し、日産の高級中型車向け部品の生産を増強する。ユニプレスのアラバマ工場は、同州LincolnにあるHonda Manufacturing of Alabamaと、オハイオ州にあるホンダのEast Liberty工場のTier1サプライヤー。(2018年6月28日付 Alabama Department of Commerce ニュースリリースより)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

中期経営計画

-2021年度における同社の売上高目標は3,300億円。営業利益率は8%を目指す。