フジオーゼックス(株) 2007年3月期の動向

ハイライト

業績
単位: 
百万円
2007年
3月期
2006年
3月期
増減率(%) 要因
売上高 21,614 22,055 (2.0) 主力のエンジンバルブを含む製品事業部門の売上高は19,242百万円で、前年同期比3.9%減。
営業利益 1,800 2,735 (34.2)

自動車メーカー各社からの強い原価低減要請に加えて、非鉄金属(特にニッケル等)の価格高騰による影響を顧客への売価に直ちに反映させられなかった為、減益となった。

経常利益 1,937 3,423 (43.4)
当期純利益 1,134 2,185 (48.1)

国内動向
藤沢工場(神奈川県藤沢市)のバルブ生産を、2007年3月期をめどに静岡工場(静岡県菊川市)へ移管し、国内の生産事業を集約する。2006年3月期中に完了予定だったが、提携先である米TRWオートモーティブの応援生産を藤沢工場で行う必要が生じたため、静岡工場への完全集約を先送りしていた。今後は、当初計画の通り、国内生産を静岡工場に集約、合理化を徹底する。藤沢工場については、将来的な売却も含めて有効利用を検討する。(2007年2月20日付日刊自動車新聞より)

2008年3月期の計画
重点施策として、主力のエンジンバルブのリードタイム短縮に取り組む。静岡工場(静岡県菊川市)のモデルラインを通じて、新たな表面処理法の導入や工程(工数)削減を徹底し、現状で約5日間を要するリードタイムを、2008年3月期中に2日間に短縮する。将来的には1日を目指す。自動車メーカーなど、主要取引先のニーズを踏まえ、短期間に生産数が変動する状況でも十分に対応できる、フレキシブルな生産体制を整える。(2007年3月7日付日刊自動車新聞より)

開発動向

研究開発費用

単位:  百万円

2007年3月期 2006年3月期 2005年3月期
全社 142 142 151

研究開発活動
2007年3月期は、研究体制の強化とともに、高強度材を用いたバルブの製造技術確立、軽量部品の研究開発を推進。

研究開発体制

2006年12月、静岡工場内にOOZXテクニカルセンター完成。

技術契約(2007年3月現在)
(1)技術相互援助契約
提携先 契約品目 契約内容 契約期間
TRW Automotive U.S.LLC 米国 エンジンバルブ 製造、販売、使用の非独占的実施権の許諾 1996.01.01~
自動延長制
TRW Automotive GmbH. ドイツ エンジンバルブ 製造、販売、使用の非独占的実施権の許諾

(2)技術供与契約

提携先 契約品目 契約内容 契約期間
五洲汽門工業股份有限公司
[Wuchou Valve Industry Co., Ltd.]
台湾 エンジンバルブ 製造、販売、仕様の非独占的実施権の許諾 2005.03.14~
自動延長制
コッタ 製造、販売、仕様の独占的実施権の許諾 2006.06.30

2011.6.29
新韓バルブ工業株式会社
[Shin Han Valve Ind. Co., Ltd.]
韓国 エンジンバルブ 製造、販売、仕様の独占的実施権の許諾 2005.09.29

2008.09.28
TRW Fuji Serina Co., Ltd. タイ エンジンバルブ 製造、販売、仕様の非独占的実施権の許諾 2007.01.01

2011.12.31
TRW Fuji Valve Inc. 米国 エンジンバルブ 製造、販売、仕様の非独占的実施権の許諾 1988.09.15

JV解消迄
Shriram Pistons & Rings Limited インド エンジンバルブ 製造、販売、仕様の非独占的実施権の許諾 2005.12.05

2012.12.04

設備投資

設備投資額

単位:  百万円

2007年3月期 2006年3月期 2005年3月期
全社 1,084 1,702 477
製品事業 1,024 1,463 405

製品事業では、静岡工場の小型バルブ製造ライン合理化のため、機械装置などに投資。

設備の新設
事業所名
(所在地)
部門 設備の内容 投資予定
総額
(百万円)
着手 完成
静岡工場
(静岡県菊川市)
製品事業 エンジンバルブ製造設備 800 2007年3月 2008年3月
維持更新設備 259 2007年3月 2008年3月