日本板硝子株式会社 2007年度の動向
ハイライト
業績
自動車用ガラス事業
全体
-地域別売上構成は、欧米が53%、日本が15%、北米が22%、その他が10%。
欧州
-同社グループが納入する車種の販売好調により、売上数量が市場平均および前年度を上回る。
日本
-新車種立ち上げ前の時期に当たり、やや減収となったものの、効率の向上とコスト削減により利益率が改善。
北米
-乗用車の新車生産台数は前年比4%減少する中で、新車組立用ガラスの年間売上は増加したものの、為替レートの影響で相殺された。
南米
-乗用車需要が前年比29%増加し、グループ売上も増収。
中国
-急速な市場拡大が継続し、コスト改善と効率性の向上に注力した結果、売上・利益ともに上昇。
組織改編
2007年4月1日付で、「グローバル板ガラス事業部門(Global Flat Glass Business)」を新設。同社とPilkingtonの板ガラス事業部門(自動車用および建築用ガラス分野)を組織的に一体化させる。また、「グループ本社部門(Global Headquarters)を設立し、両社のグループ本社として機能させる。(2007年1月15日付プレスリリースより)
事業戦略
2007年10月、同社のブランド戦略を発表。同社グループが最上位で用いるブランドを「NSG Group」とする。NSGはNippon Sheet Glassの略称。また、世界のフラットグラス事業(自動車用および建築用ガラス)については、「Pilkington」(ピルキントン)を世界統一ブランドとして採用。(2007年10月15日付プレスリリースより)
海外動向
-インド
2007年8月、完全子会社のPilkingtonがヴィシャカパトナム市に自動車用ガラス工場の建設を開始。
>>>詳細は 設備投資 参照
事業再編
オーストラリアとニュージーランドの板ガラス事業を譲渡する。Pilkingtonの完全子会社「Pilkington (Australia) Ltd.」および「Pilkington (New Zealand) Ltd.」の全株式を、CSR Limitedに譲渡するもの。CSRはオーストラリアのニューサウスウェールズ州に本拠を置く、建材・砂糖・アルミニウム等のメーカー。売却金額は約700億円。(2007年6月29日付プレスリリースより)
(単位: 百万円) |
2008年 3月期 |
2007年 3月期 |
増減率 (%) |
主な要因 |
全社 | ||||
売上高 | 865,587 | 681,547 | 27.0 | -前年度に9ヶ月間連結されていたピルキントン社の業績が、今年度は1年分完全に連結。 -建築用ガラス、自動車用ガラス、機能性ガラス事業がいずれも好調。 |
営業利益 | 46,462 | 23,822 | 95.0 | |
経常利益 | 30,437 | 8,001 | 280.4 | |
当期純利益 | 50,416 | 12,095 | 316.8 | |
自動車用ガラス事業 | ||||
売上高 | 364,818 | 268,229 | 36.0 | -ほとんどの地域で前年度に比べ成長が継続。 |
営業利益 | 23,939 | 13,039 | 83.6 |
自動車用ガラス事業
全体
-地域別売上構成は、欧米が53%、日本が15%、北米が22%、その他が10%。
欧州
-同社グループが納入する車種の販売好調により、売上数量が市場平均および前年度を上回る。
日本
-新車種立ち上げ前の時期に当たり、やや減収となったものの、効率の向上とコスト削減により利益率が改善。
北米
-乗用車の新車生産台数は前年比4%減少する中で、新車組立用ガラスの年間売上は増加したものの、為替レートの影響で相殺された。
南米
-乗用車需要が前年比29%増加し、グループ売上も増収。
中国
-急速な市場拡大が継続し、コスト改善と効率性の向上に注力した結果、売上・利益ともに上昇。
組織改編
2007年4月1日付で、「グローバル板ガラス事業部門(Global Flat Glass Business)」を新設。同社とPilkingtonの板ガラス事業部門(自動車用および建築用ガラス分野)を組織的に一体化させる。また、「グループ本社部門(Global Headquarters)を設立し、両社のグループ本社として機能させる。(2007年1月15日付プレスリリースより)
事業戦略
2007年10月、同社のブランド戦略を発表。同社グループが最上位で用いるブランドを「NSG Group」とする。NSGはNippon Sheet Glassの略称。また、世界のフラットグラス事業(自動車用および建築用ガラス)については、「Pilkington」(ピルキントン)を世界統一ブランドとして採用。(2007年10月15日付プレスリリースより)
海外動向
-インド
2007年8月、完全子会社のPilkingtonがヴィシャカパトナム市に自動車用ガラス工場の建設を開始。
>>>詳細は 設備投資 参照
事業再編
オーストラリアとニュージーランドの板ガラス事業を譲渡する。Pilkingtonの完全子会社「Pilkington (Australia) Ltd.」および「Pilkington (New Zealand) Ltd.」の全株式を、CSR Limitedに譲渡するもの。CSRはオーストラリアのニューサウスウェールズ州に本拠を置く、建材・砂糖・アルミニウム等のメーカー。売却金額は約700億円。(2007年6月29日付プレスリリースより)
開発動向
研究開発体制
-兵庫県伊丹市の技術研究所で、自動車用ガラスの研究を行う。
-自動車用ガラス事業においては、Pilkingtonの研究開発組織と一体化し、効率的な運営を目指す。
研究開発費
-兵庫県伊丹市の技術研究所で、自動車用ガラスの研究を行う。
-自動車用ガラス事業においては、Pilkingtonの研究開発組織と一体化し、効率的な運営を目指す。
研究開発費
(単位:百万円) | 2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 |
全社 | 15,500 | 13,660 | 7,623 |
自動車用ガラス事業 | 5,200 | 3,519 | - |
硝子・建材事業 | - | - | 2,590 |
* 2007年3月期より、それまで「硝子・建材事業」に含めていた「建築用ガラス事業」と「自動車用ガラス事業」を区分して表示。
研究開発活動 (自動車用ガラス事業)
-自動車関連のガラス、アンテナの開発等を行っている。
-特に、車内の快適性向上、安全性向上、車内の騒音低減、環境負荷低減などを目指して新商品開発に取り組んでいる。
設備投資
設備投資額
* 2007年3月期より、それまで「硝子・建材事業」に含めていた「建築用ガラス事業」と「自動車用ガラス事業」を区分して表示。
自動車用ガラス事業 (2008年3月期)
-板ガラス、加工ガラスの製造設備に投資を行った。
海外投資 (2008年3月期)
2007年8月、完全子会社のPilkingtonがインドのヴィシャカパトナム市に自動車用ガラス工場の建設を開始。建設費用は約15百万ユーロで、2008年夏に生産開始の予定。生産能力はフロントガラスを年産約50万枚。(2007年8月21日付プレスリリースより)
(単位:百万円) |
2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 |
全社 | 47,700 | 52,454 | 21,196 |
自動車用ガラス事業 | 21,200 | 20,878 | - |
硝子・建材事業 | - | - | 10,179 |
自動車用ガラス事業 (2008年3月期)
-板ガラス、加工ガラスの製造設備に投資を行った。
海外投資 (2008年3月期)
2007年8月、完全子会社のPilkingtonがインドのヴィシャカパトナム市に自動車用ガラス工場の建設を開始。建設費用は約15百万ユーロで、2008年夏に生産開始の予定。生産能力はフロントガラスを年産約50万枚。(2007年8月21日付プレスリリースより)