NOK (株) 2019年3月期の動向

業績

(単位:百万円)
  2019年
3月期
2018年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 669,482 729,341 (8.2) -
営業利益 23,140 44,934 (48.5) -
経常利益 31,135 56,291 (44.7) -
親会社株主に帰属する当期純利益 3,419 35,281 (90.3) -

要因

ーシール事業:自動車向けは、国内での軽自動車販売好調に加え、東南アジアでの日系車の好調により自動車向け増収。
売上高は前期比48億円増の3,417億円

ー電子部品事業:自動車向けは増加したものの、高機能スマートフォン向けの需要が減少。全体で減収。
売上高637億円減および営業利益171億円減。

>>>部門別売上高

 

新3カ年計画 (2018年3月期~2020年3月期)

-2020年3月期目標:
       売上高: 8,000億円
   営業利益: 560億円
       営業利益率:7.0%

ー2019年3月期において発表された2020年3月期の見通しは売上高6,700億円、営業利益310億円、営業利益率4.6%。 

研究開発費

(単位:百万円)
  2019年3月期 2018年3月期 2017年3月期
全社 10,459 9,443 8,274
-シール事業 7,828 6,738 6,209

研究開発活動

シール事業

<Le-μ’s>
ー低摩擦技術による省エネルギーへの貢献及び低ダスト性の向上による過酷環境への対応を両立する製品の市場投入。また、E-mobility用シールの開発を推進。

<Oリング>
ー環境対応エンジンに対する高圧用シール、組立性向上コーティング、燃料電池関連シールを市場投入。また、E-mobility関連シール及び低燃費への貢献機能を向上させるシールの開発。

<自動車用AT回転軸用シールリング>
ー摺動面にシール媒体である油を提供する形状を付与する製品を市場投入。従来品対比で70%~80%の低トルク化を実現。

<新開発製品>
ー電子機器、電動ユニット向けにFPC一体シール部品、および放熱をサポートする熱伝導性ゴムを開発中。
ー燃料電池内のセルスタック向けに低反力・省スペースのシール部品を開発し、一部量販を開始している。

ーADASへの市場の注目度の高まりに伴い、生体信号が測定できるゴム電極の活用による運転者の眠気感知などの分野に注力している。

電子機器部品事業
-FPC(フレキシブル配線板)の高信頼性接続技術化、及びバッテリー需要の高まりに対応した電圧監視用FPC、インバーター対応FPCの開発を推進。

研究開発拠点

拠点名 所在地
湘南開発センター 神奈川県藤沢市
東海環境技術開発センター 静岡県牧之原市

 

技術提携契約

(2019年3月31日現在)
相手先 国名 内容 契約日
Freudenberg ドイツ オイルシール、Oリング等のシール製品およびそれに関連する技術の導入・供与 2017年12月21日

 

設備投資額

(単位:百万円)
  2019年3月期 2018年3月期 2017年3月期
全社 70,118 58,388 65,135
-シール事業 41,482 32,101 31,221

 
シール事業
-国内では同社を中心に、海外では無錫NOKフロイデンベルグCo., Ltd. 、タイNOK Co., Ltd.を中心に設備投資を実施。
 

設備の新設計画

(2019年3月31日現在)
事業所名
(所在地)
設備の内容 投資予定金額
(百万円)
着手 完了予定
同社
二本松事業場 (福島県)
オイルシール製造設備 9,563 2018年4月 2021年3月
同社
二本松事業場 (福島県)
ガスケット製造設備 5,110 2018年5月 2020年4月

 

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)