Dongfeng Motor Parts And Components Group Co., Ltd.[東風汽車零部件(集団)有限公司] 2018年12月期の動向

最新動向

-東風電子科技股份有限公司[Dongfeng Electronic Technology Co., Ltd.](東風科技)は、東風汽車零部件(集団)有限公司[Dongfeng Motor Parts And Components Group Co., Ltd.](零部件集団)の株主東風汽車集団有限公司[Dongfeng Motor Corporation](東風有限)と深圳市東風南方実業集団有限公司[Shenzhen DFS industrial group Co.,Ltd.](南方実業)に対し株式を発行し、零部件集団を吸収合併すると発表した。吸収合併対価は46.76億元を見込む。合併後、東風科技が存続会社となり零部件集団のすべての資産、負債、業務、人員、契約及びその他一切の権利と義務を承継し、零部件集団は法人資格を失い消滅する。零部件集団が保有する東風科技のすべての株式は消滅する。東風科技の株主構成は東風有限86.27%、南方実業0.09%、その他の株主13.64%となる。今回の吸収合併完了後、零部件集団の部品業務全体が東風科技に移り、零部件集団傘下の業務全体が上場を実現することになる。また、この吸収合併が成功した前提で、東風科技は株式発行により5億元を調達し、乗用車用アルミホイールの設備投資に充てる予定である。(2019年2月1日付けリリースより)

新工場

-2019年3月12日、マキシオン・ホイールズ[Maxion Wheels]は東風汽車零部件(集団)有限公司と乗用車用アルミ合金ホイールの合弁会社を設立することで合意したと発表した。新会社は湖北省に建設、年産能力は乗用車用アルミホイール200万本、年間売上高は7億元を見込む。5月に着工し、2020年7月の完成、稼働開始を目指す。新たに450名の雇用を創出する。2019年6月6日、両社の乗用車用ホイール合弁会社東風馬可迅車輪有限公司[ Dongfeng Maxion Wheels]は湖北省随州で工場鍬入れ式を行った。(2019年3月15日及び6月7日付け複数メディア報道より)

-2018年1月、東風博澤汽車系統有限公司[Dongfeng Brose Automotive Systems Co., Ltd.]は、総投資額5億元の新工場の建設が武漢市経済技術開発区で進められていると発表。新工場は2018年第2四半期に竣工し、第3四半期にはすべての設備が完成、人員の移転作業も完了する予定としている。同社は2007年に設立。ドアシステム、ウィンドウレギュレーター、シートシステムを生産し、神龍汽車、長安Ford、吉利、奇瑞、広汽Fiat、福建Daimler、BYD、Lear、Renault、東風Getragなどに供給している。(2018年1月25日付けプレスリリースより

新会社

-11月17日、18日、同社は新会社東風汽車底盤系統有限公司[Dongfeng Automobile Chassis System Co., Ltd.]と東風電駆動系統有限公司[Dongfeng Electric Drive System Co., Ltd.]を相次いで開設した。東風汽車底盤系統有限公司は東風汽車集団傘下の部品会社4社が統合されて設立した会社で、登録資本金は4.79億元。主に、スチールホイール、アルミホイール、スチール板バネ、エアサスペンション、ドライブシャフトなどの自動車シャシー部品(アセンブリ)を生産する。東風電駆動系統有限公司は東風電子科技股份有限公司[Dongfeng Electronic Technology Co., Ltd.]が東風汽車電気有限公司[Dongfeng Motor Electric Equipment Co., Ltd.]を買収し、傘下の東風汽車電子有限公司[Dongfeng Automobile Electronics Co., Ltd.]を統合して設立した会社。主に駆動用モーター、モーターコントローラー、車両コントローラー、インストメーター、自動車エレクトロニクス、センサー、オルタネーター、スターターなどを生産する。(2018年11月19日付け東風汽車集団ウェブサイトリリースより)

-10月31日、東風富奥ポンプ有限公司(Dongfeng Fawer Pump Co., Ltd)が湖北省十堰で開業式を行った。この新会社は、東風汽車零部件(集団)有限公司(Dongfeng Motor Parts And Components Group Co., Ltd.、以下、東風零部件)と中国一汽集団傘下の部品会社である富奥汽車零部件股份有限公司(Fawer Automotive Parts Limited Company、以下、富奥股份)の共同出資により設立された合弁会社。正式開業を迎えたことで、東風零部件と富奥股份の資本運営、所有制改革、技術開発、資源協力などの分野における連携は実質的段階に入ったことになる。新会社は2018年7月23日に登記され、11月1日に正式に営業を開始する。今後4-5年以内に年産高2億5,000万元以上を目指す。東風零部件と富奥股份は2017年6月14日に吉林省で戦略的提携枠組み合意書に調印。2018年5月31日に武漢で合弁契約に調印し、合弁会社東風富奥ポンプ有限公司を設立した。(東風汽車のWeChat公式アカウントより)

-2018年5月、同社と富奥汽車零部件股份有限公司[Fawer Automotive Parts Limited Company]は合弁会社設立の合意書に調印。双方はそれぞれ15百万元と35百万元を出資し、東風富奥泵業有限公司[Dongfeng Fawer Pump Co., Ltd.]を設立する。持ち株比率は東風汽車零部件30%、富奥汽車零部件70%。将来、合弁会社は東風各社との提携関係を深め、商用車、乗用車、新エネルギー車にオイルポンプ、ウォーターポンプ、電動ポンプなど各種ポンプを提供する。合弁会社は湖北省十堰工業新区に建設する。2023年までに売上高は2.6億元に達する見込み。(2018年6月4日付けリリースより)


-2018年5月、同社と米Cooper-Standardは武漢で合弁契約に調印。両社はパイピングシステムとシーリング材の合弁会社を設立する。合弁会社は燃料・ブレーキライン、フューエルデリバリーシステム、自動車シーリングシステムなどの業務を主とするほか、東風汽車ポンプ業有限公司[Dongfeng Motor Pump Co., Ltd.]のパイピング業務も引き継ぐ。本社工場は武漢に置き、同時に東風汽車ポンプ業有限公司パイピング業務工場をベースとして十堰にも工場を建設する。武漢工場は乗用車向け、十堰工場は商用車およびその他の顧客向けとする。(2018年5月16日付けプレスリリースより)

-2018年3月、同社と米Federal-Mogul Holdings LLCは合弁会社設立の契約書に調印。合弁会社の投資額は4億元で、十堰市張湾区の東風零部件集団工業パーク内に工場が建設される。内燃機関ピストンの設計、製造、販売を行う計画。2022年に売上高を3.8億元とし、一部の製品を北米に輸出するのが目標としている。合弁会社は主に中国と東風傘下のエンジン向けに高性能ピストンを設計・生産し、従来型燃料エンジンの熱効率の向上、炭素排出量の低減に貢献し、各種環境保護法規に適合させるとしている。(2018年3月27日付けプレスリリースより)

買収

-2018年7月、東風電子科技股份有限公司[Dongfeng Electronic Technology Co., Ltd.]は、グループ内の新エネルギー車向け業務を整理統合し、完全な電気駆動システム事業形成のため、2億元から2.5億元の価格で東風汽車電気有限公司[Dongfeng Motor Electric Equipment Co., Ltd.]の全株式を買収すると発表した。現在、東風汽車電気の株式は東風汽車零部件(集団)有限公司[Dongfeng Motor Parts And Components Group Co., Ltd.]が98.78%を保有し、残りの1.22%もここ2ヶ月以内に買収予定。買収取引完了後、東風電子科技は東風汽車零部件から東風汽車電気の全株式を買収する。(2018年7月9日付けリリースより)
戦略的提携

事業提携

-11月19日、同社はKnorr-Bremse Asia Pacific (Holding) Co.,Ltd.と覚書を結んだ。両社は提携業務の範囲を商用車用ステアリング分野にまで広げ、合弁会社東科克諾爾の製品ラインをより豊富なものにする。両社はステアリング分野における強みを相互補完し、完成車インテリジェントコントロールとブレーキ技術、ステアリング技術のシステム化を実現し、よりスマートな運転に向けて発展することを希望している。2015年、東風零部件の制動部門とKnorr-Bremseは合弁会社東科克諾爾商用車制動系統合資公司[Knorr-Bremse Dongfeng Electronic & Technology (DETC) Commercial Vehicle Braking Technology Co., Ltd.](東科克諾爾) を設立した。2017年5月には東風零部件のエアコンプレッサー業務が東科克諾爾に統合された。(2018年11月23日付けリリースより)