TRW Group (China) [TRW Group (中国事業)] 2013年12月期の動向

ハイライト

受注

-TRWは、2015年より長城汽車の最新中型SUV向けにベルトドライブ式電動パワーステアリング (EPS) を供給すると発表。TRWはコスト低減を図るため、アジア太平洋地区に生産拠点を設立している。上海の安亭工場ではこの2年ほどで年産800,000個の生産、組立て設備を完備。ベルトドライブ式EPSは、従来の油圧パワーステアリングに比べ、1kmあたり0.3リットルから0.4リットルの燃費向 上、7グラムから8グラムの排出ガス削減を実現するという。(2014年4月22日付け各種リリースより)

-TRWは、広州汽車 (GAC Group) が中国で販売するセダン「Trumpchi」およびSUV「Trumpchi GS5」向けに、乗員安全システム一式の生産を開始。同社は両モデルに、運転席・助手席エアバッグ、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、フロント およびリアシートベルト、ECUを納入する。製品の設計・生産のほかに、ハードウェアシミュレーション、エアバッグ展開時間、チューニング、システム統合など試験プログラム全体にも貢献している。(2013年4月22日付プレスリリースより)

-TRW の子会社「上海天合汽車安全系統有限公司 (Shanghai TRW Automotive Safety Systems Co., Ltd. (STASS))」の売上高は、ここ3年で年平均14%の伸びを見せている。2012年に上海汽車より「栄威550」用シートベルトを受注したのに続き、 2013年に入ってからは上海GMより「別克凱越 (Buick Excelle)」用シートベルト、「雪佛蘭科魯茲 (Chevrolet Cruze)」用シートベルトおよびフロント前面左右エアバッグ、上海VWより「New Polo」用運転席エアバッグを新たに受注。 (2013年3月17日付け各種リリースより)

中国事業

-TRW は、中国で初めてグローバルプラットフォーム向けにベルトドライブ式電動パワーステアリング(EPS)の生産を上海の安亭工場で開始すると発表。安亭工場 ではすでに生産と組立用の設備の据付が完了している。年産量は2014年までに40万セットに達する見込み。 (2013年7月1日付け各種リリースより)

受賞

-TRWは世界各地の傘下企業 10社がGMの2013年度エクセレント品質賞を受賞したと発表。そのうち中国の企業は上海安亭のブレーキシステム、ESCメーカー天合汽車零部件 (上海) 有限公司 [TRW Automotive Components (Shanghai) Co., Ltd.] と河北省廊坊のブレーキシステムメーカー盧卡斯偉利達廊重制動器有限公司 [Lucas Varity Langzhong Brake Co., Ltd.] の2社だった。(2013年12月5日付け各種リリースより)

開発動向

開発施設
-TRWのアジア太平洋地域テクニカルセンター

名称 設立年 業容
天合汽車研発 (上海) 有限公司 2004年7月

-アジア太平洋地域の生産拠点および顧客に対する技術サポート。
-黒龍江省黒河に冬季走行試験場を保有。

天合安亭技术中心 2013年

-TRW全製品の研究開発、設計、応用、テスト、検証能力を持つ。


-TRWは現在、中国主要自動車メーカーと協力しEPS技術の開発に当たっており、2013年内に中国の3つのプラットフォームでこの新技術を適用する計画。この製品の生産は上海安亭の電子製品生産拠点にて行われる。また2013年下期には、最新技術のテクニカルセンターが安亭に開設される予定で、1,000名にのぼるエンジニアがアジア太平洋地区の全製品の開発を行う。同センターはTRWの第二のグローバルテクニカルセンターとなり、同社最大規模のセンターになるという。(2013年5月2日付け各種リリースより)

設備投資

国内投資

-TRWの社長兼CEO John C. Plant氏は、2013年の中国への投資額は2億米ドル超となる見込みと発表した。(2013年5月2日付け各種リリースより)

-TRWは武漢市経済開発区で1.1億ドルを投入して建設した工場の1期建設が完成したと発表。1期建設は2017年に完成の予定で、各種ブレーキ8.7百万件、エアバッグ7百万件、シートベルト22百万件の年間生産能力を構築、2017年年間売上は8億ドルの見込み。(2013年1月10日付け各種リリースより)