Visteon Group (中国事業) 動向 2005-2006

ハイライト

<トリム部門>

-2006年3月、Key Safety Systems は「延鋒百利得(上海)汽車安全系統」内にアジア技術・生産センターを開設。2004年6月の会社設立以降、同合弁会社は複数の新規ビジネスを受注しており、新技術・生産センターではその製品開発・設計を行う。またKey Safety Systemsのアジアヘッドクォーターが同センター内に移転した。

<エレクトロニクス部門>

グローバルエレクトロニクス製品グループの新拠点を上海に設立
-2006年2月、米Visteonは、中国・アジアにおける電子部品市場の急激な拡大に対応し、グローバルエレクトロニクス製品グループの新拠点を、上海のテクニカルセンター(Visteon China Technical Center(CTC))内に設立した。今後はオーディオ、エンターテイメント、ドライバーインフォメーション、パワートレインコントロール、ライティング分野を重点に開発を行う。同社は中国の内装部品マーケットで既に最大手企業として成功をおさめているが、今回の拠点新設により更に電子部品市場においてもマーケットリーダーを目指す。

<クライメートコントロール部門>

-2006年5月、エアコンコンプレッサーの新生産子会社「漢拏空調(大連)(Halla Climate Control ( Dalian ))」が正式に開業した。同子会社は、2004年8月にVisteonとVisteonの韓国子会社「漢拏空調(Halla Climate Control)」が共同出資して設立。出資比率はHalla60%、Visteon40%。主に北京現代へ納入。

<ライティング部門>

-2005年6月、台湾の大手自動車用ランプメーカー堤維西交通工業(TYC Brother Industrial)の中国子会社「常州大茂車灯(Changzhou TYC Auto Lamps)」の株式50%を取得し新合弁会社を設立。社名を「大茂偉世通車灯(Visteon TYC Auto Lamps)」に変更した。これにより同社は中国ライティング市場に参入。

開発動向

研究開発体制
-2005年11月、延鋒偉世通汽車飾件系統と共同でVisteon中国テクニカルセンター(Visteon China Technical Center(CTC))を開設した。同センターはVisteonのアジア太平洋地域における内装部品および電子部品の技術開発を担い、グローバル及び地域対応の多様なモデル開発を支援する。新センターは上海の漕河涇技術開発区(Caohejing Hi-Tech Park (SCHTP))に位置し、1万8000平方メートルの敷地にエンジニアリング棟や事務棟、付属試験棟、開発棟が設置されている。同センターは上海汽車との合弁子会社「延鋒偉世通汽車飾件系統有限公司」の所在地にあり、今回の中国テクニカルセンターの開設によりVisteonと上海汽車とのパートナーシップは更に強化された。

Visteon中国テクニカルセンター(Visteon China Technical Center(CTC))

開設 2005年11月
所在地 上海市虹漕路
設備 エンジニアリング棟、事務棟、付属試験棟、開発棟

新製品

-2006年1月、上海に拠点を置くVisteonグローバルエレクトロニクス製品グループ(Visteon Electronics Product Group)が開発した任天堂のGameBoy Advance搭載の次世代型ドッカブルDVDがラスベガスのConsumer Electronics Show に出品された。

-2006年9月、中国の日産ブルーバード・シルフィー(Bluebird Sylphy)用に、Parrotと共同開発したBluetoothハンズ・フリーシステムの生産を「延鋒偉世通汽車飾件系統」で開始した。音声認識を含む、Bluetoothの高級ハンズ・フリー・システムで、日産の北米およびその他のキー・マーケットでは既に供給を開始している。