Kunming Yunnei Power Co., Ltd. [昆明雲内動力股份有限公司] 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

(百万元)
  2013年12月期 2012年12月期 増減率 (%) 要因

売上高

2,571.15 2,381.71 7.95 -2013年製品構成の合理化による平均価格の上昇;
-部品業務の販売強化による増収。
営業利益 127.09 42.33 200.24

-新製品の開発
-マーケティング強化
-コスト管理

経常利益 165.03 50.31 228.03
純利益 130.83 43.02 204.11

買収

-同社はその71.38%の株式を保有している子会社「成都雲内動力股份有限公司」の残りの株式28.62%を取得し、完全子会社化すると発表。買取価格は約45.20百万元で、同社の支配株主「雲内動力集団有限公司」の完全子会社「成都内燃機総廠」より取得予定。(2014年4月28日付け会社公告より)

納入

-長安跨越「V5」向けM15エンジンの量産を開始し、2013年11月までに300基を出荷したと発表。(2013年11月13日付けプレスリリースより)

オフライン

-2014年2月、子会社「山東雲内動力有限責任公司が第1ロットとしてディーゼルエンジン490GB 100基をラインオフしたと発表。(2014年3月19日付けプレスリリースより)

-2013年12月、子会社「山東雲内動力有限責任公司」は、山東省濰坊 (Weifang, Shandong) で新工場を開設し、ディーゼルエンジンの生産を開始。(2013年12月31日付け各種リリースより)

-2013年1月、英国向けユーロⅤ排ガス基準適合エンジン「D19」 5,500基をラインオフしたと発表。この「D19」は乗用車用ディーゼルエンジンで、同社と上海汽車が2009年に共同開発契約を結び、1.2億元を投じてユーロⅣ適合エンジ ンをベースにドイツFEV社と提携して開発。主要指標は欧州メーカーの同類製品のそれを上回っているという。2012年10月より量産を開始。同エンジンを搭載した「MG6」は2013年第1四半期にイギリス市場に投入される予定。(2013年1月11日付け各種リリー スより)

母会社の組織変更

-2014年3月、昆明雲内動力股份有限公司は、同社の支配株主「雲南内燃機廠」が2014年1月24日付けで組織変更をしたとともに、「雲内動力集団有限公司 [Yunnei Power Group Co., Ltd.]」に社名が変更されたと発表。(2014年3月14日付け会社公告より)

開発動向

研究開発費用

-2013年の研究開発費用は119.67百万元で、売上高の4.65%を占める。

製品開発費用

(百万元)
項目

2013年12月期

D25/D30 国IV対応項目 2.47
D19 Euro 4/5対応項目 51.29
D09 国IV対応項目 14.42
YNシリーズ国IV対応ディーゼルエンジンの開発 3.26
D20TCI国IV対応品 1.28
国IV対応ガスエンジン 0.57
小型車向けディーゼルエンジン863項目 0.99
YNF40ディーゼルエンジンの開発と実用化 0.03
ディーゼルエンジンエンジニアリング技術研究センター 0.10

研究開発体制

名称 業容
内燃機研究所
(Internal Combustion Engine Institute)
- ディーゼルエンジンの設計開発、製造設備の開発。
- 北京理工大学と提携で内燃机工程センターを設立。
- 昆明理工大学と提携で昆明雲内動力股份有限公司内燃機製品研究・開発試験センターを設立。
- 天津大学と提携で苏万華院士研究室を設立。


-国家乗用車用ディーゼルの産業化拠点、雲南省ディーゼル工程技術研究センター、国家ハイテク企業、国際連合研究センターとして認められる。

-2013年10月、同済大学 (Tongji University) において「同済大学-雲内動力エンジン共同実験室」を開設。(2013年11月3日付けプレスリリースより)

-2013年8月、子会社成都雲内動力股份有限公司 (Chengdu Yunnei Power Co., Ltd.) は、中国汽車工程研究院 (China Automotive Engineering Institute Co. Ltd.; CAERI) 傘下の国家燃気汽車工程技術研究中心 (National Gas-fuel Automobile Engineering Technology Research Center) より任命を受け、同研究所のサブセンター (関連する研究施設) を建設すると発表。同社はこれをCAERIとの提携の第一歩としている。(2013年8月23日付けプレスリリースより)

特許

-2013年末現在、特許99件を申請(その内、開発関係9件)、88件を取得(その内、開発関係2件)。

新製品

-商用車用新型ディーゼルエンジンYNF40の試作に成功したと発表。このエンジンは国Ⅴ排ガス基準に適合するという。(2014年1月8日付けプレスリリースより)

-2013年11月、国Ⅳ国Ⅴ排ガス基準対応エンジンを発表。発表されたのはD20/D25国Ⅳディーゼルエンジン、YN36QNE国Ⅴ天然ガスエンジンおよびAPUレンジエクステンダーエンジンの4モデル。(2013年11月29日付けプレスリリースより)

設備投資

建設中の設備投資プロジェクト

(単位:百万元)
投資項目 2013年投資額 進捗状況
生産棟の建設 等 40.59

-

畢節組立てライン項目 3.48

-

雲内動力工業団地項目 83.26

-

商用車向け生産能力の増強 11.19

-

Dシリーズディーゼルエンジン生産能力の増強 4.75

-

15万基ディーゼルエンジンの組立てライン設備 28.77 65%
クランクシャフト生産能力の増強 0.65 45%
イランガス対応エンジン搭載車 0.13 94%
YN27CRDエンジン技術改造 0.07 -

国内投資

-小型商用車用エンジン生産拠点を建設すると発表。募集資金は7.45億元を超えないものとし、現有の工場を活用することで、年産10万基の商用車用ディーゼルエンジン生産ラインと年産5万基の商用車用エコ天然ガスエンジン生産ラインを建設する。第2期工事ではテクニカルセンターを建設する。工期は3年。稼働後は、エンジン2機種合わせて年間平均11.6万基を生産、売上は年平均27.19億元、税引き後の利益は2.79億元を見込む。(2014年1月3日付け会社公告より)

-合弁子会社「成都雲内動力股份有限公司 (Chengdu Yunnei Power Co., Ltd.)」の増資を行うと発表。増資額は2,000万元。合弁双方が出資比率に応じて追加出資する。同社の出資額は1,427.6万元、合弁相手の成都内燃機廠 (Chengdu Diesel Engine Plant) は572.4万元で、2社の持ち株比率に変更なし。増資後、登録資本金は16,814.71万元から18,814.71万元に引き上げられる。増資により得た資金で鋳造設備を増設し、鋳造部品生産能力を5万台分に引き上げ、収益赤字状態からの脱却を図るとしている。(2013年4月27日付け会社公告より)