Weifu High-Technology Group Co., Ltd. [無錫威孚高科技集団股份有限公司] 2012年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万元)
  2012年12月期 2011年12月期 増減率 (%) 要因
売上高 5,015.28 5,898.11 (14.97) -国内自動車市場の影響により伸び率が減少
営業利益 1,025.38 1,360.77 (24.65) -販売量が予期目標に達していない
経常利益 1,038.02 1,396.81 (25.69)
純利益 934.24 1,255.51 (25.59)

 
-2012年、ディーゼル多気筒ポンプを135万台、フューエルインジェクターを505万セットを生産。先端的の後処理システム生産ラインを保有、各種類のフィルターを124万個生産した。

増資

-2012年,同社は、独Schmitterおよび上海偉釈汽車科技発展との合弁会社「無錫威孚施密特動力系統零部件有限公司 (Wuxi Weifu Schmitter Power System Parts and Components Co., Ltd.)」の増資を決議したと発表。増資額は3,000万元で、同社が2,088万元を、Schmitterが912万元を引き受ける。増資後の登録資本金は4,800万元で、出資比率は無錫威孚66%、Schmitter 34%となる。


-2012年2月、同社が非公開株11285.8万株を発行したことにより、無錫産業集団の持分は20%、Boschの保有する比率は14%に引き上げられた。(2012年度同社の年鑑より)

技術センターとの提携

-同社と重慶濰柴発動機廠技術センター (Chongqing Weichai Engine Plant Technical Center) が共同開発したP9ポンプがテスト段階に入った。すでに6シリンダーエンジン用オイルポンプ20台のテストと検査が終了している。 (2012年12月11日付けプレスリリースより)

開発動向

-1999年にR&Dセンターを設立。

研究開発活動

-2012年に研究開発費用を16234.09万元投入、全売上の3.24%を占める。

-同社はディーゼルエンジン用フューエルインジェクションシステムにおいて、先端技術を持つ。WAPS製品を自主開発、量産に向けた準備を進めるほか、高圧コモンレールシステムに搭載する高圧可変ポンプを開発・提供している。同社は後処理システムの中核技術を持ち、国IV排気基準に適合する新製品SCR、POC、DOC等の開発に成功した。

-子会社「無錫威孚力達催化浄化器有限公司 (Wuxi Weifu Leader Catalytic Converter co., Ltd.)」は2012年11月、技術開発センターの開所式を行った。このセンターの建築面積は9,450平方メートル。マフラー試験室、製品振動検査試験室、エンジン排気性能試験室、排気系統流れ場特性研究室、溶接技術研究室、サイリスタ技術研究室などを備えている。 (2012年12月11日付けプレスリリースより)

-2012年初めよりエンジンメーカー向けフューエルインジェクションシステム部品14種目の開発・生産に取り組んできたが、2012年第2四半期までに安徽全力動力 (Anhui Quanchai Power) 向け6種目、揚州柴油機 (Yangzhou Diesel) 向け2種目、東風朝柴 (Dongfeng Chaochai Power) 向け1種目、江蘇四達 (Jiangsu Sida Power ) 向け2種目のサンプルテストを完了した。引き続き検証を行い小ロット生産に入る予定。 (2012年7月30日付けプレスリリースより)

設備投資

設備投資額

(単位:百万元)
プロジェクト 2012年12月期投資額 進行状況
WAPSの研究・開発および産業化、ディーゼルコモンレールシステム部品の生産能力拡大 7.02 42.2%
工業団地の建設 4.42 3.6%
自動車排ガス後処理システムの産業化 31.90 26.1%
工程研究院の建設 11.31 99.9%

投資

-同社は、上海柴油機股份有限公司 (Shanghai Diesel Engine Co., Ltd.、略称:上海ディーゼル) が発行する非公開株14.8百万株を一株当たり13.46元で購入する。非公開株発行後の上海ディーゼルの資本金は 543,182,831元となり、同社の持ち株比率は2.72%となる。(2012年3月24日付け会社公告より)

-同社の子会社「寧波威孚天力増圧技術有限公司 (Ningbo Weifu Tianli Turbocharging Technology Co., Ltd.)」は2012年9月、寧波 (江北) 高新技術産業園 (Ningbo High-Tech Industrial Park (Jiangbei) と投資意向書を結んだ。同社は総額2億元超を投じて同産業パークに年産100万台のターボチャージャー生産工場を建設する。同社は年産200万台への生産能力拡大とターボチャージ技術開発センター (4気筒以下) の建設を計画しているため、新工場の建設が必要となっていた。 (2012年10月10日付けプレスリリースより)

-同社は、非公開株式の発行により資金調達を行い次のプロジェクトに投資を行う。
1. WAPS (コモンレール式アキュムレータ分配システム) の研究開発および産業化とコモンレール式ディゼールシステム部品の生産能力拡大 (投資額 650百万元)
2. 排気ガス後処理システムの産業化 (投資額 260百万元。子会社無錫威孚力達催化浄化器有限公司が実施)
3. 工程研究院プロジェクト (投資額70百万元)
4. 新生産拠点「威孚工業園 (Weifu Industrial Park)」の建設 (投資額 650百万元)
5. 自動車動力電池および電池材料の研究開発 (投資額 100百万元)
(2012年2月28日付け会社公告より)