Samvardhana Motherson Reflectec 2015年3月期までの動向

業績

(単位:百万ユーロ)
2015年
3月期
2014年
3月期
増減率
(%)
要因
売上高 1,276 1,119 14.0

1)

EBITDA 125 107 16.8 -


要因
1) 売上
-2015年3月期の売上高は、前年比14.0%の増加。すべての地域で売上が大きく伸長したことが寄与。

市場シェア

-2015年3月期には40百万ユニットのアウトサイドミラーを生産。2015年3月末時点の乗用車向けアウトサイドミラーのグローバル市場シェアは22%、インド市場シェアは53%。

-アウトサイドミラーの地域別市場シェア (2014年3月期)
地域 市場シェア (%)
北米 21
南米 5
欧州 42
中国 12
アジア太平洋 (中国を除く) 24
グローバル 22

 

受注

-2014年3月期、1,560百万ユーロ相当の受注を獲得。

海外事業

-2012年、オーストラリア拠点でプラスチック製リフレクターの製造を開始。プラスチック製リフレクターは、従来のガラス製と比べ最大50%の重量軽減を実現し、様々な形状やデザインに沿った成形が可能。同拠点では車体装飾部品も生産している。

再編

-2013年5月、オーストラリアのLonsdale工場の人員を90名削減。オーストラリア政府から同工場に対して補助金が交付されているものの、豪ドル高および製造コストの上昇を受け、タイに生産を移管することになった。

見通し

-2014年3月期に中国拠点で大口受注を獲得したことを受け、2018年までに同国における生産量は倍増し、市場シェアが大きく伸びると見ている。

受賞

-2014年、子会社のSMR Brasilが2014年「Ford South America Supplier of the Year Award」を受賞。2011年の設立以来、SMR BrasilはFiat、Ford、現代自動車、トヨタ、Volkswagen向けのプログラムに対応するため生産量を拡大してきた。現在は、年間約100万ユニットのサイドミラーを生産している。(2014年9月発行プレスリリースより)

-2013年2月、同社のオーストラリア子会社SMR Automotive Australiaはトヨタより「Regional Contribution Award」を受賞。Toyota Australiaに対する同社の納入実績が評価されたもの。同社は現在、リアビューミラーとドアハンドルをトヨタ 「Camry」および「Aurion」向けに供給している。(2013年2月21日付プレスリリースより)

-2012年4月、SMR Automotive Australiaは、Toyota Australiaより「Supplier of the Year」の「President's Award」を受賞したと発表。さらに、「Industry Contribution」部門でも「President's Award」を受賞。(2012年4月24日付プ レスリリースより)

研究開発体制

-300人以上のエンジニアが、10カ所のエンジニアリングセンター (北米、欧州、アジア、オーストラリア) で研究開発に従事。

製品開発

-2012年、インドのBengaluruのテクノロジーセンターで運転者支援システム向け等のソフトウェア開発を開始。

-2007年11月、同社開発のカメラを使用した死角モニタリングシステムにより、Volvoは、英国でSafety and Technology Awardを受賞。また、Volvoは2007年に導入した新モデルにこのシステムを採用。

特許

-2014年3月現在、以下の特許を保有および出願中:

  • 特許:609件
  • 特許出願中:149件
  • 実用新案:19件

 

設備投資額

(単位: 百万ユーロ)
2015年3月期 2014年3月期 2013年3月期
全社 56 38 42

 

海外投資

-2015年3月期に完了した主な設備投資:

  • 既存顧客からの新規受注に対応するべく、米国ミシガン州Marysville工場の生産能力を増強。2015年後半にさらなる拡張を計画している。
  • 中国の廊坊新工場で量産開始。
  • 中国の現地顧客の増産に対応するため、中国の重慶新工場で量産を開始。

-2015年3月期中に開始した設備投資案件:

  • インドにおいて、ガラス生産ラインおよび方向指示器 (サイド) の新工場建設を開始。これらの製品は顧客向けではなく同社で使用する予定。
  • 前年に引き続き、フランスでアクチュエーター (社内使用) の生産能力増強プロジェクトを推進。

-2014年3月期に開始した、主な生産能力増強は以下の通り:

  • 中国内のグローバルOEMメーカーの旺盛な需要増を受け、重慶に新工場の建設を開始。2015年初頭に生産開始予定。
  • インドおよびタイにガラス製造ラインおよび方向指示器の組立ラインの設置作業を開始。
  • 内製化を進めるため、フランス拠点でアクチュエーターの生産能力を増強。

<中国>
-2013年、中国の河北省廊坊 (Langfang) 市に自動車用ミラーの新工場を開設したと発表。1年3カ月をかけて建設した新工場は、中国北部に拠点を持つ顧客向けに製品を納入する予定。成形機や自動スプレーロボット装備の塗装設備、自動プロセス制御システムなどを備えており、従業員90名を雇用している。(2013年8月22日付プレスリリースより)

-2013年、塩城市の新工場が稼働を開始。同工場は既存の組立工場にとって代わるもので、生産能力の増強や一貫生産を実現。

<米国>
-2013年、米国ミシガン州のMarysvilleにあるSMR Automotive Systems USAを拡張すると発表。投資額は40百万ドル。30,000平方フィートを拡張し、今後3年間で従業員約350名を増員する。今回の計画では、塗装ライン1本の増設、オフィススペースの拡張、成形機の設置などを行う予定。これにより、北米市場向けのリアビューミラーの生産能力を倍増する。なお、今回の投資には、政府および地方の奨励策による助成金が含まれている。(2013年5月23日付プレスリリースより)

各種データ

従業員数

2015年3月末 2014年3月末 2013年3月末
合計 8,600 8,000 7,000

 

売上高

(単位:百万ユーロ)
2015年
3月期
2014年
3月期
2013年
3月期
2012年
3月期
2011年
3月期
売上高 1,276 1,119 993 860 755
EBITDA 125 107 64 43 53

 

地域別売上構成

(%)
  2015年
3月期
2014年
3月期
2013年
3月期
欧州 N/A 47 46
アジア太平洋 34 32
米州 19 22
合計 100 100


-Samvardhana Motherson Automotive Systems Group BVのアニュアルレポートによると、同社の2015年3月期の売上高は1,238.3百万ユーロ。内訳は以下の通り:

  • アジア太平洋:396.6百万ユーロ
  • 欧州:565.2百万ユーロ
  • 米州:276.5百万ユーロ