Kumho Tire Co., Inc. [錦湖 (クムホ) タイヤ (株)] 2014年12月期の動向
2014年12月期のハイライト
業績 |
(単位:百万ウォン) |
2014年 12月期 |
2013年 12月期 |
増減率 (%) | 備考 | |
売上高 | 3,437,868 | 3,698,541 | (7.0) | - |
営業利益 | 358,398 | 345,935 | 3.6 | - |
当期純利益 | 131,608 | 100,958 | 30.4 | - |
受注
<BMW>
-BMW 「3 Series」の新車装着用として、「ECSTA HM KH31」タイヤを供給すると発表した。タイヤサイズは225/55R16。クムホタイヤはこの製品をBMWのドイツ・ミュンヘンおよびレーゲンスブルク工場に納入する。(2014年12月1日付プレスリリースより)
事業提携
-横浜ゴムは2014年2月14日開催の取締役会で、韓国のクムホタイヤと技術提携の詳細協議を進めるため、提携の目的と枠組みを定めた技術提携基本契約を締結することを決議したと発表した。両社は昨年11月、技術・資本提携に向けて協議することで合意している。環境対応技術などの将来に向けたタイヤ関連技術の研究開発を共同で実施することで、研究開発資源を共有し「世界的な競争に勝ち残る」(野地彦旬横浜ゴム社長)ための技術力を持つことが目的。(2014年2月15日付日刊自動車新聞より)
受賞
ルノーグループから優秀サプライヤーに選定されたと発表した。同グループから今回表彰されたサプライヤーは11社で、クムホタイヤは品質部門で受賞した。同社製タイヤは「SM5」、「SM7」、「QM3」、「Rogue」等の9車種に搭載されている。また、2013年10月からは、電気自動車 (EV) 「SM3 Z.E」にEV専用タイヤを独占供給している。(2014年10月6日付プレスリリースより)
開発動向
研究開発体制
名称 | 所在地 | 概要 |
中央研究所 [Central R&D Center] |
韓国 京畿道 龍仁 (Yong-in) 市 |
-2013年設立 -メインR&Dセンター |
Kumho Tire America Technical Center (KATC) | 米国 オハイオ州 |
-1990年設立 -北米市場向け補修用タイヤの開発 |
Kumho Tire Europe Technical Center (KETC) | 英国 バーミンガム |
-1997年設立 -欧州市場向け高性能タイヤの開発 |
Kumho Tire China Technical Center (KCTC) | 中国 天津市 |
-2006年設立 -中国および欧州市場向け高性能タイヤの開発 |
研究開発費 (連結) |
(単位:百万ウォン) |
2014年12月期 | 2013年12月期 | 2012年12月期 | |
金額 | 98,580 | 87,133 | 80,555 |
対売上高比率 | 2.9% | 2.4% | 2.0% |
研究開発実績
-韓国のタイヤメーカーで初めて、共鳴音低減タイヤを開発した。タイヤのトレッド内部に多孔性ポリウレタンフォームを付着させることで、タイヤの共鳴音を減少させることに成功したもの。同社の既存プレミアムタイヤに比べて、約8%の騒音低減効果を持つという。(2014年10月13日付プレスリリースより)-韓国のタイヤメーカーで初めてシーラントタイヤ (セルフシーリングタイヤ) の開発に成功した。このタイヤは異物がタイヤのトレッド面を貫通した場合でも、損傷部位を縫合して空気の漏れを防ぎ、継続して正常な走行を可能にする。(2014年1月3日付プレスリリースより)
設備投資
設備投資額
-2014年12月期、設備投資に259,851百万ウォンを投資。海外投資
<中国>-南京 (Nanjing) の2工場を南京浦口経済開発区 (Nanjing Pukou Economic Development Zone) に建設する新工場に移転、集約すると発表した。新工場の総投資額は5億米ドル。総面積は約445,000平方メートル。2016年6月に完成し、同12月末までに移転を完了する計画。新工場では乗用車、バス、トラック用タイヤを生産する。(2015年1月26日付各種リリースより)
<米国>
-米国ジョージア州メイコンでタイヤ工場の建設を再開すると発表した。同社は417,797百万ウォンを投資し、年間生産能力400万本規模の工場を設立する。完工は2016年4月末を予定している。クムホタイヤは2008年に同工場の建設を開始したが、クムホアシアナグループの資金難等の影響で工事を中断していた。(2014年7月1日付プレスリリースより)