Johnson Electric 2008年3月期の動向
ハイライト
業績 | (単位:百万ドル) |
2008年 3月期 |
2007年 3月期 |
増減率 |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 2,220.7 | 2,086.6 | 6.4 | -総売上げが134百万米ドル増加して、2,220百万米ドルに達したのは、米ドルに対するユーロ、その他通貨の為替高や北米、中国におけるクーリングファンモジュールの堅調な売上げ、輸出の持続的拡大などが要因。パワーツール市場向けマイクロモーターの売上低迷と、Parlexによるコンピューター機器部門の販売の予想以上の伸び悩みが売上げの伸びを一部相殺。 |
営業利益 | 188.8 | 157.7 | 19.7 | - |
税引き前利益 | 170.1 | 135.9 | 25.2 | - |
純利益 | 138.2 | 113.0 | 22.3 | - |
自動車用製品グループ(APG) | ||||
売上高 | 1,157 | 1,051 | 10.1 | -欧州に拠点を置く自動車産業の顧客は、自動車製品グループ売上げの60%以上を占める。それにより、自動車製品グループは、ユーロ高の持続、通年をとおしてユーロ圏が概ね上向きな経済状態を維持していたことによるプラス要因を享受。さらに、北米のクーリングファンモジュール事業が、マーケットシェアを比較的小規模なレベルから順調に伸ばす一方、同じ製品ラインが、今や世界第二位の自動車市場へと急速な成長を続けている中国では、二桁の売上増を達成。 |
自動車用モーターグループのユニット別業績
ボディクライメイト(Body Climate)
-ウインドーリフト用やパワーシートアジャストメント用モーターを含むボディクライメイト製品の売上高は、前年度99.3百万米ドルから今年度104.5百万米ドルへと5.2百万米ドル、5.2%の増加。この売上増には、3.4百万米ドルにのぼるユーロ、その他通貨の対米ドル為替差益が寄与。この要因を除いても、1.9%の純売上増。欧州とアジアの売上げも多少ながら増加。特に、ウインドーリフト用モーターは、アジア各地の市場に投入され、わずかに売上減となった弱含みの北米市場の補完に寄与。市場では性能は維持しながら軽量な製品に対する要望がますます高まっており、われわれはそうしたニーズを満たす製品の開発に取り組んでいる。
ボディインストルメント(Body Instruments)
-ミラー用、ヘッドランプ用、ドアロック用、シンチングラッチ用、ウォッシャーポンプ用モーターを含むボディインストルメント製品の売上高は、前年度159.1百万米ドルから今年度169.1百万米ドルへと10.0百万米ドル、6.3%の増加。この売上増には、6.4百万米ドルにのぼるユーロ、その他通貨の対米ドル為替差益が寄与。この要因を除いても、2.2%の純売上増。売上増は、一部の顧客が生産拠点を低コスト地域へ移転したことによって発生した中国や南米における需要の増加や、ステアリングホイール用、ランバーサポート用、シンチングラッチ用モーターなどの新製品を発表したことによる。欧州での売上増は、為替レートの対米ドルユーロ高が主な要因だが、この効果を除くと、この市場でいくつかの低収益事業を打ち切ったため、売上げは減少。
パワートレインクーリング(Powetrain Cooling)
-主にクーリングファンモジュールやモーターで構成されるパワートレインマネージメント製品の売上高は、前年度351.0百万米ドルから今年度428.4百万米ドルと77.4百万米ドル、22.1%の増加。この売上増には、31.3百万米ドルにのぼるユーロ、その他通貨の対米ドル為替差益が寄与。この要因を除いても、13.1%の純売上増。売上増は、特に北米で顕著、前年の新製品出立ち上げ及びサービス・スペアパーツに対する高需要が寄与。アジアでは、売上げは、人民元高の恩恵により増加したが、急速に拡大する市場において新規受注や既存顧客との取引の維持拡大により売上げを伸張。
パワートレインマネージメント(Powertrain Management)
-フューエルポンプやエアポンプ、エンジンエアマネージメントシステムを含むパワートレインマネージメント製品の売上高は、ユーロ、その他通貨の対米ドル2.4百万米ドルの為替差益があったにもかかわらず、前年度70.8百万米ドルから今年度67.0百万米ドルと3.8百万米ドル、5.3%の減少。為替差益を除く純売上高は、8.7%の減少。米州の売上高は、北米におけるフューエルポンプ製品の販売低迷の為、減少したが、南米におけるフューエルポンプ製品の売上げの伸びによって、一部相殺。欧州での売上高は、エアポンプの販売数量減をユーロの対ドル為替レートのプラス要因が相殺し、現状維持。しかしながら、アジア、特に中国では、エンジンエアマネージメントやフューエルポンプの多くの新製品が投入されて成長。
シャシーブレーキング(Chassis Braking)
-ブレーキングシステムやトランスファーケースアクチュエーションを含むシャシーブレーキング製品の売上高は、前年度37.6百万米ドルから今年度41.5百万米ドルと3.9百万米ドル、10.4%の増加この増収は、ユーロ、その他通貨の対米ドル為替差益1.0百万米ドルが寄与。この要因を除いても、7.8%の純売上増。北米での、トラックやスポーツ多目的車(SUV)向け製品の売上高は、市場の景気後退により下降したが、クロスオーバーモデル向け製品の売上げが埋め合わせ、利益を確保。欧州の売上高は、エレクトリックパーキングブレーキモーターの売上の伸びで一部相殺されたものの減少。
アクチュエーションシステム(Actuation Systems)
-ドアロック、ミラー、ヘッドランプアジャスメント、エアコンディショニングを含むアクチュエーションシステム製品の売上高は、前年度240.0百万米ドルから今年度250.1百万米ドルと10.1百万米ドル、4.2%の増加。この増収は、ユーロ、その他通貨の対米ドル為替差益16.5百万米ドルが寄与。この要因を除くと、2.7%の純売上減。アジアでの重要市場への進出、拡大は、大型トラック市場が下降する北米市場の売上減収を一部相殺。欧州での売上高は、米ドルに対するユーロの有利な為替レートを調整すると、市場動向に沿ってわずかに成長。
スイッチ、センサー、ソレノイド(Switches, Sensors, Solenoid)
-スイッチ、センサー、ソレノイド製品の売上げは、前年度92.8百万米ドルから今年度96.3百万米ドルと3.5百万米ドル、3.7%の増加。この増収は、ユーロ、その他通貨の対米ドル為替差益6.9百万米ドルが寄与。この要因を除いても、3.7%の純売上増。米州での売上高は、納入先製品の好調により、やや伸長。欧州での売上高は、米ドルに対するユーロの有利な為替レートを調整すると、不採算のノンコア製品からの撤退により減少。アジアでの売上高は横ばい。
設備投資
設備投資額 | (単位:百万ドル) |
2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 | |
金額 | 99 | 77 | 66 |