Gebr. Rochling KG 2011年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ユーロ)
  2011年
12月期
2010年
12月期
増減率
(%)

要因

全社
売上高 1,133.5 1,002.8 13.0 1)
自動車用プラスチック部門
売上高 525.4 473.7 10.9 2)

要因
1) 全社
-2011年12月期の売上高は、前年比13.0%増の1,133.5百万ユーロとなり、2006年にプラスチック事業に専念して以来の最高水準の売上を達成。

-受注高は、前年比8.1%増の1,129.3百万ユーロとなった。

2) 自動車用プラスチック部門
-2011年12月期の同部門売上高は、前年比10.9%増の525.4百万ユーロ。

-中国における順調な販売量の増加と、中国および日本の自動車メーカーからの新規受注が寄与し、アジアは前年比45.7%の増加と、全地域の中で最大の成長を遂げた。

-北米市場も、同市場における自動車業界の急成長、さまざまな新規受注の獲得により、好調であった。

事業概況

-新部門「New Business Green Car」を設置。この部門では、さまざまな新車両やドライブコンセプトに合わせたプラスチック製品の開発を進める。(2011年6月9日付プレスリリースより)

受注

-2011年の主な受注は以下の通り。
  • Audi 「A8」向けプラスチック製アンダーボディを受注。同部品は、これまで受注したBMW 「7 Series」およびPorsche 「Panamera」と同様に構造材料「Seeberlite II」を使用。
  • Daimlerのトラック「Mercedes-Benz Actros」および「Mercedes-Benz Axor」に、ボディーアンダーシールドを2011年9月初旬から納入する予定。
  • Ford 「Transit Connect」に同エアフラップが採用。
  • Volkswagenから、新型1.0L・1.4Lエンジン向けにチャージエアチューブ・インテークマニホールドを受注。
  • 2010年からOpel 「Insignia」、「Astra」にエンジンアンダーシールド、Opel 「Insignia」のプラットフォームEpsilon IIとGM 「Chevrolet Cruze」にボディーアンダーシールドを供給。
  • GM 「Chevrolet Cruze Eco」およびFord 「Focus」にエアフラップを納入。

受賞

-Rochling GroupはFordより「Quality Excellence Award」を受賞したと発表。同グループの製造部門が20ヶ月以上にわたって、部品100万個中の不良率ゼロを達成している点が評価されたもの。(2011年6月9日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発活動

-2012年より、天然ガスおよび水素ガスを燃料とするFiat 「Panda」の開発に向けた研究プロジェクトに参加。

設備投資

設備投資額

(単位:百万ユーロ)
  2011年12月期 2010年12月期 2009年12月期
全社 40.0 35.9 26.8

-2011年12月期の設備投資額の76.5%は、Worms拠点の製造能力拡大や、軽量アンダーボティパネルの製造装置の試運転などの設備増強に投資。

海外投資

-同社にとって中国で3番目となる工場を四川省成都(Chengdu)市に建設すると発表。面積13,000平方メートルの同工場では、エンジニアリング樹脂製の調節機能付エアダクトシステムなどの部品を、2011年上半期に生産開始する予定。納入先は一汽大衆(FAW-VW)、重慶福特(Ford Chongqing)、Volvoなど。(2011年4月7日付プレスリリースより)