MANN+HUMMEL GmbH 2012年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ユーロ)
  2012年12月期 2011年12月期 増減率 (%) 要因
全社売上高 2,615.5 2,473.3 5.7 1)
EBIT 145.7 141.6 2.9 -

要因
1)
-2012年の自動車OE部門の売上高は、3年連続でプラス成長を継続。米国工場の稼働率が、高い水準で推移したのが主な要因。

新会社

-タイに完全子会社「MANN+HUMMEL (Thailand) LTD.」を設立。顧客による現地生産の要望に対応するとともに、同地域での自動車事業および水事業を強化する。Bangkokを本拠とする新会社は、約4,000平方メートルの生産エリアのほか、ラヨーン地域に物流センターを保有している。乗用車およびトラック向けに、エアクリーナーシステムおよびインテークマニホールドを生産する予定。 (2012年9月20日付プレスリリースより)

開発動向

製品開発

エアフィルターエレメント
-Daimler 「Mercedes-Benz Actros」向けに新型のエアフィルターエレメントを開発。従来製品に比べて、30%の軽量化および材料節減を実現する。修理が必要になった際はこのエアフィルターエレメントのみを交換すれば良い。1.8kgのカバーは交換の必要がなく、車両に装着したままで引き続き使用することができる。 (2012年9月11日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

(単位:百万ユーロ)
  2012年12月期 2011年12月期 2010年12月期
合計 (有形固定資産) 124 109 71

-2012年の設備投資のおおよそ半分が自動車OE部門に、1/3が自動車用アフターマーケット部門に投じられた。

-設備投資は、主に顧客プロジェクトの実行に必要な設備や装置、さらには新技術の導入にあてられた。個別のプロジェクトでは、ブラジルIndaiatuba工場の交換フィルターの生産能力の増強が大きな案件であった。その他では、主にドイツMarklkofen工場、中国長春工場のおける新しい製造技術の導入に投じられた。

国内投資

-2012年5月、バイエルン州Himmelkron において新たにキャビンフィルター工場を開設する計画を発表。同工場への投資額は17百万ユーロ。さらに、同月から7.2百万ユーロを投じて、テューリンゲン州Sonneberg工場の拡張も開始する。(2012年5月8日付プレスリリースより)

-2012年5月、4.5百万ユーロを投資してドイツのMarklkofen工場に品質・開発センターを新設すると発表。建設開始は、2012年7月。2013年第2四半期に、新しい研究施設でフィルターエレメントの試験を開始できる見込み。同工場の従業員数は現在2,500名超。自動車産業およびアフターマーケット向けに、1日あたり60万個のオイルフィルター、フューエルフィルター、エアフィルター、キャビンフィルターを生産している。同工場で生産するフィルターのうち、約40%が「MANN-FILTER」ブランドとして出荷される。

海外投資

<インド>
-2012年12月、インドのBawalに新工場を開設。投資額は数百万ユーロで、面積は1万平方メートル。部品の年産能力は約2百万ユニットとなる見込み。新工場では同社の主要製品である樹脂製エアインテークマニホールド、エアクリーナーシステム、シリンダーヘッドカバー、クランクケース換気システム、ウォッシャータンクシステムなどを生産する予定。主な顧客にはMaruti Suzuki、Tata Motors、Mahindra & Mahindra、GM、Ford、スズキ、Volvo Eicher、JCBなどが含まれる。なお、インドにはこの他にBangalore近郊のTumkurにおいて2006年に開設した生産工場を保有している。 (2012年12月3日付プレスリリースより)

<中国>
-2012年6月、中国の柳州 (Liuzhou) 市に新工場を開設。同社にとって中国4番目の拠点。自動車用のエアクリーナー、インテークマニホールド、エンジンカムカバーなどを生産する。現在のところ、中国のミニバンメーカー上汽通用五菱汽車 (SGMW) が主な納入先。なお、これまで柳州拠点向けには、同社上海工場から供給を行っていた。 (2012年6月1日付プレスリリースより)