Daewon Kangup Co., Ltd. [大円鋼業(株)] 2013年12月期までの動向

ハイライト

近年のハイライト

業績(連結)

(単位:百万ウォン)
2013年
12月期
2012年
12月期
増減率 (%) 備考
売上高 1,010,584 1,000,413 1.0 製品別売上高 (構成比)

スプリング:
817,092百万ウォン (80.9%)

シート:
120,790百万ウォン (12.0%)
営業利益 63,809 62,683 1.8 -
当期純利益 37,787 48,819 (22.6) -

子会社

<中国>
-2012年4月、江蘇省に江蘇大円亜細亜汽車弾簧有限公司[Jiangsu Daewon Asia Auto Spring Co., Ltd.]を設立した。コイルスプリング、スタビライザーバー等を生産する計画。資本金は2,754百万ウォンで、同社の100%出資による。 (2012年4月20日付プレスリリースより)

<米国>
-アラバマ州で「Daewon America Inc.」の完工式を行った。同社は自動車用コイルスプリングとスタビライザーバーを生産し、現代自アラバマ工場 (Hyundai Motor Manufacturing Alabama) やGM等に納入する。 (2008年2月26日付プレスリリースより)

-「Daewon America Inc.」を設立し、自動車用コイルスプリングやスタビライザーバーを生産すると発表。2005年に設立した中国現地法人に続き、2番目の海外現地法人となる。 (2006年10月30日付プレスリリースより)

<インド>
-2008年1月、チェンナイで新工場の起工式を行った。同工場では自動車用コイルスプリングやスタビライザーバーを生産し、2008年8月より現代自インド工場向けに供給を開始する計画。(2008年2月26日付プレスリリースより)

-「Daewon India Autoparts Private Limited」を設立。車両用コイルスプリング、スタビライザーバーの製造・販売を行う。資本金は469百万ウォン。(2007年12月28日付プレスリリースより)

<ロシア>
-2013年10月、ロシアの自動車部品メーカーAvtoVAZagregatとの合弁で、同国にDAEWON-AvtoVAZagregat Seats LLCを設立すると発表した。資本金は16.1百万ルーブル (273百万ウォン) で、大円鋼業の出資比率は51.0%。この新会社は2015年から年間18万台分のシートを生産する計画。(2013年10月11日付プレスリリースより)

-「DaeWon SeverStal-Auto Elabuga LLC」を設立。ロシア連邦 タタールスタン共和国のエラブガ市に本拠を置き、シートおよびシート部品の製造・販売を行う。資本金は3,454百万ウォンで、同社の出資比率は70.0%。 (2008年5月9日付プレスリリースより)

<ポーランド>
2013年1月、ポーランド子会社D&D Springs Poland Co, Ltd.が社名をDaewon Europe Co., Ltd.に変更したと発表。Daewon Europeはリーフスプリング、コイルスプリング、スタビライザーバー等を製造している。(2013年1月31日付プレスリリースより)

-「D&D Spring Poland Co., Ltd.」への出資比率を引き上げ、子会社化すると発表。D&Dは「Daewoo Motor Polska Sp. zo.o (DMP)」との合弁で1997年に設立され、リーフスプリング、コイルスプリング、スタビライザーバー等を製造している。(2008年6月19日付プレスリリースより)

-「Daewon Poland Sp. z o.o」を設立。東欧地域における投資事業を行う。資本金は23百万ウォンで、大円鋼業の全額出資による。(2008年5月15日付プレスリリースより)

受注

起亜
-2012年5月、起亜自「K9」向けにエアスプリングを納入していると発表した。本部品の生産は仁川 (Incheon) 市に位置する朱安 (Juan) 工場で行っている。同社はこのエアスプリングをVibracoustic社 (ドイツ)との技術提携を通じて開発した。(2012年5月25日付プレスリリースより)

Volkswagen

-Volkswagenからコイルスプリングを受注した。欧州で販売される車両が対象で、年間60万台分のスプリングを供給する。契約期間は2013年5月から2020年5月までの7年間で、合計840億ウォンの売上増に貢献する見込み。(2011年2月22日付プレスリリースより)

AD Motors
-韓国の電気自動車メーカーAD Motorsからフレームの開発メーカーに選定された。現在開発を進めており、2010年3月以降に供給開始する予定。AD Motorsは京畿道の華城 (Hwaseong) 市に本拠を置き、2010年4月より電気自動車「Aurora」を量産する。(2010年3月10日付プレスリリースより)

GM
-GMにコイルスプリング、スタビライザーバーを供給する契約を締結。契約期間は2008年から2013年までの5年間。韓国に加えて、北米・欧州向け計23万台-60万台分規模の大型契約で、受注総額は約1,400億ウォンに達する見込み。 (2006年12月21日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発体制

-2003年3月、設備研究チームを設立。スプリング製品の研究開発業務を行う。
-1991年3月、シート研究室 (現・設計技術チーム) を設立。シート製品の新製品開発等を担当。
-1986年11月、仁川に技術研究所を設立。技術開発および新製品開発を行う。

研究開発費

(単位:百万ウォン)
2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
金額 24,278 23,211 23,146
対売上高比率 3.0% 3.2% 3.2%

研究開発活動

-2013年10月、エンジン用高強度軽量バルブスプリングを開発したと発表。現代自動車、POSCO、高麗製鋼 (KISWIRE Ltd.) との共同による。本製品は引張強度2,300MPaを実現し、既存製品の約1,900MPaに比べて強度を向上させた。また、スプリング線径も既存の2.7mmから2.5mmに短縮し、約20%の軽量化に成功した。なお、このバルブスプリングは現代自動車「i30」を含む11の車種に採用されている。(2013年10月25日付プレスリリースより)

-韓国の知識経済部 (Ministry of Knowledge Economy) は、新エネルギーおよび再生可能エネルギーに関する「8大戦略課題」を選定した。課題の1つである輸送用燃料電池では、固体高分子形燃料電池の実用化を目指す。現代自動車を代表として、大円鋼業、漢拏空調、世鐘工業などが開発に参加。今後3年間で韓国政府が149億ウォン、民間が136億 ウォンを投資する計画。(2008年12月9日付プレスリリースより)

-韓国の知識経済部 (Ministry of Knowledge Economy) は、複数の成長分野に今後1-2年で総額1,550億ウォンを投資すると発表。このうちLED分野では、現代モービスが三星LEDらと共同でLEDヘッドランプを開発する。グリーンカー分野においては、大星電機工業、現代モービス、韓国端子工業、大円鋼業らが中核部品の実用化を目指す。また、再生エネルギー応用システムの開発には、漢拏空調、インジコントロールズ、世鐘工業、現代自動車の南陽研究所などが参加。更に半導体分野では、現代自動車、現代オートネット、三星電子らが次世代自動車向けの半導体開発に取り組む。それぞれ、2010年の上半期中に開発を完了させる計画。(2009年7月8日付プレスリリースより)

近年の研究開発実績

研究課題 研究結果等
サイドロード コイルスプリング 現代・起亜自動車向けコイルスプリングの開発完了
電気自動車用超軽量シート マグネシウム板材を使用した超軽量シートを開発中
電子制御式エアサスペンション 開発完了

技術導入契約

相手方
(国名)
契約品目 契約期間
日本発条
(日本)
スプリング製品 2013年05月~
1年間
スタビライザーバー用アルミニウムクランプ 2011年02月~
7年半
サンコール
(日本)
バルブコッター 2012年12月~
3年間
村田発條
(日本)
エンジンバルブスプリング 2012年12月~
3年間
トルクコンバーター用スプリング 2013年03月~
3年間
薄板スプリング 2013年03月~
2年間
MSSC
(米国)
スタビライザーバー 2007年03月から
特許権の有効期限まで
TBVC
(ドイツ)
エアスプリング 2009年10月~
5年間

技術供与契約

相手方
(国名)
契約品目 契約期間
Imal
(コロンビア)
スタビライザーバー、トーションバー 2011年07月~
5年間
Imal
(コロンビア)
リーフスプリング、コイルスプリング 2006年08月~
Metalcar
(ベネズエラ)
リーフスプリング、コイルスプリング 2006年08月~
Toyo Spring
(インド)
パラボリックスプリング 2008年10月~
8年間