(株) 東海理化電機製作所 2018年3月期の動向

業績

(単位:百万円)
2018年
3月期
2017年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 481,945 459,070 5.0 -
営業利益

30,871

30,522 1.1 -
経常利益 32,278 32,111 0.5 -
親会社株主に帰属する当期純利益 22,014 (4,336) - -前会計期、製品保証関連損失10,460百万円や独禁法関連損失12,092百万円を特別損失として計上した影響などにより損失を計上
地域別売上高
-日本 234,272 224,556 4.3 -円安の影響など
-北米 105,568 109,923 (4.0) ー客先生産台数の減少
-アジア 110,193 96,747 13.9 -円安の影響のほか、主要客先向け売上高の増加
-その他 31,910 27,842 14.6 -



製品開発

-トヨタ「Lexus LC500/500h」に高級オーディオの重厚な操作フィーリングとダイヤル形状による分かりやすい操作性を持つオーディオスイッチ、スポーティな操作感と職人による新たな本革縫製法を採用したシフトレバーが採用された。

-トヨタ「C-HR」に車名ロゴを足元に映し出すおもてなし機能を内蔵したアウターミラーを開発し採用された。

受賞

-同社は、「3Dドライ転写」工法によって加飾した同社の自動車用内装パネルが、日本デザイン振興会が主催する2017年度グッドデザイン賞を受賞したと発表した。この自動車用内装パネルはトヨタ自動車と協力して意匠開発した製品のため、トヨタとの共同受賞となる。(2017年10月4日付プレスリリースより)

研究開発活動

スイッチ関連
-意匠性と操作性の向上、小型化スイッチ
-スマートフォンのような直感的な操作を実現したタッチパッド式遠隔操作デバイス
ー高級車向けのオーディオ操作スイッチ

シフトレバー関連
-ATシフトレバーの標準化、低コスト化
-バイワイヤータイプのシフトレバーのバリエーション展開

セキュリティシステム関連
-小型車への普及を目指しスマートキーシステムの低コストタイプを開発
-シェアカー用キーへのアプローチ

セーフティシステム関連
-乗員保護性能の向上
-小型化ニーズに応えた次期標準リトラクターを搭載したシートベルト
-低コストドアミラーのラインナップ追加

その他の分野
-職人による新たな本革縫製を採用したシフトノブやマグネシウムの素材感を生かしたパドルシフトを量産化
-「3D ドライ転写」工法によって加飾された自動車用内装パネルの製品化

研究開発体制

-日本では先行開発や要素技術開発を行い、北米・欧州・中国の各拠点では地域ニーズの把握、地域最適を目指した企画提案や製品開発を行う。

業務提携契約

(2018年3月31日現在)
契約会社名 相手方会社名 契約内容
同社 豊田合成 (株) セーフティシステムの開発、設計、販売および生産について豊田合成 (株) と提携して業務を行う。業務提携の範囲は日本国を含む全世界を適用範囲とする。
(株) 村上開明堂 自動車用ミラー製品の開発、設計、生産および販売について、協業して業務を行う。



研究開発費

(単位:百万円)
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
日本 24,727 25,048 24,293
北米 671 620 712
全社 25,398 25,669 25,006


-2019年3月期計画 は26,000百万円。

設備投資額

(単位:百万円)
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
全社 20,139 22,299 21,908


-2018年3月期:

  • 日本: 11,277百万円 生産体制強化のための豊田工場再構築
  • 北米: 4,270百万円
  • アジア: 3,617百万円
  • その他: 973百万円

-2019年3月期 (予想):

  • 日本: 12,700百万円
  • 北米: 3,400百万円
  • アジア: 5,300百万円
  • その他: 1,600百万円

-自動車用部品事業を中心に総額約23,000百万円を予定。



設備の新設計画

(2018年3月31日現在)
事業所名 所在地 設備の内容 投資予定
総額
(百万円)
着手 完了
予定
本社・本社工場 愛知県
大口町
スイッチ、エレクトロニクス製品等の部品製造、組付、検査設備等 4,863 2018年4月 2019年3月
豊田工場 愛知県
豊田市
シートベルト、装飾品の部品製造、組付、検査設備等 1,588 2018年4月 2019年3月
音羽工場・萩工場 愛知県
豊川市
キーロック、ステアリングホイール等の部品製造、組付、検査設備等 2,587 2018年4月 2019年3月



2019年3月期の見通し

(単位:百万円)
2019年3月期
(予想)
2018年3月期
(実績)
増減率
(%)
売上高 485,000 481,945 0.6
営業利益 28,000 30,871 (9.3)
経常利益 29,000 32,278 (10.2)
親会社株主に帰属する当期純利益 20,000 22,014 (9.1)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)