Miba AG 2010年1月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ユーロ)
  2010年
1月期
2009年
1月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 311.7 374.5 (16.8) 1)
税引前利益 16.3 34.4 (52.6) -
焼結部品部門
売上高 125.7 135.4 (7.2) -
ベアリング部門
売上高 132.5 160.4 (17.4) -
摩擦材部門
売上高 51.1 76.5 (33.2) -

要因
1)
-2010年1月期は、国際的にエンジンや自動車産業に関わる同社にとって最も困難な年だった。第3四半期までは、世界同時不況の影響を受けたが、第4四半期には、経済情勢の回復のきざしが顕著になった。

開発動向

研究開発費

(単位:百万ユーロ)
  2010年1月期 2009年1月期 2008年1月期
全社 18.7 19.1 16
売上に対する割合 6% 5% 4%

研究開発体制

-研究開発人員は、150名。
-主な研究開発拠点は、Laakirchen、Vorchdorf、Roitham。

特許

-2010年1月期、取得済み特許件数は前年比7%増。

研究開発活動

焼結部門(Sinter Group)
-燃料効率の良い新小型エンジン用焼結ギアやモジュールの開発に焦点を当てた。ノイズ除去やコスト最適化のための設計、プロセス開発に焦点を絞ることにより焼結ギア分野の製品ポートフォリオの拡大を可能にした。
-マニュアルやオートマチックトランスミッション用サーボシンクロナイザーの開発にも注力。このシステムはシフト操作を滑らかにし、シンクロナイザーの性能を高める。これは実験テストにより実証された。

ベアリング部門(Bearing Group)
-重質油に耐性をもつ中速ディーゼルエンジン用ベアリングの開発に注力。すずメッキがほどこされた新しいトラック用無鉛ベアリング製品が開発された。
-アルミニウムや銅合金を含む材料の採用拡大に加えて、装着がし易いよう裏面をメッキコーティングしたベアリングシェルにも焦点を当てた。次世代エンジンに必要とされる条件を満たすためにそれに合わせた新材料の開発を開始した。

摩擦材部門(Friction Group)
-新しく開発するエンジンブレーキパッドは将来的にノイズを減らすことによって快適性の向上を図る。
-新開発のトラック・トラクター用低摩耗クラッチライニングは耐久性を向上させる。

設備投資

設備投資額

(単位:百万ユーロ)
  2010年1月期 2009年1月期 2008年1月期
全社 19.5 43.1 36.0
焼結部品部門 11.2 17.4 18.9
ベアリング部門 5.8 20.8 11.9
摩擦材部門 2.1 3.7 4.0
その他 0.4 1.2 1.2

焼結部品部門(Sinter Group)
-オハイオ州McConnelsvilleの新拠点に11.2百万ユーロのうち半分以上投資。この拠点は、2010年6月に開設する予定。将来的にはエンジンやトランスミッション用の燃料効率の良い製品が製造される予定。

ベアリング部門(Bearing Group)
-大半をオハイオ州McConnelsvilleと中国蘇州拠点に投資。

摩擦材部門(Friction Group)
-大半を生産性向上のため、主にオーストリアRoitham拠点に投資。