Leoni AG 2010年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ユーロ)
  2010年
12月期
2009年
12月期
増減率(%) 要因
グループ
売上高 2,955.7 2,160.1 38.7 -
EBIT 130.7 (116.3) - -
ワイヤーシステム部門
売上高 1,634.2 1,224.6 33.5 1)
EBIT 74.3 (78.5) -  

 

要因

ワイヤーシステム部門
1)

-2010年の同部門の業績は世界市場における自動車需要の回復を受け、さらに平均以上の成長をみせた。同事業の外部への売上高は前年比33%増となる1,634.2百万ユーロとなった。

-特に中国における同事業は、およそ前年比3倍と好調だった。中国市場においては、ケーブルハーネスやワイヤリングシステムが、GMのグローバルプラットフォームやMercedes Cクラス、同Eクラス、Vito、Vianoバンなどに採用されている。

受注

-同社は日系メーカーから初の受注を獲得したと発表。ロシアで生産・販売される日産「X-Trail」にケーブルハーネスが採用されたもの。生産は2010年 11月よりロシアGorodets工場で行い、年間数万個を供給する予定。今回の契約によって、少なくとも2014年まで年間数千万ユーロの売上増に貢献 する。(2009年10月28日プレスリリースより)

-インドのTata Cummins Limitedからエンジン用ケーブルハーネスを受注した。また、Tataの小型バン「Ace」の電気自動車には、高圧ワイヤーシステム一式を納入する。(2010年5月11日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

(単位:百万ユーロ)
  2010年12月期 2009年12月期 2008年12月期
合計 75.9 71.1 88.3

設備投資

設備投資額

(単位:百万ユーロ)
  2010年12月期 2009年12月期 2008年12月期
ワイヤー・ケーブル ソリューション部門 43.4 37.1 53.1
ワイヤーシステム部門 57.5 41.6 93.6
全社 103.1 81.8 336.6

-AEES Power Systems Group(米国)のルーマニアBeius工場を買収。AEESは欧州事業再編の一環として、資産売却を行うことを決定。同工場では商用車向けバッテ リーハーネスやシャシーハーネスなどの生産を行う。今回の買収により、Leoniの年間売上高は最大約1,000万ユーロ上乗せされる見込み。(2010年5月4日付プレスリリースより)

-インドのPune近郊に初のワイヤーシステム工場を設立した。ここからTata Cummins Ltd向けにディーゼルエンジン用ハーネスの供給を開始している。Tata CumminsはインドのTata Motorsと米国のCummins Engine Companyの合弁会社。工場面積は現在約1,300平方メートルだが、今後6,000平方メートル以上に拡大が可能。なお、従業員数は2011年末ま でに約240名に達する予定。(2011年1月12日付プレスリリースより)