Lear Corporation 2014年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ドル)
  2014年
12月期
2013年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 17,727.3 16,234.0 9.2 1)
純利益 702.3 455.8 54.1 -
シート部門
売上高 13,310.6 12,018.1 10.8 2)
電装部品部門
売上高 4,416.7 4,215.9 4.8 3)

要因
1) 全社
-新規事業 (990百万ドル)、主要製品の生産量増加 (747百万ドル) が寄与。一部、為替差損 (158百万ドル) が売上増を相殺。
 
2) シート部門
-新規事業 (721百万ドル)、主要製品の生産量増加 (671百万ドル) が売上高を押し上げた。

3) 電装部品部門
-為替差損および製品価格の下落 (156百万ドル) による減収要因があったものの、新規事業 (319百万ドル) が奏功。

企業買収

-米国ミシガン州のAuburn Hillsを本拠とするEagle Ottawaを850百万ドルで買収することで合意。Eagle Ottawaは自動車用レザーのグローバルサプライヤーで、年間売上高は約10億ドル。北米・アジア・欧州市場向けに製品を供給している。2015年第1四半期に買収が完了する見込み。(2014年8月27日付プレスリリースより)

合弁会社

-日本のタチエスとの合弁会社「タックル・シーティング」4社の出資比率見直しを発表。タチエスとは日産自動車向けシートの供給で提携し、2005年以降、英国、米国、タイ、インドに合弁会社「タックル・シーティング」を展開してきた。提携から8年が経過し、各地域での運営・生産が安定化してきたことから合弁形態を見直して事業強化を図る。英国、インドの合弁会社は同社が完全子会社化して事業を継続する。一方、タイおよび米国の2社はタチエスの完全子会社となる。

受注

-東風李爾汽車座椅有限公司 [Lear Dongfeng Automotive Seating Co., Ltd.] の塩城工場が請け負った東風悦達Kia (Dongfeng Yueda Kia) 「K4」用リアシート開発プロジェクトが東風悦達Kiaの審査に合格した。これにより「K4」用リアシートの量産およびJFC (開発コード) 用シートの研究開発を行なう。(2014年8月10日付けプレスリリースより)

2015年12月期の見通し

-同社は2015年12月期の売上高は185億ドルから190億ドル、また修正後の純利益は720百万ドルから755百万ドルになると予測。

開発動向

研究開発費

(単位:百万ドル)
2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
全社 102 108 104

研究開発体制

-電装部品部門では、1,900名以上のエンジニアが研究開発に従事。

-6カ所の先端技術センターおよび製品エンジニアリングセンターで製品開発を実施。米国ミシガン州Southfieldのグローバルイノベーション・テクノロジーセンターが同社の研究開発の中核拠点。

設備投資

設備投資額

(単位:百万ドル)
2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
シート部門 268.9 288.5 290.7
電装部品部門 138.4 163.4 158.1
その他 17.4 8.7 9.5
合計 424.7 460.6 458.3
 
-2015年12月期の設備投資額として、500百万ドルの支出を計画。

海外投資

<モロッコ>
-モロッコのKenitraに自動車用ワイヤーハーネス工場を開設。複数の大手欧州自動車メーカー向けに電装部品を納入する。面積は30万平方フィートで、現在の従業員数は約1,000名。2014年末までに約1,700名まで増員する計画。(2014年5月6日付プレスリリースより)

<中国>
-中国・上海市内の楊浦 (Yangpu) 区において、アジア地域本社および製品・技術センターを開設。アジア本社は、11カ国・約21,000名の従業員をサポートする。そのうち中国拠点の従業員数は約11,000名。技術センターを有する新拠点では従業員600名を雇用し、同社の主力製品であるEV・HV用の高電力製品を含む自動車用シートおよび電装部品を扱う。(2014年3月12日付プレスリリースより)