Lear Corporation 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ドル)
  2013年
12月期
2012年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 16,234.0 14,567.0 11.4 1)
純利益 455.8 1,317.2 (65.4) -
シート部門
売上高 12,018.1 11,029.6 9.0 2)
電装部品部門
売上高 4,215.9 3,537.4 19.2 3)

要因
1) 全社
-2013年12月期の売上高は、前年比11.4%増加の16,234.0百万ドル。新規事業、主要製品の生産量増加、Guilford買収等が寄与。

2) シート部門
-2013年12月期の同部門の売上高は、前年比9.0%増加の12,018.1百万ドル。主な要因は新規事業によるもの。主要製品の生産量増加、Guilford買収も売上高を押し上げた。

3) 電装部品部門
-2013年12月期の同部門の売上高は、前年比19.2%増加の4,215.9。新規事業および主要製品の生産量増加が寄与。

事業概況

-自動車用繊維および革製品の2014年コンセプトモデルを発表。今回発表された自動車用シート表面材の特徴は以下の通り:
  • Aventino Signature: 目打ち、エンボス加工、レーザーエッチング加工およびプリント加工に適応するため、高いデザイン性を実現。
  • Aventino Defense: 移染防止および高い洗浄能力などの保護機能、および淡い色調の着色を可能とする。
  • TeXstyle Defense: 革繊維を層状に加工。汚れ、白カビ、ほこり、バクテリアに強い耐性を持つ。
  • TeXstyle Enhance: エンボス加工、プリント加工、レーザーエッチング、刺繍および超音波溶接に適応するため、デザインの自由度が高い。
  • TeXstyle Lite: シートの摩耗性が弱い部分に適した、費用対効果の高い軽量素材。
  • TeXstyle Tough: 頑丈な構造のため、耐摩耗性に優れる。

見通し

-同社は2014年12月期の売上高が169億ドルから174億ドル、また修正後の純利益が560百万ドルから595百万ドルになると予測。

開発動向

研究開発費

(単位:百万ドル)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
全社 108 104 111

研究開発体制

-電装部品部門では、1,900名以上のエンジニアが研究開発に従事。

-6カ所の先端技術センターおよび製品エンジニアリングセンターで製品開発を実施。米国ミシガン州Southfieldのグローバルイノベーション・テクノロジーセンターが同社の研究開発の中核拠点。

設備投資

設備投資額

(単位:百万ドル)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
シート部門 288.5 290.7 184.0
電装部品部門 163.4 158.1 139.4
その他 8.7 9.5 6.1
合計 460.6 458.3 329.5
 
-同社は、2014年12月期の設備投資額を450百万ドルと予測。

海外投資

<ルーマニア>
-2014年1月にルーマニアのIasiで新たにシート工場を開設すると発表。新工場はシートの表面材料に注力し、裁断や縫製も行う。従業員約1,500名を雇用する予定。(2013年11月19日付プレスリリースより)

<中国>
-同社の中国合弁会社東風リア (湖北省武漢市) とタチエスが中国・大連市 (遼寧省) にシート工場を新設する。年間生産能力は20万台規模で、当初生産台数は年間10万台を見込んでいる。2014年に稼働し、主に日産自動車の合弁工場に納入する。