ITT Corporation 2014年12月期の動向

業績

(単位:百万ドル)
2014年
12月期
2013年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 2,654.6 2,496.9 6.3 -
営業利益 266.4 183.6 45.1 -
モーションテクノロジー部門
売上高 769.4 721.8 6.6 1)


要因
1) モーションテクノロジー部門
-2014年12月期の売上高は、前年比6.6%増。OEM向け、アフターマーケット向けともに好調だった。内訳として、ブレーキパッド製品に関しては、中国で市場シェアを伸ばし前年比5%の伸び。KONIブランド (ショックアブソーバー・ダンパー) については、北米市場が好調で同19%の伸び。

研究開発費

(単位:百万ドル)
2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
全社 76.6 67.3 62.7
売上に対する比率 (%) 2.9 2.7 2.8



研究開発拠点

-イタリア、中国、インド等に研究開発拠点を保有。

<中国>
-2014年1月、中国・江蘇省の無錫 (Wuxi) にあるモーションテクノロジー部門のR&D拠点に追加投資を発表。2012年に建設を開始したもの。中国市場向けの摩擦材を中心に開発する。

技術供与契約

-2014年11月、モーションテクノロジー部門のKONIブランドがインドの自動車部品サプライヤーGabriel Indiaと技術ライセンス契約を締結したと発表。これにより、両社はインドの商用車・バス・産業機器市場向けにサスペンション部品の供給体制を強化する。またKONIは、インド、バングラディッシュ、スリランカ、ネパール、ブータンのOEM・アフターマーケット向けにダンパー製品を生産する技術をGabrielに提供する。さらに、今回の契約には高性能ショックアブソーバーの設計・開発・製造に関する分野も含まれているという。 (2014年11月18日付プレスリリースより)

製品開発

銅を使用しない商用車向けブレーキパッド
-モーションテクノロジー部門は新しい規制に挑戦する意味で、銅を使用しない商用車向けブレーキパッドを初めて開発し、供給開始している。 (2013年12月時点)

設備投資額

(単位:百万ドル)
2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
全社 118.8 122.9 83.8
-モーションテクノロジー部門 49.2 31.7 27.1



海外投資

<中国>
-2014年1月、モーションテクノロジー部門に属する中国・江蘇省の無錫 (Wuxi) 拠点に約20百万ドルを投じると発表。ブレーキシステムの生産および研究開発能力を拡大する計画。これにより、過去2年間における同拠点への総投資額は約30百万ドルとなる。今回のMotion Technologies部門への投資は、2012年はじめに発表した約10百万ドルの投資プロジェクトに続き、ITTの同地域における長期的な事業拡大計画の一部となる。 (2014年1月16日付プレスリリースより)

各種データ

部門別売上構成

(単位:百万ドル)
  2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
工業プロセス 1,208.3 1,107.4 955.8
モーションテクノロジー
769.4 721.8 626.2
インターコネクトソリューション
392.8 395.5 375.7
制御技術 290.5 278.2 277.1
消去 (6.4) (6.0) (7.0)
合計 2,654.6 2,496.9 2,227.8

 

地域別売上構成

(単位:百万ドル)
2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
米国 927.0 896.2 869.3
ドイツ 303.3 266.7 200.5
その他先進国 588.3 583.4 519.3
新興国市場 836.0 750.6 638.7
-中南米 (メキシコ含む) 239.4 200.2 198.3
-東欧・ロシア 125.9 124.3 103.1
-中東・アフリカ 162.7 144.1 114.3
-中国・香港 184.7 140.5 113.6
-その他新興国 123.3 141.5 109.4
合計 2,654.6 2,496.9 2,227.8

 

モーションテクノロジー部門 - 製品別売上構成

(単位:百万ドル)
  2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
摩擦材製品 647.9 619.6 517.6
ショックアブソーバー等
121.3 102.0 107.0

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