GRAMMER AG 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

 (単位:百万ユーロ)
2013年
12月期
2012年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 1,265.7 1,133.0 11.7 -
EBIT 58.0 49.0 18.4 -
自動車部品部門
売上高 813.3 711.1 14.4 1)
EBIT 33.1 30.5 8.5 -
シートシステム部門
売上高 472.8 439.1 7.7 2)
EBIT 37.6 26.4 42.4 -

要因
1) 自動車部品部門
-自動車部品部門売上高は、市況の低迷にもかかわらず大幅な伸びを記録。高級車メーカー向けに注力した同部門の戦略が功奏。中・高級車向けの受注が集中したことで、同社にとって最も重要であり、市況の低迷が長引いている欧州市場においてプラス成長を維持。

2) シートシステム部門
-2013年、シートシステム部門も長引く市況の低迷を背景に大幅な伸びを記録。特にトラック向けおよび鉄道向け部品に支えられた。

買収

-チェコを本拠とするNectec Automotiveの買収を完了したと発表。Nectecは主に高級車セグメント向けのヘッドレストの開発・生産を行っている。なお、GrammerはCeska Lipa工場を引き継ぎ、Nectecが計画していた同工場の事業拡張を行う計画。(2013年2月21日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

(単位:百万ユーロ)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
合計 47.4 36.1 37.7

R&D拠点

-ドイツ、中国、トルコ、ブラジル、米国にR&Dセンター10カ所を保有。

設備投資

設備投資額

 (単位:百万ユーロ)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
全社 46.8 39.0 37.6
自動車部品部門 29.9 24.8 14.8
シートシステム部門 15.8 13.4 22.1

新工場

<中国>
-2013年3月、中国に2工場の設立を発表。吉林省長春 (Changchun) 市には24,000平方メートルの新工場が開設間近となっている。これまで3拠点で行ってきた生産を新工場へ一本化する予定。従業員850名を雇用し、中国に拠点を持つドイツの自動車メーカーおよび地場自動車メーカー向けに内装部品を生産する。また同社は既に、北京にフロントエンド工場を設立。同国のドイツの自動車メーカー向けに新型センターコンソールの最終組立および配置を行っている。2014年のフル稼働時には従業員は約100名に達する見込み。なお、Grammerの中国拠点は現在5カ所。自動車部門は長春と北京のほか、研究開発センターも保有する上海に拠点を持つ。シートシステム部門は天津 (Tianjin) に1工場を稼動。さらに、合弁会社Grammer Seating Jiangsuは、江蘇省江陰 (Jiangyin) で中国市場向けにトラック用シートの生産を行っている。(2013年3月13日付プレスリリースより)