Grammer AG 2006年度の動向

ハイライト

業績

百万ユーロ 2006年12月期 2005年12月期

増減率

要因
全社
売上高 880.9 859.3 2.5% -
EBIT 38.9 32.6 19.3% -
自動車シート部品
売上高 574.8 569.5 0.9%

*

EBIT 22.7 22.9 (-0.9)%

-

多くの製品が終了した一方で、BMW X5などの新規プロジェクトの立上げが自動車部門の売上げ、利益に寄与。
生産シフトは、常に生産量の低下と臨時の立上げコストが発生するため、想定していた通り、同部門の売上げは前年の569.5百万ユーロから574.8百万ユーロと微増に留まった。

事業概況
第三四半期に、メキシコおよび米国で、BMW X5用のヘッドレストおよびシートカバーの生産を開始。前モデルと比べ、新型X5は、3列シートバージョンもあるため、受注量が増加。

中国事業が活況。
-Audi A4およびA6モデルの内装部品を生産.
-2006年にGMから中国および米国モデル向けのセンターコンソールの開発を受注。
Epsilonプラットフォームの中型モデルで、Buick、Opel、Saab、Saturnがベース。
なお、このセンターコンソールは、上海の新しい開発センターで開発。同社にとっては、ドイツ以外で初めて製品開発を行った。

-TianjinおよびChangchun工場では、VWおよびGM向けに内装部品を製造。

展望
次世代のMercedes Benz Cクラスや、Skoda Fabia用など、2007年上半期にいくつかの製品立上げを予定。また下半期には、新型Audi A4用の生産開始も予定しており、業績への影響が予測されるが、2007年は増収増益を見込んでいる。

開発動向

研究開発費用

単位:
百万ユーロ
2006年度 2005年度
全社 50.8 53.3

新製品開発
クラッシュアクティブヘッドレスト
正面衝突時に、数ミリ秒で緩衝材が数センチ広がることで頚椎の損傷を最小限に抑えるヘッドレスト。
パッセンジャーシートに乗っている人間の頭と、ヘッドレストの距離を縮めることで、衝突の衝撃を効果的に和らげる。
このモジュールは、すでに車に組み込まれているセイフティセンサーを利用するため追加の費用がほとんど発生しない。さらに、小型構造であるため、近くすべてのモデルに搭載が可能になる。
MercedesのEクラスと、BMW7シリーズに標準装備されている。

設備投資

設備投資

百万ユーロ

2006年12月期 2005年12月期
全社 32.1 33.2
自動車シート部品 16.6 17.9

海外投資
中国
2006年5月末に、TianjinおよびChangchunで、新工場を開設。
両工場では、AudiおよびVW向けにアームレストとヘッドレストを製造。また、2007年からは、VW Passat用のセンターコンソールも製造する。