Dura 2006年度(2006年12月期)の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ドル) 2006年12月期 2005年12月期 増減率(%) 要因
売上高 2,091 2,291 (8.8) 1)

1)自動車部門の業績は2006年度も生産量の低下(特にBig 3)の影響を受けた。
2006年度の米国内のガソリン価格の高騰を背景に、ピックアップやSUVの生産量低下が最も大きかった。
この自動車生産量低下により、新規受注は減少。また、GMT800/GMT900用のシートアジャスターを納入先であるLearが内製したことも2006年度で約90百万ドルのマイナスとなった。さらに、自動車業界の停滞に起因した納入先からの価格圧力で、販売単価の引き下げによる減少分は、37.3百万ドル。
一方、これらのマイナス要因は、為替差益の31.0百万ドルで一部緩和された。

リストラクチュアリング
・コスト低減および稼働率の向上プログラムの一環として、コスト構造改善のための施策を数多く実施。
・2006年は、以下の工場閉鎖を発表。閉鎖工場の生産活動は、別工場へ移管する予定。

カナダ
・オンタリオ州Stratford工場
・オンタリオ州Bracebridge工場

英国
・ウェールズLlanelli工場

米国
・インディアナ州LaGrange工場
・インディアナ州Brownston工場
・ミズーリ州Hannibal South工場
・ペンシルヴァニア週Selinsgrove工場
・フロリダ州Jacksonville工場

スペイン
・バルセロナ工場

売却
・2006年9月、Dura Automotive Systems Kohler GmbHのHannover Finanz GmbHへの売却が完了。
・2006年中、ジャッキ、ヒンジ、ラッチ事業売却の意向を発表。この売却には、インディアナ州Butler工場、ミシガン州Mancelona工場の売却も含まれる。

開発動向

研究開発体制
・約600件の特許を取得及び申請中。
・2005年12月31日時点、各主要地域の拠点には技術設計と開発の機能が完備。

新製品開発
RackLift (TM) 軽量ウィンドウリフトシステム
<特徴>
・自動潤滑式グリースレスポリアミド構造
・ラック&ピニオンリフトシステム技術(特許技術)
・高効率で軽量の駆動モーター
・小型のパッケージ
・先進DuraTronix(TM)クローズドループ電子制御システム
・ワンタッチ上昇、高速下降対応
・挟み込み防止安全システム
・Dura FlexCoil(TM)電気コネクタシステム
・これらの特徴を、従来のウィンドレギュレーターシステムより安価に実現し、組立工程も単純化することができる。このシステムは、自動車メーカーの組み立て工程でもドアモジュール製造でも適用可能。

設備投資

設備投資費用
(単位:百万ドル) 2006年12月期 2005年12月期 2004年12月期
全社 84 64 65
自動車部門 77 56 53