Dana 2008年12月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万ドル)
  2008年12月期 2007年12月期 増減率(%) 要因

全社

売上高 8,095 8,721 (7.2) 1)
純利益 18 (551) - -

要因
1)
軽量アクスル
-軽量アクスル部門の売上は18%減。主たる要因は、北米・欧州での小型トラック生産数減。
-値上げや為替の恩恵によって、車両生産数減の影響を一部相殺。

ドライブシャフト
-ドライブシャフト部門は、軽量自動車、商用車向け製品を生産。
-商用車生産の落ち込みは小型車ほど大きくなかったため、この部門の売上は前年度比1.8%減に収まった。
-値上げや為替の恩恵によって、車両生産数減の影響を一部相殺。

シール部品
-同部門は、主に商用車向けに納入。
-車両生産数の減少の影響が北米より小さい欧州での売上が大きく占めており、ユーロ高による恩恵を享受。

サーマル部品
-同部門の売上は、前年度比11.6%の減。主たる要因は、北米での車両生産減。
-為替差益により一部相殺。

構造部品
-北米での車両生産減が、前年度比売上18%減の主たる要因。

商用車
-商用車部門は、北米市場に大きく集中。
-前年度比売上3.9%減の主たる要因は、北米での車両生産減。
-北米以外での好調や値上げにより、北米での車両生産減による影響を一部相殺。

オフハイウェイ
-同部門は欧州での売上比率が高く、ユーロ高の恩恵を享受。
-為替差益による178百万ドルを除くと、同部門の売上は5%増。売上増の要因は、2008年前半の好調な車両生産、新規取引、値上げによる。


受注
-2008年7月、BMWの新型「X6」スポーツアクティブクーペ向けにSpicer(R)フロントデファレンシャルアッシーの供給を開始したと発表。Orangeburg工場(サウスカロライナ州)で組み立てを行っている。同工場では、「X5」搭載用のフロント&リアデファレンシャルや「X3」搭載用のフロントデファレンシャルも製造。(2008年7月24日付プレスリリースより)

-2009年2月、GMの2009年式「Cadillac CTS-V」向けに、「Spicer Life Series(R)」プロペラシャフトの供給開始を発表。この他「CTS-V」には、「Victor Reinz(R)」カムカバーガスケット、「Victor Reinz(R)」排気マニホールドガスケット、トランスミッションの補助オイルクーラー「Long(R)」も納入する。(2009年2月4日付プレスリリースより)


リストラクチュアリング
-2008年1月、カナダのオンタリオ州Barrieにある商用車部門の工場閉鎖を発表。

-2008年6月、ベネズエラにある軽量アクスル部門の鋳造工場閉鎖を発表。

-2008年第3四半期、本社の土地建物売却に合意したと発表。

-2008年10月、カナダMagogにあるドライブシャフト部門の工場閉鎖を発表。

-2008年、全世界で約6,000名の人員削減を実施。その内、約5,000名は北米。

-2009年に、2008年の削減分6,000名を上回る規模で全世界の人員削減を行う予定。

開発動向

研究開発費 (単位:百万ドル)
  2008年12月期 2007年12月期 2006年12月期
合計 193 189 221


研究開発体制
-2008年12月31日現在、主要な技術センターは7ヶ所


研究開発活動
-燃料電池、バッテリー、ハイブリッド車メーカーが必要とする多くの自動車用製品やその他応用製品を開発。

-シール部門の専門技術を活かし、燃料電池で使用される金属および複合二極プレートを開発。

-サーマル部門はサーマルマネージメントサブシステムのために熱伝導技術を応用。このシステムは燃料電池やハイブリッド電動エンジンだけでなく、据置型燃料電池システムで燃料を水素に変換する触媒反応体にも必要とされるもの。

設備投資

設備投資額 (単位:百万ドル)
  2008年12月期 2007年12月期 2006年12月期
合計 250 254 314