Dana 2007年度の動向

ハイライト

業績

(単位:
百万米ドル)
2007年
12月期
2006年
12月期
増減率 主な要因

全社

売上高 8,721 8,504 2.6% -全体的なドル安により318百万米ドルの売上増。

-事業売却、主にトレーラーアクスル事業売却による152百万米ドルの売上減。

-メキシコのSpicer S.A.よりアクスルおよびドライブシャフト事業を買収したことによる売上増で、売上減を部分的に相殺。
純利益 (551) (739) - -

事業部門別

ASG 5,934 5,567 6.6% -顧客向け価格の値上げにより、本業の売上高が約150万米ドル増加。その一方で、商用車の生産減、やや上向いた小型車の生産、そして販売ミックスの変化が影響して本業の売上が減少。
HVTSG 2,784 2,914 (4.5%) -商用車部門は売上が北米市場に非常に集中している。本業における18.7%の売上減は、主に北米での生産水準の落ち込みによるもの。
ASG : 自動車システムグループ
HVTSG : 大型車テクノロジーおよびシステムグループ

受注


CryslerグループのDodge Nitro(2007年モデル)向けに、フロント&リアプロペラシャフト、およびフロントサスペンションモジュールを含む、Spicer®ドライブトレイン製品の供給を開始。(2007年1月23日付プレスリリースより)

Fordの新型S-MAX向けにエンジンの重要部品を供給していると発表。これには、排気システムに採用された熱・音響遮断部品(TAPS)も含まれる。(2007年1月25日付プレスリリースより)

同社のVictor Reinz®多層鋼シリンダーヘッドガスケットがBugattiの高性能W16エンジンに搭載されている。搭載モデルは新型Bugatti Veyron 16.4 スーパースポーツカー。(2007年2月15日付プレスリリースより)

トヨタの新型Tundraピックアップトラック(2007年モデル)用に、スチール&バイメタルSpicer®プロペラシャフト、およびペリメーターフレームの供給を開始。同車両に搭載されるプロペラシャフトは、二輪駆動・四輪駆動ともに同社が独占的に供給。なお、同社がトヨタにバイメタルのプロペラシャフトを供給したのは今回が初。(2007年2月27日付プレスリリースより)

クライスラーグループのJeep® Wrangler(2007年モデル)搭載用として、Spicer®フロント・リアアクスル、 Spicer Life Series®フロント・リアプロペラシャフトを供給する。改良を加えたアクスルとSpicer Life Series®フロント・リアプロペラシャフトによって、NVH(騒音、振動、乗り心地)性能を改善。また、プロペラシャフトが衝突安全性を高めている。同社は1941年以来、Jeep® Wrangler用のアクスルおよびプロペラシャフトを継続して供給しており、これは自動車業界で最長の記録と見られる。(2007年3月21日付プレスリリースより)

同社のSpicer®リアビームアクスルが、RenaultのMascott新型モデル(後輪駆動バン)、およびRenault Trucksのシャシーキャブ仕様モデルに搭載されている。軽量であり、短納期対応が可能である点が評価された。(2007年8月1日付プレスリリースより)

日産の新型クロスオーバーモデル「ローグ(Rogue)」搭載用として、プロペラシャフトおよび補助トランスミッションオイルクーラーを供給する。このプロペラシャフトは、NVH(騒音、振動、乗り心地)性能を向上させる。(2007年8月8日付プレスリリースより)

Polaris社製の新型Ranger RZR向けに、Spicer®トランスミッションアッセンブリ、Spicer®ドライブシャフト、Victor Reinz®ガスケット、およびLong®ラジエーターを供給中。このトランスミッションアッセンブリは、オハイオ州のFredericktown工場で生産されている。(2007年9月27日付プレスリリースより)

Cryslerの新型Jeep® Liberty(2008年モデル)搭載用として、Spicer®ドライブトレイン製品の供給を開始。これには、フロントおよびリアプロペラシャフト、フロントサスペンションモジュールが含まれる。(2007年11月6日付プレスリリースより)


売却

2007年に15拠点の閉鎖を完了。2008年と2009年にも拠点の閉鎖を継続していく計画。

同社とその子会社Dana Canada Corporationが、Hendrickson USA, LLCおよびその関係会社に対して、トレーラーアクスル製造事業の売却を完了。Hendrickson USA, LLCはThe Boler Companyの子会社。(2007年1月8日付プレスリリースより)

エンジン用部品部門をMAHLE GmbHへ売却。同部門は39の拠点を保有し、ピストンリング、エンジンベアリング、シリンダーライナー、カムシャフトを生産していた。(2007年3月9日付プレスリリースより)

欧州のフルイド(ホース・チューブ)部門をOrhan Holding, A.Sへ売却する手続が完了。(2007年7月5日付プレスリリースより)

北米のカップルドフルイド事業をCoupled Products Acquisition LLCに売却。Couple Products Acquisition LLCはWanxiang (USA) Holdingsは(万向米国公司)の完全子会社。実質的にフルイド部門の売却が完了する。(2007年9月24日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発体制
-2007年12月31日現在、ASGの主要な技術センターは5ヶ所、HVTSGは1ヶ所が所在。

研究開発費

(単位:百万米ドル) 2007年12月期 2006年12月期 2005年12月期
金額 189 221 275

設備投資

設備投資額

(単位:百万米ドル) 2007年12月期 2006年12月期 2005年12月期
金額 254 314 297