Goodyear Tire & Rubber Company 2006年度の動向

ハイライト

タイヤ販売状況
修理用、OE用を合わせた、各地域での販売数量は下記のとおり。

単位:百万本 2006 2005 2004 2003
北米 修理用 61.6 71.2 70.8 68.6
OE 29.3 30.7 31.7 32.6
欧州連合 修理用 46.0 46.0 43.9 43.9
OE 17.5 18.3 18.9 18.4
東欧
中東
アフリカ
修理用 16.4 15.8 15.4 14.8
OE 3.6 3.9 3.5 3.1
ラテンアメリカ 修理用 14.9 15.0 15.0 14.2
OE 6.3 5.4 4.6 4.5
アジアパシフィック 修理用 13.1 13.9 14.5 9.1
OE 6.3 6.2 5.0 4.3
合計 修理用 152.0 162.0 159.6 150.6
OE 63.0 64.4 63.7 62.9
総計 215.0 226.4 223.3 213.5

-2006年度の全世界の修理用タイヤの販売量は、対前年度比で減少。北米タイヤ部門の低価格製品におけるシェアを戦略的に低下させたこと、および 修理用タイヤ市場における全体的な販売量減少が主な要因。

-OE向けタイヤ販売量は前年度比で減少。主な要因としては、自動車生産台数減少による北米タイヤ部門の販売量減少、欧州連合タイヤ部門における選択的納 入戦略の実施、並びにOE向け市場における販売量減少。ラテンアメリカタイヤ部門の市場シェア増加による販売量増加分がこの現象を相殺した。 また、USWのストライキによ り、生産量は280万本減少。

受注
2007年型Ford Shelby Mustang GT500のタイヤとして再び同社が選ばれた。前輪は P255/45R18、後輪は P285/40R18のGoodyear Eagle F1スーパーカー・タイヤを履く。この超高性能Mustangは本年夏の限定生産であり、450馬力を超える。伝説的な高性能車を生んだ Carroll ShelbyとFord の特殊車両チーム(SVT)との共同から生まれたプロジェクトである。GoodyearのエンジニアがこのSVTに協力しこの車にふさわしいタイヤを開発した。Goodyear Eagle F1スーパーカー・タイヤは超高性能ゴム特性(トレッド・コンパウンド)を持ち、ドライな路面でのコーナリンググリップが特に優れている。(6月15日付同社プレスリリースより)

リストラクチュアリング
グローバル競争力を維持するため、過去数年にわたり、合理化活動を行ってきた。
主に、過剰且つ高コストの生産能力の削減や、人員の削減が中心。

<工場閉鎖>
北米タイヤ
- テキサス州Tyler (2008年第1四半期): タイヤ工場
- ケベック州Valleyfield(2007年第2四半期): タイヤ工場

欧州連合タイヤ
-英国 Washington,(2006): 乗用車用タイヤ工場

東欧、中東、アフリカタイヤ
-モロッコ Casablanca (2007年第1四半期): タイヤ工場

アジアパシフィックタイヤ:
-ニュージーランドUpper Hutt (2006): 乗用車用タイヤ工場


事業売却
2006年9月、グローバルタイヤファブリック事業を、韓国のHyosung Corporationに売却することで合意。政府及び関係当局の認可待ち。また合意には条件つき。Goodyear及び関係会社は、タイヤファブリック 生産工場とその資産の売却のため、約80百万ドルを受け取る。アラバマ州 Decatur、ニューヨーク州Utica、ブラジルのAmericana、及 びルクセンブルクのColmar-Berg工場を含むが、最終合意には条件つき。これらの工場は、従業人約1,000人、Goodyear のタイヤに使用される原材料の生産加工を行っている。加えて、Goodyear とHyosungは複数年の供給契約を結ぶ。一年目にGoodyearは約350百万米ドルから400百万米ドル相当の購入を予定している。(9月7日付 同社プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

各年12月期 2006年度 2005年度 2004年度 2003年度
単位:百万米ドル 329 365 364 339

新製品開発
トラックのフリートとオーナー・オペレーター(個人業者)のトータル・コスト削減のためGoodyear Tire & Rubber Compnay は、トラック・ショー(Great American Trucking Show)で、新開発の低燃費商用車タイヤ技術及び長距離輸送トラック用の新型タイヤ3種を発表した。同社の新らしいFuel Max Technology はトラックの燃費とタイヤのコストにフォーカスしている。操舵車輪、駆動車輪、被牽引車輪の3種があり、トラックのフリートとオーナー・オペレーター(個 人業者)のためにすべてを網羅した(いわゆる、”ゆりかごから墓場まで”の)タイヤ・システムを提供する。このFuel Max Technologyのタイヤ18本をつけたトラックは、最大4%の燃費改善をすることが出来る。(8月24日付同社プレスリリースより)

設備投資

設備投資費用
in millions US$ FY2006 FY2005 FY2004
North American Tire

248

237

176

European Union Tire 133 126 103
Eastern Europe, Middle East and Africa Tire  58 51 56
Latin American Tire  67 72 65
Asia Pacific Tire 70 70 66
Total Tires 576 556 466
Engineered Products 34 33 30
Totatl Segment Capital Expenditures 610 589 496
Corporate 61 45 33
Total 671 634 529