Strattec Security Corp. 2009年6月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万USD) |
2009年 6月期 |
2008年 6月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
売上高 | 126.1 | 159.6 | (21.0) | -2009年度の売上高は米国全体の経済悪化、特に年間にわたっての自動車販売や生産が急降下 したことが影響。第4四半期には、主要顧客であるChryslerとGMの2社が米国連邦破産法第11条に基づく更生手続きを申請。その結果、2009年 5月と6月の売上高は非常に落ち込み、それぞれ同4月の売上高をほぼ45%近く下回る水準となった。 |
売上総利益 | 13.2 | 24.7 | (46.6) | |
営業利益 | (12.7) | 0.8 | - | |
純利益 | (6.1) | 2.7 | - |
顧客別売上高
-GMへの売上高は、同社の製品を搭載した車両の生産量が減ったことにより前年度の45.0百万ドルから今年度は39.2百万ドルへと減少。ただし、他の サプライヤーから乗用車用ロックセットの商権を獲得出来たことやSPA(Strattec Power Access)が主に中国で生産されるBuickミニバンの製品で80万ドルの売上をもたらしたことで一部相殺。-Chryslerへの売上高は、前年度の40.2百万ドルから今年度は31.9百万ドルへと減少。生産台数の減少や供給しているセキュリティ製品の構成 部品比率の低下が要因。SPAが主にDodge、Chrysler、Volkswagenミニバンに供給する製品の売上により9.8百万ドル相殺。
-Fordへの売上高は、前年度の19.4百万ドルから今年度は12.6百万ドルへと減少。Delphiへの売上高は、前年度の14.9百万ドルから今年 度は6.3百万ドルへと減少。Fordの売上高は、SPAが主にLincoln Town Carに供給している製品の売上80万ドルを含む。FordやDelphiの売上高減少は、主に生産台数の減少が要因。
企業買収
-Delphiから電動部品事業の一部資産を約6.7百万ドルで買収。この取引は、WITTE Automotive(WITTE)、Vehicle Access Systems Technology (VAST)との協力による。同社は、北米で電動部品事業を展開するため、子会社「Strattec Power Access LLC」を設立。この子会社の資本比率は、同社80%、WITTE20%。新会社では、自動車のサイドスライドドア、リフトゲート、トランクリッドを操作 する電動システムの開発、生産、販売を行う。北米の主要納入先は、Chrysler LLC、Hyundai Motor Company、General Motors、Fordなど。なお、Delphiの欧州事業はWITTEに組み入れられる。また、アジア事業は同社、WITTE、ADAC Automotiveの合弁会社であるVASTが引き継ぐ。(2008年12月11日付プレスリリースより)開発動向
研究開発費 |
(単位:百万USD) |
2009年6月期 | 2008年6月期 | 2007年6月期 | |
金額 | 1.9 | 1.9 | 2.2 |
対売上高比率(%) | 1.5 | 1.2 | 1.3 |
研究開発体制
-研究開発活動は、"先端開発グループ"のスタッフを中心に行われている。電子・機械式アクセスコントロール製品、アクセス・安全コントロール部品のモジュール化、コスト削減のための新生産工程などのプロジェクトが進行中。-エンジニアリング部門の組織は4つの製品群 - (1)ロックおよびキー (2)ラッチ (3)ドライバーコントロールおよびイグニションロックハウジング (4)電気部品によって分けられ、各製品グループのエンジニアが特定アプリケーション向け製品の設計・開発を担当。