Strattec Security Corp. 2007年度の動向

ハイライト

業績

(単位:百万USD) 2007年度 2006年度 増減率(%) 主な要因
売上高 167.7 181.2 (7.5%) 最大の顧客(カーメーカー)への販売量減少
売上総利益 26.5 37.0 (28.4%) 亜鉛、真鍮等の原材料価格が高騰
営業利益 6.3 13.4 (53.0%) -
純利益 8.2 12.5 (34.4%) -
*2006年度:2005年7月4日~2006年7月2日

-2007年度の売上高のうち、輸出による売上は18.2%を占める。

主要顧客別販売実績
(単位:百万USD) 2007年度 2006年度 2005年度
売上高 構成比 売上高 構成比 売上高 構成比
GM 35.7 21.3% 32.9 18.2% 43.2 22.7%
Ford 21.0 12.5% 27.3 15.1% 32.0 16.8%
DaimlerChrysler 58.1 34.6% 58.6 32.3% 51.5 27.1%
Delphi 18.4 10.9% 26.7 14.7% 29.6 15.6%
Mitsubishi America 1.9 1.1.% 5.4 3.0% 4.5 2.4%
その他 32.7 19.6% 30.3 16.7% 29.5 15.4%
合計 167.7 100.0% 181.2 100.0% 190.3 100%

-GMへの販売高は2006年度の32.9百万ドルから2007年度は35.7百万ドルに増加。乗用車用ロックセットのシェアを競合他社から奪うなど、搭載比率が上昇したことによる。また、価格調整によって原材料価格の上昇分を部分的に補ったことも増収に貢献。

-Fordへの販売は2006年度の27.3百万ドルから2007年度は21.0百万ドルへ減少。販売価格の値下げや、Fordの生産台数減少による。

-DaimlerChrysler向けの販売は2006年度が58.6百万ドル、2007年度が58.1百万ドルで殆ど横ばい。

-Delphiへの販売は2006年度の26.7百万ドルから2007年度の18.4百万ドルに減少。Delphiの生産量減少と同社製品の搭載比率低下による。

-三菱アメリカへの販売は、2006年度の5.4百万ドルから2007年度は1.9百万ドルに減少。これは、三菱との取引関係が段階的に解消されてきていることによる。

合弁事業

-2006年10月、ADAC Automotiveとの合弁でメキシコにADAC-STRATTEC de Mexico (ASdM)を設立。同社の出資比率は50.1%。ADACのプラスチック成形に関するノウハウと、同社のアッセンブリー能力を活用し、両社の製品を生産することが合弁の目的。ドアハンドル部品、外装トリムの製造を手始めに、メキシコ内の自動車関連企業にこれらを供給。

-VASTアライアンスは販売とエンジニアリングを行う支社を東京に設立。北米や欧州における、"新興国内メーカー"(ホンダ、日産、トヨタ等)とのビジネス拡大が目的。この支社は2007年1月より営業開始。

開発動向

研究開発体制

-研究開発活動は、"先端開発グループ"のスタッフを中心に行われている。電子・機械式アクセスコントロール製品、アクセス・安全コントロール部品のモジュール化、コスト削減のための新生産工程などのプロジェクトが進行中。

-エンジニアリング部門の組織は4つの製品群 - (1)ロックおよびキー (2)ラッチ (3)ドライバーコントロールおよびイグニションロックハウジング (4)電気部品によって分けられ、各製品グループのエンジニアが特定アプリケーション向け製品の設計・開発を担当。

研究開発費用

(単位:百万USD) 2007年度 2006年度 2005年度
金額 1.5 2.3 2.0
対売上高比率 0.9% 1.3% 1.1%