Shiloh Industries, Inc. 2014年10月期までの動向

業績

(単位:百万ドル)
2014年10月期 2013年10月期 増減率
(%)
要因
売上高 878.7 700.2 25.5 1)
営業利益 31.2 34.6 (9.8) -


要因
1) 売上高
-2014年10月期の売上高は前年比25.5%増の878.7百万ドル。北米の乗用車、軽トラックの生産量増加および新製品の立ち上がりが売上高を押し上げた。また、買収効果も寄与。

企業買収

-2014年、米国ミシガン州のWarrenを本拠とするRadar Industriesを57.9百万ドルで買収。同社は、Radar Industriesの金型・プレス技術や顧客基盤などを利用して、メキシコ中部や米国ミシガン州での生産能力を拡大する計画。今回の買収には、ミシガン州Warrenの2カ所とメキシコのCelayaにある合計3つの金属プレス工場のほか、Warrenの販売・技術センターが含まれる。Radarは、米国とメキシコにあわせて約325名の従業員を雇用。高品質の内装、シャシー、パワートレイン部品を生産し、その高い溶接技術でも知られている。(2014年10月1日付プレスリリースより)

-2014年、スウェーデンのFinnvedenBultenとの間でFinnveden Metal Structures (FMS) の全株式を買収することで合意。今回の買収により、Shilohはプレス部品およびマグネシウムダイカスト部品などの分野に事業を拡大し、自動車メーカーの軽量化ニーズに対応していく。買収金額は72.6百万ドル。今回の買収には、FMSのポーランドにあるプレス・マグネシウムダイカスト部品工場とスウェーデンのプレス部品工場が含まれ、Shilohのグローバル生産体制を強化する。なお、FMSの年間売上高は約180百万ドルで、従業員数は約800名。

-2013年、自動車用の高圧アルミダイカスト部品を生産する米国のContech Castingsを買収。今回の買収により同社は、Contechのスクイズ鋳造技術「P2000」、真空鋳造技術「ThinTech」、従来の高圧ダイカスト技術などを活用することで、高圧・高真空鋳造能力を増強する。この他にも、米国のインディアナ州、ミシガン州、テネシー州にあるContechの生産4拠点も取得している。(2013年8月5日付プレスリリースより)

受注

-2014年、Chevrolet 「Silverado」のドアインナーに、同社の曲線レーザー溶接技術が採用されていると発表。さらに、このモデル向けに軽量のシート部品およびエキゾースト部品のほか、アルミスクイズ鋳造のステアリングコラム部品も納入している。(2014年1月14日付プレスリリースより)

-2013年、ホンダ 「Accord」の2014年モデルに、27個の同社製ボディインホワイト向けプレス部品が採用されていると発表。(2013年11月25日付プレスリリースより)

事業再編

Mansfieldブランク工場を売却
-2012年、米国オハイオ州のMansfieldブランク工場の土地および建物を140百万ドルで売却。

受賞

-2014年、Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America (TEMA) より最高賞を受賞。トヨタのダイバーシティプログラムへの貢献が評価されたもの。(2014年4月3日付プレスリリースより)

-2013年、GMより2013年「Quality Award」を受賞。同賞を受賞したのは、オハイオ州Valley CityのWegman Driveにある拠点。(2013年10月1日付プレスリリースより)

-2012年、オハイオ州Valley Cityに拠点を置く、同社のMedina Blanking部門は2012年第2四半期に、United States Steel Corporationからのパフォーマンス評価で1位になったと発表。

-2012年、同社の3拠点に関して、GMから「2012年 Supplier Quality Excellence Award」を受賞。

研究開発拠点

名称 所在地
Plymouth Technical Center 米国ミシガン州Plymouth
Stephens Rd. Technical Center 米国ミシガン州Warren
Gothenburg Technical Center スウェーデン Gothenburg
Shanghai Technical Center 中国上海

製品開発

業界最軽量アルミ製ドアブランク
-2014年、業界最軽量となる量産向けのアルミ製ドアブランクを発表。自動車メーカーにとっては、同社のレーザー溶接によるアルミ製品は、従来の方法に比べてさらに質量を低減することが可能になるという。類似のアルミ製ブランク4枚を一体化したドアインナーブランクの重量は35.5ポンドであるのに対し、レーザー溶接によるアルミ製ドアインナーブランクは26.8ポンド。車1台につき約9ポンド (25%) の軽量化を実現する。さらに、スチール製の一体型ブランクからレーザー溶接のアルミ製ブランクへの切り替えは、車1台あたり約58ポンドの軽量化につながるという。(2014年8月4日付プレスリリースより)

特許

-2014年、「ShilohCore」金属積層材を使用した吸音カバーが米国で特許を取得。この製品は、車両の燃料噴射ポンプの騒音・振動低減に貢献する。(2014年5月12日付プレスリリースより)

設備投資額

(単位:百万ドル)
2014年10月期 2013年10月期 2012年10月期
合計 40.2 27.4 17.1

国内投資

-2014年、子会社のShiloh Die Cast Midwestが米国インディアナ州の生産2拠点を拡張すると発表。自動車メーカーからの軽量部品の需要増に対応する目的。7.8百万ドルを増資して、面積120,000平方フィートのAuburn工場と106,000平方フィートのPierceton工場を改修し、新たに設備を導入する。増資・改修は2016年までに行われる見込みで、同工場は2018年までに従業員150名を増員する。(2014年2月11日付プレスリリースより)

各種データ

従業員数

  2014年10月末 2013年11月末 2012年11月末 2011年11月末
合計 3,200 1,824 1,430  1,270

 

売上高

(単位:百万ドル)
  2014年
10月期
2013年
10月期
2012年
10月期
2011年
10月期
売上高 878.7 700.2 586.1 517.7
営業利益 31.2 34.6 24.1 14.8

 

地域別売上高

(単位:百万ドル)
  2014年
10月期
2013年
10月期
欧州 49.1 -
メキシコ 45.9 41.5
米国 783.8 658.7
合計 878.7 700.2

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