Modine Manufacturing Company 2012年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万米ドル)
  2012年
3月期
2011年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 1,577.2 1,448.2 8.9 -
EBITDA 124.8 108.8 14.7 -
部門別売上高
欧州OE部門 602.8 546.7 10.3 1)
北米OE部門 602.0 573.2 5.0 2)
アジアOE部門 84.1 63.9 31.6 3)
南米部門 175.6 158.9 10.5 4)

要因
1) 欧州OE部門
-商用車、農業および建設機械市場の売上が好調であったこと、また為替差益(24百万ドル)が売上高増加に寄与した。

2) 北米OE部門
-北米の商用車市場が、昨年に引き続き堅調に推移していることが売上高増加に貢献。
-リストラの一環で、米国ミズーリ州Camdenton工場を閉鎖。

3) アジアOE部門
-売上高増加の要因は、アジアでの同社のプレゼンスが向上、受注プロジェクトの開始、生産量の増加。

4) 南米部門
-2012年1月に施行された排ガス規制変更前の駆け込み需要により、商用車市場の売上が増加。また、オフハイウェイ車市場およびアフターマーケット事業の販売量の伸び、為替差益(4百万ドル)が売上高増加に寄与。

海外事業

-以下の3拠点では、2013年3月期に新製品の製造を開始する予定。
  • インドのChennai拠点:少量生産にとどまっている。
  • 中国常州拠点:生産量を増加中。
  • 中国上海拠点:乗用車用製品の組立拠点から、エンジン製品の製造拠点に変更予定。2013年3月期中に移行作業が終了する見通し。

2013年3月期の見通し

-同社は以下の要因により、2013年3月期の売上高は、2012年3月期と比べ5-10%程度減少すると予測。
  • 2013年3月期は、欧州、南米、アジアの主要市場において景気が後退すると予測。
  • 欧州、アジアにおけるBMW向け事業の縮小により、約80百万ドルの受高が減少。また、北米の自動車向け、軍事向け事業も縮小。
  • 為替におけるネガティブな影響。
-商用車市場に注力するため、コスト構造と欧州の製造拠点に関するリストラクチュアリングを実施予定。
-欧州のリストラの影響を考慮しない場合、2013年3月期の販売量の減少により、営業利益は売上高の3.5-4.0%程度になる見通し。

開発動向

研究開発費

(単位:百万米ドル)
  2012年3月期 2011年3月期 2010年3月期
全社 70.2 67.0 56.9

研究開発体制

-グローバルテクノロジーセンターを、米国ウィスコンシン州Racine、ドイツBonlandenで製品開発、試験業務を実施。
-効率の向上と開発コストの低減を図るため、研究・技術グループは特別なプロジェクトやシステムデザインで顧客と密接に関わり研究を実施。
-現在、同社はパワートレイン冷却製品、エンジン部品、商業用HVAC製品の開発に注力。

特許

-これまで世界で2,000件以上の特許を取得。

設備投資

設備投資額

(単位:百万米ドル)
  2012年3月期 2011年3月期  2010年3月期
アジアOE部門 12.5 10.8 8.0
欧州OE部門 29.8 25.0 36.6
北米OE部門 15.4 12.9 14.3
南米部門 5.2 4.1 2.5
商用製品 1.7 2.3 0.5
共通

(0.2)

-

(1.9)
継続事業 64.4 55.1 60.1
非継続事業 - - 0.2
合計 64.4 55.1 60.3

-2012年3月期は主に、欧州、アジアおよび北米の新規・既存顧客向け新プロジェクトに対応するため、工具・製造機器の購入に投資。