Hayes Lemmerz International, Inc. 2007年度の動向

ハイライト

業績
(単位:百万米ドル) 2007年度 2006年度 増減率(%) 要因
全社
売上高 2,126.7 1,796.8 18.4 -
営業利益 (38.7) 4.5 - -
自動車用ホイール
売上高 2,051.9 1,671.9 22.7 要因1を参照。
営業利益 36.7 53.3 (31.1)
その他部品
売上高 74.8 124.9 (40.1) 要因2を参照。
営業利益 (75.4) (48.8) -

要因
(1)自動車用ホイール部門売上は対前年費で380百万ドルの増収。海外拠点での売り上げ増がおよそ113百万ドル、ドルに対する国際通貨の為替レートによる影響でおよそ139百万ドルなどが主な増収要因。その他、金属原材料価格の製品価格への転嫁分60百万ドル、製品ミックスなどが増収の一因ではあるが、これは、製品価格の引き下げにより一部相殺された。

(2)その他製品部門の売上は対前年比で50.1百万ドルの減収。インディアナ州Wabash工場の売却による減収が36百万ドル。そのほか、メキシコのNuevo Laredo工場の生産量が減少したことも一因。


事業売却
-2007年初頭、インディアナ州Bristol工場とミシガン州Montague工場のサスペンション製品製造事業を売却。売却費用は26.2百万ドル。

-2007年6月、ドイツの完全子会社Hays Lemmerz Holding GmbHは、MGG Group B.V.社の発行済み株式の全数をスイス及びオランダに拠点を持つ非上場企業ECF-Groupの関連会社に売却。

-2007年11月、自動車用ブレーキ製品部門をBrembo North America社.に売却。売却契約によりBrembo North America社が、ブレーキを生産するミシガン州のHome工場とメキシコのApodaca工場の2拠点の経営権ならびにミシガン州Northville本社にある関連事業の販売・マーケティング・エンジニアリンググループなどの関連資産を買い取ることになる。売却総額はおよそ57百万ドル。

開発動向

研究開発費
(単位:百万米ドル) 2007年度 2006年度 2005年度
合計 9.6 4.4 5.8


新製品開発
ノバクローム(登録商標)ホイール
-クローム技術では一歩進んだノバクロームのホイールを発売。スポークがミラー仕上げされていて、きびきびした、鋭いコーナリングを残し、クロームプレートホイールに全く新しい印象を与える。

亜鉛末ブレーキコーティング
-最先端技術を使った環境に優しい亜鉛末ブレーキ・コーティングを開発。ブレーキの耐久性を強化。

フレックス(登録商標)Flex(TM)ホイールシステム
-グローバルエンジニアリングチームが共同でFlex(TM) Wheel system(米国以外では、構造ホイール・Structure wheelと呼ばれる)を開発。このスチールホイールは、ひとつのデザインでアルミホイールに非常によく似た複数の外観スタイルを低コストで 作り出すことが可能。

設備投資

備投資額
(単位:百万米ドル) 2007年度 2006年度 2005年度
自動車ホイール 91.6 65.4 78.6
その他部品 10.8 5.0 7.8
合計 102.4 70.4 86.4


海外投資
<インド>
-2007年2月、同社は、同社のインド子会社Kalyani Lemmerz Limitedが、最先端技術を誇る商用車用のスチールホイール工場の拡張を完了、同工場の生産能力が年80万ユニットになった、ど発表した。Kalyani Lemmerzは、今後数ヶ月をかけて生産能力を更に20万ユニット増強、年100万ユニットの生産能力をクリアできるとみている。同社は、Kalyani Lemmerzが乗用車用スチールホイール生産に向け、工場を新設する予定であることも明らかにした。 新工場は、商用車用スチールホイールを生産する既存工場の隣接地に建設され、2008年10月に操業を開始する予定。