Gentex Corporation 2014年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ドル)
  2014年
12月期
2013年
12月期
増減率 (%) 要因
売上高 1,375.5 1,171.9 17.4

1)

営業利益 398.8 304.7 30.9 -

要因
1) 売上高
-2014年12月期の売上高は、前年比17.4%増の1,375.5百万ドル。Johnson Controlsから買収したHomeLink事業、自動防眩ミラーの出荷数が前年比11%増加したことが売上高増加に寄与。北米向けの自動防眩ミラーの出荷数は同6%、その他地域向けは同14%増加した。

事業買収

-2013年9月27日付でJohnson ControlsのHomeLink事業の買収を完了。買収金額は700百万ドル。同事業の買収により、Gentexの売上高は年間125~150百万ドル増加する見込み。「HomeLink」は自動車をベースにした制御システムで、ガレージドアオープナー、ドアロック、家庭用照明、セキュリティシステム、正面ゲートのほか、さまざまな無線装置を遠隔操作することが可能になる。Gentexは10年以上にわたって、同社の自動防眩リアビューミラーにHomeLinkを採用しているという。(2013年9月27日付プレスリリースより)

見通し

-同社は、2015年の売上高を1,470-1,540百万ドルと見込む。

開発動向

研究開発費

(単位:百万ドル)
  2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
合計 84.2 76.5 85.0
売上に対する比率 (%) 6.1 6.5 7.7

-2014年12月期の研究開発費は、研究開発要員の増員を受け、前年比で10%増。

製品開発

フルディスプレイミラー
-新型のフルディスプレイミラーを開発。外付けのカスタムカメラと、ミラーに統合したビデオディスプレイを用いたリアビジョンシステムで、車の後方視野を最適化するもの。ミラーには2つのモードがあり、ミラーモードでは通常の自動防眩リアビューミラーとして機能する。夜間走行において、デジタル光センサーはマイクロプロセッサーを通して互いに通信し、眩しさを検知するとミラーを自動で暗くする。また、レバーの切り替えによりディスプレイモードになり、クリアで明るいLCDディスプレイの画像が反射面に現れ、障害物のない後方視野を映し出す。(2014年12月17日付プレスリリースより)

特許

-2014年12月末現在、米国特許を495件、外国特許を556件保有。その内、米国特許480件および外国特許546件は、エレクトロクロミック技術、自動車用バックミラー、マイクロフォン、ディスプレイ、カメラ、センサー技術およびHomeLinkに関連。

-2014年12月末現在、米国特許を146件、外国特許を70件申請中。

設備投資

設備投資額

(単位:百万ドル)
  2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
全社 72.5 55.4 117.5
-自動車用製品 71.0 54.0 113.6

-2014年12月期は主に、製造設備の購入、施設建設関連費用に投資。

国内投資

-2014年、ミシガン州Zeelandに25万平方フィート規模の生産および物流施設の建設に着手した。2016年中に完成する予定で、ミラーの年産能力は5-7百万ユニットになる見込み。設備投資額は30-35百万ドルを計画。

見通し

-同社は、2015年の設備投資額は95-105百万ドルになり、その大半は製造設備の購入に投下する計画。