Federal-Mogul Corporation 2009年12月期
ハイライト
業績 |
(単位:百万ドル) |
2009年 12月期 |
2008年 12月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
売上高 | 5,330 | 6,866 | (22.4) |
- |
純利益 | (45) | (468) | - | - |
パワートレインエネルギー(PTE)部門 | ||||
売上高 | 1,413 | 2,090 | (32.4) | -同部門の売上は米国外事業が約80%を占めるため、為替差損による売上減少分は137百万ドル。 -全地域におけるOEMの生産台数が減少したため、売上は504万ドル減少。市場占有率が向上したことと全地域で新製品を導入した効果により売上減少分の一部を相殺。 -顧客との契約合意による価格引き下げの影響は36百万ドル相当。影響分には原材料費の上昇分も含まれる。ただ、原材料費の高騰分は全額ないし部分的に販売価格に転嫁することを一部納品先と事前合意のうえ実施している。 |
パワートレイン用シーリングおよびベアリング(PTSB) | ||||
売上高 | 819 | 1,154 | (29.0) | -同部門の売上は米国外事業が約70%を占めるため、為替差損による売上減少分は56百万ドル。 -全地域におけるOEMの生産台数が減少したため、売上は292百万ドル減少。市場占有率が向上したことと全地域で新製品を導入した効果により売上減少分の一部を相殺。 -販売価格引き下げによる影響は13百万ドル。 |
車両セーフティーおよび保護(VSP) | ||||
売上高 | 772 | 985 | (21.6) | -同部門の売上は米国外事業が約70%を占めるため、為替差損による売上減少分は44百万ドル。 -全地域におけるOEMの生産台数が減少したため、売上は168百万ドル減少。市場占有率が向上したことと全地域で新製品を導入した効果があり売上減少分の一部を相殺。 |
グローバルアフターマーケット | ||||
売上高 | 2,326 | 2,637 | (11.8) | -総額290百万ドルに及ぶ減少額は全地域の販売不振が原因。加えて、消費者購買意欲を抑圧する経済不況と東欧と南米地域の経済的基盤が脆弱であったことも背景にある。減少額は、販売価格の値上げ総額47百万ドル分により一部相殺。為替差損による影響額は68百万ドル。 |
受注
-2010年1月、Ward'sが選定する10ベストエンジンに選ばれたエンジンに対し、パワーシリンダー、シール、ベアリング、ヒートシールド部品を供給。同社製部品を搭載したエンジンは以下の通り-Audi A4 2.0L TFSI Turbocharged DOHC I-4
-Audi S4 3.0L TFSI Supercharged DOHC V-6
-BMW 335d 3.0L DOHC I-6 Turbodiesel;
-Ford Fusion Hybrid 2.5L DOHC I-4 Hybrid;
-Chevrolet Equinox 2.4L Ecotec DOHC I-4;
-Hyundai Genesis 4.6L Tau DOHC V-8;
-Subaru Legacy 2.5 GT 2.5L Turbocharged DOHC H-4;
-Toyota Prius 1.8L DOHC I-4 Hybrid;
-Volkswagen Jetta Sport Wagen TDI 2.0L SOHC I-4 Turbodiesel
(2010年1月13日プレスリリースより)
合弁会社
-2009年10月、ロシアの大型トラックメーカーKAMAZと折半出資によりロシア連邦のタタールスタン共和国に「Federal-Mogul Naberezhnye Chelny」を設立し、生産開始した。この工場ではアルミ製ディーゼルピストンなどのエンジン部品を製造する。また、2010年からは欧州排ガス規制 「Euro 4」に対応した部品も供給する計画。(2009年10月6日プレスリリースより)開発動向
研究開発費 |
(単位:百万ドル) |
2009年12月期 | 2008年12月期 | 2007年12月期 | |
合計 | 140 | 173 | 178 |
研究開発拠点
(2009年12月31日現在)
北米 | 欧州 | その他地域 | |
テクニカルセンター | 9 | 7 | 2 |
米国:ミシガン州Plymouth、イリノイ州Skokie、ミシガン州Ann Arbor、ペンシルバニア州Exton、オハイオ州Toledo
海外:ドイツ(Burscheid、Nuremberg、 Wiesbaden、Bad Camberg)、英国(Chapel)、フランス(Crepy)、日本(横浜)
-2009年第2四半期に中国上海市にテクニカルセンター開設の予定。
製品開発
液状エラストマー成形(LEM (TM) : Liquid Elastomer Molding-2009年7月、液状エラストマー成形(LEM (TM) : Liquid Elastomer Molding)によるガスケットを開発。燃料電池スタックに使用される。このLEMガスケットは厚さが0.3-0.5mmで、従来の成形ガスケットに比 べて約1/2の薄型化を実現。これにより、燃料電池スタックの小型軽量化に貢献する。(2009年7月1日プレスリリースより)
環境に配慮した不織布製の防音パッド「QuietShield(R) GRN (Green Non-woven)
-2009年1月、環境に配慮した不織布製の防音パッド「QuietShield(R) GRN (Green Non-woven)」を開発。この防音パッドは、ダンボール、カーペット繊維、糸、布地など、自動車の生産工場で通常は廃棄される梱包材や副産物をリサ イクルして材料にしている。この製品が自動車に採用されるのは、GMの高級セダン「Buick LaCrosse」2010年モデルが初めてとなる。客室内の騒音を軽減するため、ヘッドライナーに使用される。また、このパッドは従来品に比べて安価と いうメリットがある。(1月10日付プレスリリースより)
設備投資
設備投資費 |
(単位:百万ドル) |
2009年12月期 | 2008年12月期 | 2007年12月期 | |
パワートレインエネルギー | 76 | 140 | 149 |
パワートレイン用シーリングおよび ベアリング |
44 | 70 | 69 |
車両セーフティーおよび保護 | 38 | 71 | 62 |
グローバルアフターマーケット |
2 | 4 | 6 |
全社 | 16 | 35 | 24 |
合計 | 176 | 320 | 310 |