Delphi 2009年度の動向
ハイライト
受注
2009年から2012年のプロジェクト件数:製品群 | 顧客件数 |
自動車用サーマル製品 | 10 |
電子制御 | 11 |
インフォテイメント及びドライバーインターフェース | 13 |
電気及び電子配電 | 12 |
接続システム | 11 |
ガソリンエンジンマネージメント | 12 |
ディーゼルエンジンマネージメント | 9 |
売却(2009年度)
同社の再建プロセスに沿って下記の事業・資産の売却を行った。
エアバッグ事業(欧州)
ライドダイナミクス事業(中国)
中国の自動車部品メーカーBWIグループへ シャシー部門売却手続きが完了。サスペンションやブレーキシステムなどのメカユニットや電子制御装置を手掛ける「ライドダイナミクス事業部門」で、同分野では欧米、アジアで最大規模の販売シェアを確保している。(2009年11月5日付日刊自動車新聞より)
Autoliv社への売却
(1) パッシブセーフティシステム事業の 北米資産を売却。このうち、同社のシートベルト事業とエアバッグ事業は、数ヶ月以内に Autolivの拠点に統合される計画。また、AutolivはメキシコMatamorosのステアリングホイール事業も買収する。両社はこれらの事業において、GM、Hyundai、Ford、Daimler、Navistarなどを既存顧客としている。今回の買収により、2010年の売上高は3事業合計で約125百万ドルに拡大する見込み。(2009年11月17日付プレスリリースより)
(2) 欧州のエアバッグおよびステアリングホイールを売却。これらの事業は、今後数ヶ月以内にAutoliv拠点へ統合予定。(2009年12月7日付プレスリリースより)
開発動向
研究開発費
(単位:億ドル) | 2009年12月期 | 2008年12月期 | 2007年12月期 | 2006年12月期 |
金額 | N.A. | 1.9 | 20 | 20 |
2009年の研究開発費は約15億ドルの計画(2008年12月現在)
研究開発体制
-2008年12月31日現在、16,500名が研究開発活動に従事。同社テクニカルセンターやカスタマーセンターに所在する12,000名のうち、1/3以上がソフトウェアのアルゴリズム開発を含めた、先端電子製品の開発に携わる。製品開発
廉価にCO2排気ガスを削減既存の内燃機関をベースにCO2排出の削減を低コストで実現する新技術を開発。ガソリンエンジンの直噴機構やカムシャフトの位相の電動制御ユニットなどで、CO2排出規制への対応に取り組む自動車メーカーに提案し、新規受注に結びつける。直噴ガソリンエンジン用の燃料噴射システムでは、リーンバーン成層燃焼用の新タイプを開発した。同時に、成層燃焼向けの点火システムとして、各気筒に個別のコイルを配して着火の速さ、冷間始動時の排ガス特性などを向上させる「マルチ・チャージ・イグニッション」を提案する。これらの活用により直噴リーンバーンエンジンの部分負荷の効率を最大20%改善可能とみている。(2009年10月3日付日刊自動車新聞より)
共同開発プロジェクト
-2009年12月、連邦、州、地元の有力者とパワーエレクトロニクス分野でのエンジニアリング能力の向上およびKokomoに新工場を立ち上げるために、連邦エネルギー省から89.3百万ドルの補助金が支給されると発表した。この補助金はアメリカ復興・再投資法に基づく。この89.3百万ドルの補助金補助金と合わせて、今後3年間で最高178.6百万万ドルを、米国内で電力駆動車(EDV)を低コストで生産するための研究推進に投じる。(2009年12月18日付プレスリリースより)
設備投資
設備投資額
後継会社 | 旧Delphi | |||
(単位:百万ドル) | 09年8月19日から12月31日まで | 09年1月1日から10月6日まで | 08年12月31日 | 07年12月31日 |
設備投資額 | 88 | 257 | 455 | 98 |