Trelleborg AB 2017年12月期の動向
業績 |
(単位:百万スウェーデンクローナ) |
2017年12月期 | 2016年 12月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 31,581 | 27,145 | 16.3 | 1) |
EBIT | 4,022 | 3,105 | 29.5 | 2) |
主な自動車関連部門 | ||||
シーリングソリューション部門 - 売上高 | 9,956 | 8,494 | 17.2 | 3) |
シーリングソリューション部門 - EBIT | 2,231 | 1,902 | 17.3 | - |
その他自動車関連部門 | ||||
産業ソリューション部門 - 売上高 | 5,573 | 5,138 | 8.5 | - |
コーティッドシステム部門 - 売上高 | 2,476 | 2,398 | 3.3 | - |
要因
1) 全社売上高
-2017年12月期の売上高は前年比16.3%増の31,581百万スウェーデンクローナであった。有機的成長は935百万スウェーデンクローナ(前年比4%増)であった。組織変更に起因するものは3,360百万スウェーデンクローナ(12%)であり、CGS Holdingの買収が増収の最大要因となった。2017年の為替の影響は140百万スウェーデンクローナであり、前年からわずかな変動であった。産業ソリューション、シーリングソリューション、ホイールシステム事業では売上が増加したが、シーリングソリューションと海外事業では売上が増加したが、コーティッドシステムおよび海洋・建築部門では減少した。
2) EBIT
-2017年12月期、比較に影響する項目を含む継続事業のEBITは、前年比29.5%増の4,022百万スウェーデンクローナ。
3) シーリングソリューション部門
-2016年12月期の同部門の売上高は、前年比17.2%増の9,956百万スウェーデンクローナであった。部門内の有機的成長は8%。全地域で売上が増加したが、特に一般産業、自動車および航空分野で販売増となった。最も成長が著しかったのは、一般産業の売上が好調だったアジアである。
買収
-米国の非公開会社Automated Dynamicsの買収が完了したと発表した。Automated Dynamicsは、米ニューヨーク州Niskayunaを拠点に、先進複合素材製の部品を生産している。2016年の売上高は、約65百万スウェーデンクローナだった。今回の買収は、有望市場でのポジション強化を図るTrelleborgの戦略の一環。(2017年12月13日付プレスリリースより)
-2017年、シーリングソリューション部門は、Oリング、油圧シール、特殊編みなどのポリマーシールの販売を専門とするCaroline Seal Incを買収した。(2017年アニュアルレポートより)
-2017年、ホイールシステム部門は、建設機械向け空気タイヤおよびソリッドタイヤに関するサービス、取付け、修理を専門とするドイツのWhite Baumaschinenreifen GmbHを買収した。(2017年アニュアルレポートより)
研究開発費 |
(単位:百万スウェーデンクローナ) |
2017年12月期 | 2016年12月期 | 2015年12月期 | |
合計 | 516 | 433 | 383 |
製品開発
シーリングとダンピング特性を結合したガスケット
2016年に同社のシーリングソリューション部門はシーリングとダンピング特性を兼備えたガスケットを製品化。
エアスプリング用新型ベローズ
-TrelleborgVibracousticは、エアスプリング用の新型ベローズ 「ZAX」 を新たに開発した。この「ZAX」は、軸方向ベローズの優れたねじり分離性能とクロスプライベローズの寸法安定性を組み合わせたもの。2015年中に複数の新型SUVのリアアクスルに採用されるという。(2015年2月13日付プレスリリースより)
液体シリコンゴム製デュアルカラー部品
-同社のシーリングソリューション部門は、1つのツールから2色に着色された液体シリコンゴム製品の生産を可能にする技術を開発した。主要自動車メーカーからの要請を受けたもので、異なるプラットフォームで幾何学的に同様の製品について、容易に区別することができるようになる。
設備投資額 |
(単位:百万スウェーデンクローナ) |
2017年12月期 | 2016年12月期 | 2015年12月期 | |
全社 | 1,437 | 1,148 | 1,314 |
-シーリングソリューション部門 | 387 | 310 | 320 |
海外投資
<デンマーク>
-デンマークに新工場を建設すると発表した。新工場はデンマークHelsingorの既存拠点に近接した場所に建設される。2017年から2020年にかけて、総額120百万スウェーデンクローナを投資する予定。自動車、航空および再生エネルギー産業関連製品を生産する。操業開始は2020年初頭を見込む。(2017年8月17日付プレスリリースより)