Aktiebolaget SKF 2009年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万SEK)
  2009年
12月期
2008年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 56,227 63,361 (11.3) -
営業利益 3,203 7,710 (58.5) -
自動車部門
売上高 16,051 17,886 (10.3) -
営業利益 (809) 546 - -


事業概況

2009年12月期、自動車部門は以下に焦点を当て事業を展開。
-低水準の需要に合わせたコストや生産能力の最適化。
-リストラやコスト削減。
-製造効率や競争力の向上。
-燃費向上製品やソリューション開発の強化。
-価格/製品ミックスの改善を目標に付加価値ソリューションの販売強化。
-アジアやラテンアメリカを主とした新興市場での販売強化。
-自動車ソリューションプロバイダーとの協力強化。


受注

-2009年のプレスリリースによる主な受注は以下の通り。
メーカー・モデル 搭載部品
富華 トレーラーアクスル用シール、円錐ころ軸受
Venturi Fetish 電気モーター減速機用軸受、ホイールハブ
Daimler バルブステムシール
Scania 高圧力バルブステムシール
Tata Nano ベルトテンションユニット
Brilliance Auto リアホイールベアリング
Volvo XC60 ベアリング
Volvo S80 limousine ベアリング
GM Brazil ギアボックス用クラッチベアリングユニット


企業買収

-米国のMacrotech Polyseal Inc.の株式49%を取得し、同社を完全子会社化した。取得金額は25百万米ドル。これに伴い、Macrotech Polysealの社名はSKF Polyseal Inc.に変更された。同社はユタ州ソルトレイクシティに本社を置き、2008年の売上は39百万米ドル。(2009年5月19日付プレスリリースより)


海外事業

-インド北部Haridwarでの工場建設を進行。2010年第1四半期に操業開始予定。

-メキシコGuadalajaraやPuebla、中国上海で生産能力を拡大。


リストラクチュアリング

-第1四半期、計画より6ヶ月早く、米国Glasgow拠点の閉鎖が完了。

-自動車用シールの製造を米国ElginとSenecaからメキシコGuadalajaraに移管。

-小型円錐ころ軸受の生産をドイツSchweinfurtからブラジル、インド、中国の工場へ移管。

-ボールベアリングを製造していたフランスFontenay-le-Comte拠点を閉鎖。生産は、グループの他の工場に移管され、11月に閉鎖が完了した。

-ドイツLeverkusen拠点の縮小を含め、欧州のシールの生産能力を再編。その結果、ブルガリアとウクライナの製造能力が拡大した。

開発動向

研究開発費

(単位:百万SEK)
  2009年12月期 2008年12月期 2007年12月期
全社 1,217 1,175 900
特許数(ファーストファイル件数) 218 179 186


技術提携

-英国のRicardoとエネルギーの高効率化に向けた技術を共同開発する。Ricardoは自動車産業向けのエンジニアリングおよびコンサルティング サービス会社。両社は研究および製品・アプリケーション開発から、生産と供給までを一貫して扱う体制を構築する。まずはカーメーカーを対象に、トランス ミッションやエンジンの高効率化を中心に取り組む計画。(2009年11月13日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

(単位:百万SEK)
  2009年12月期 2008年12月期 2007年12月期
全社 1,975 2,531 1,907