Aktiebolaget SKF 2008年12月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万SEK)
2008年
12月期
2007年
12月期
増減率
(%)
要因
売上高 63,361 58,559 8.2 -
営業利益 7,710 7,539 2.3 -
自動車部門
売上高 18,727 19,449 (3.7) -売上高は減少。この減少の内訳は、営業内による要因が-3.8%、構造による要因が-0.5%、為替差損による要因が-0.6%。

-乗用車並びに小型トラックメーカーへの販売は欧州・北米で減少。 北米は特に減少した。

-大型トラックメーカーへの販売は欧州では概ね横ばいとなったが、北米では大幅減。

-自動車サービス部品市場への販売は、欧州で微減、北米ではほぼ横ばい、アジアでは大幅増。
営業利益 627 1,135 (44.8)


2008年12月期の新規受注
-南米では、Fiat Brazilよりホイールベアリングユニットを新規受注。Fiat PalioとFiat Unoの現行と将来のモデルに搭載予定。

-Tesla Motorより、スポーツカーTesla Roadster向けベアリングを受注。このRoadsterは無公害電気自動車で、再利用可能電池を使用。

-Guangdong Fuwa Engineering Manufacturing Co. Ltd.(富華)から、トレーラーアクスル用シールを受注。富華は中国のトレーラーアクスルメーカー

-In Mexico, the Company has supplied complex bonded piston seals fo CVT transmissions to its customer Jatco Inc.

-メキシコでジヤトコよりCVTトランスミッション用結合ピストンシールを受注。

-Valeoに新型の磁気センサー付ベアリングを供給する。このベアリングは、ValeoのStARs(スターターオルタネーター一体型)マイクロハイブリッドシステムに採用されている。StARsは都市走行時の燃費向上とCO2排出削減に貢献するシステム。


企業買収
-2008年9月、イタリアを拠点とするGLO S.r.LをMetaldyne社より買収した。GLOは、Metaldyneの100%子会社で、アフターマーケット/OEM向けの自動車用等速ジョイントの開発・生産を行っている。(2008年9月2日付プレスリリースより)


リストラクチュアリング
人員削減
-自動車産業を中心に第3四半期中に始まった需要の落ち込みに対応し、2008年第3・第4四半期に生産調整を実施。自動車部門の従業員約2,500名(内1,300名は期間労働者)を削減。この影響を受けた主な拠点は米国、フランス、イタリア、ウクライナ、ブラジル、アルゼンチン。

自動車用シール製品の生産移管
-2008年10月、米国イリノイ州のElgin工場で行っている自動車用シール製品の生産をメキシコおよび米国内にある同社の他工場に移管すると発表した。今後1年ほどをかけ、この生産集約を実施する計画。(2008年10月27日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費 (単位:百万SEK)
2008年12月期 2007年12月期 2006年12月期
金額 1,175 900 875
特許数 (ファーストファイル件数) 179 186 176


製品開発
ローターポジショニングベアリング
-Valeo社と共同でValeoのStARSマイクロハイブリッドシステムに適応したオルタネーターに使用する新ローターポジショニングベアリングを共同開発。2008年9月に量産開始。赤信号や渋滞時にエンジンをきり、運転者がギアをいれたりブレーキを放すと静かにエンジンを始動させるストップ・スタート機能が特徴。この機構が最初に採用された車種はCitroenC2とC3乗用車、ならびにSmartのマイクロハイブリッドモデル。

EV向けホイールエンドおよび電気モーター用ベアリング
-Tesla Motors の高性能電気自動車Roadster Sport用にホイールエンドおよび電気モーター用ベアリングを供給。同社とTesla Motorsが、内燃エンジンに替わって化石燃料依存度を減らす効果のある動力源を創り出す技術を開発。

設備投資

設備投資額 (単位:百万SEK)
2008年12月期 2007年12月期
合計 2,531 1,907


海外投資
<中国>
-2008年9月、上海市安亭(Anting Auto Town)にSKF (Shanghai) Automotive Technologies Co. Ltd.の新工場を開設。SKF (Shanghai) Automotive Technologiesは、同社100%出資による自動車部品製造子会社。同社はこの新工場に約25百万ドルを投じ、乗用車用ハブベアリングユニットの製造ライン2本を導入した。また同工場敷地内に技術センターを建設する。(2008年9月9日付プレスリリースより)

<インド>
-2008年、Bangaloreの技術センターを拡張。

-2007年にHaridwarに新工場を設立すると発表。2009年に建設を終え、2010年第1四半期には操業開始予定。